【Watch記事検索】
最新ニュース
【11月30日】
【11月29日】
【11月28日】
【11月27日】
【11月26日】

カプコン、PS2「GOD HAND」体験&トークイベント開催
「ギャグゲームを作りたい」三上氏の思いを稲葉氏らが語る

左2番目から、稲葉氏、須田氏、高田氏、神谷氏
9月2日 イベント開催

【GOD HAND】
9月14日 発売予定

価格:7,140円

 株式会社カプコンは、9月14日発売予定のプレイステーション 2用ゴッドアクション「GOD HAND」のイベント「GOD HAND TRIAL PARTY」を、9月2日に六本木「Vanilla」にて開催した。

 このイベントでは、クリエイターのトークショーと、「GOD HAND」の試遊会、そして「GOD HAND」のゲームを使ったトライアルゲームを実施。事前応募で当選した約60名の来場者が、実際に「GOD HAND」を体験できた。

 トークショーには、クローバースタジオ株式会社代表取締役社長で、本作のプロデューサーを務める稲葉敦志氏、サウンドを担当した株式会社グラスホッパー・マニファクチュアの高田雅史氏と、同社代表取締役の須田剛一氏と、さらに特別ゲスト(稲葉氏曰く「数合わせ」だそうだが)として、クローバースタジオの神谷英樹氏が登場した。

 ステージにはまず、稲葉氏が登場。「GOD HAND」について、「めちゃくちゃやりごたえのある、すごくハードなアクションゲームです。アクションゲームとして本当に真面目に作っていて、日本ではなかなか出てこないんじゃないかと思うほどです……いいことなのか悪いことなのかはさておき。ゲームを作っているのは、三上真司という一流のディレクターですので、内容については太鼓判を押せます」と、ちょっと変わった方向性で発売前の新作をアピール。

 三上真司氏といえば、「バイオハザード」シリーズのディレクターとして知られている人物。今回のイベントには残念ながら参加していないが、稲葉氏は三上氏について、「本人はどうも、こういうのがやりたかったみたいですよ」という。本作を作るのも、三上氏の相当な思いが前提にあったようで、「シリアスなゲーム作りはもう嫌だと何度も言っているんです。こういうのがやりたいという情念が全部はじけて、このゲームに突っ込まれたんでしょう」と語っていた。

スクリーンに三上氏のプロフィールを映しながらのトーク。本人がいないまま進む痛快なトークは、まるで欠席裁判のような怖いほどのノリ
 ここで高田氏と須田氏、神谷氏の3人もトークに参加。ここから「GOD HAND」の魅力が語られるのかと思いきや、話の流れは自然と三上氏の人となりを語り合う展開に。三上氏の後ろの席で仕事をしたという高田氏が、「最初は怖い印象でしたが、実際はラテン系の熱い人でした」と語ると、他の面々から「モーションがサンバのリズム」、「スタスタと歩くシルエットだけでわかる」と、三上氏の意外な面が次々と暴露されていった。

 熱い人となりの次は、三上氏の笑いの感性についての話題に。ギャグテイストが満載の「GOD HAND」だけに、実は三上氏はギャグも相当冴えているのかと思いきや、「10回に9回は笑えない」と稲葉氏が一刀両断。三上氏からギャグテイストのゲームを作りたいと伝えられた時も、「すごく不安で。多分面白くない、とは言えないし、でもプロデューサーとしては言わなきゃいけないし、どうしよう……」と悩んだそうだ。続いて神谷氏も「100回に99回笑えませんね。三上さんはあんなに面白くないのに、何でこのゲームは面白いんだろう、と驚きました」と、妙な流れではあるがゲームを褒めていた。

 この後も、4人は三上氏の逸話を次々と展開。「実は『バイオハザード1』の頃から、3人目の主人公はギャグ担当にしたいと言っていて、スケジュールの都合で作れず本当に残念がっていた」、「打ち合わせをすると雑談が止まらなくて、数時間誰もトイレにすら行けない」、「仕事の指示は全て電話、メールは使わない」など、「GOD HAND」に関係ない話題も次々と飛び出した。来場者も大盛り上がりで、笑いの耐えないトークショーだった。

操作説明をしつつ、「すぐ死ぬ」と難しさを強調する稲葉氏。昨今のゲームでは見られない光景だ
 トークの後、稲葉氏からゲームの基本操作が説明された。「このゲームは説明なしでは絶対にプレイできません」と前置きしてから、回避やダッシュ、「ゴッドリール技」や「コンビネーションセレクト」などを次々と紹介していった。体験プレイ前の参加者が、短時間で全て覚えきるのは少々辛かったが、「このゲームは回避が重要で、右スティックを使って敵の攻撃を避ける操作をしないと、やられっぱなしになります。これがないとすぐ死んでしまいます」とポイントを説明した。

 最後に稲葉氏は、「このゲームは何回も死ぬゲームです。死んでも自分が下手だと思わず、何度もコンティニューしてやってほしいですね。噛みごたえのあるスルメのような感触があると思いますが、そこで負けずに楽しんでください」と来場者にメッセージを送った。

 この後の体験会に参加している人を見ていると、攻撃を綺麗に避けて連続攻撃を叩き込んだり、豪快かつ笑える「ゴッドリール技」を決めたりしており、操作に手間取る様子はほとんどなかった。稲葉氏が言っていたとおり、やられてゲームオーバーになるシーンはあちこちの試遊台で見られたが、プレイを続ける参加者から聞こえるのは、とにかく笑い声ばかり。

 稲葉氏は、本作が難しいゲームだということを繰り返し強調したが、それは本作への自信の表れであるといえるだろう。誰でも気軽に遊べるゲームではないが、だからこそ面白いという魅力を見出して欲しい、ということなのかもしれない。

体験会では、あちこちから笑い声が聞こえてきたのが印象的。後ろで見ているだけでも相当笑える 体験会と平行して、「闘技場」アトラクションを実施。時間内にボスを倒せればTシャツがプレゼントされる。が、4人目にしてようやく撃破する人が出たほどの難しさ


□カプコンのホームページ
http://www.capcom.co.jp/
□クローバースタジオのホームページ
http://www.cloverstudio.co.jp/
□「GOD HAND」のページ
http://www.cloverstudio.co.jp/godhand/
□関連情報
【8月17日】カプコン、PS2「GOD HAND」
先行体験イベントの参加者を募集
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060817/gh.htm
【7月24日】神の右手で悪党どもを叩きのめせ!
カプコン、PS2「ゴッドハンド」
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060724/gh.htm
【7月21日】カプコン、PS2「GOD HAND」
アレンジ曲を含むサントラCDをゲームソフトに同梱
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060721/gh.htm
【5月12日】カプコンブースレポート
~Xbox 360「Lost Planet」と「Dead Rising」に注目が集まる~
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060512/capcom.htm

(2006年9月4日)

[Reported by 石田賀津男]



Q&A、ゲームの攻略などに関する質問はお受けしておりません
また、弊誌に掲載された写真、文章の転載、使用に関しましては一切お断わりいたします

ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp

Copyright (c) 2006 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.