この発表会では、SeedC株式会社とのコラボレーションによるオンライン事業「LieVo」を中心に、オンラインサービスやゲームの紹介が行なわれた。「LieVo」の詳細については別の記事で紹介させていただくとして、ここではプレイステーション 2用の2タイトルの発表の模様を紹介する。

ハイシナジープロダクション エグゼクティブプロデューサーの原尾宏次氏

　競馬騎手にターゲットを当てたジョッキーレースゲーム「ギャロップレーサー」シリーズ。この生誕10周年を記念する作品として、PS2用「ギャロップレーサー インブリード」が発表された。11月2日発売予定で、価格は5,040円。テクモの執行役員で、ハイシナジープロダクション エグゼクティブプロデューサーを努める原尾宏次氏がプレゼンテーションを行なった。

　本作は、PS2用「ギャロップレーサー ラッキー7」と、PS2用「ギャロップレーサー8 ライヴホースレーシング」の2タイトルを1本に収録し、2006年版の最新データに更新したもの。競走馬のデータだけでなく、2006年に新設された「ヴィクトリアマイル」など、レーススケジュールも更新されている。

「7」と「8」の2本をまとめ、最新データを収録

　同シリーズでは最新データ版が発売されたことはないが、この点について原尾氏は、「今まで開発チームでは、常に新しい挑戦をしたいという思いがあった。今回は10周年記念ということもあり、最新データ版が欲しいというユーザーの声にこたえた」という。

　また「7」と「8」の2本を収録することについては、「キャラクタ性を重視した『7』と、レース志向の『8』のどちらを入れるか、チーム内でも意見が割れた。結果、『10周年なんだから両方入れてしまえ』ということで、この形になった」と説明した。価格的にも「7」、「8」で各7,140円だっただけに、今後は廉価版としての側面も備えることになりそうだ。

【スクリーンショット】
「7」と「8」の2タイトルが最新データに更新されている。データの引継ぎにも対応するようだ

(C)TECMO,LTD.2006

ハイシナジープロダクション プロデューサーの柴田剛平氏

　PSP用「KARAKURI」をベースに、PS2向けのアレンジを加えた「コロボットアドベンチャー」。ここではテクモのハイシナジープロダクション プロデューサーの柴田剛平氏が登壇した。

　プレゼンテーションでは最初に、若年層をターゲットにしたプロモーションを詳しく紹介。まずポプラ社が発行している月刊誌「プレコミックブンブン」とのタイアップでは、第4回までの連載が決まったことや、単行本化の予定などを発表。さらに、自社で制作したというアニメーションを公開した。

9月下旬に店頭で無料配布される、第2弾スペシャルコミック

　ゲームについては、「子供向けながら、しっかりした手ごたえのあるアクションゲームになっている」とアピールした。発売日は10月26日で、タイミング的には漫画の連載第3回と第4回の間に入る形になる。価格は6,090円。

【スクリーンショット】
かわいらしいロボット「コロボット」たちをうまく操って、敵と戦ったり、障害になるものを乗り越えたりする。コロボットが合体・変形して、さまざまな大型ロボットになるという仕組みもユニーク
テクモが制作したプロモーション用のアニメ。ゲームを想起させるビジュアルがあちこちに盛り込まれている

(C)ポプラ社 (C)TECMO,LTD.2006

□テクモのホームページ
http://www.tecmo.co.jp/
□「ギャロップレーサー インブリード」のページ
http://www.gallopracer.net/gri/
□「コロボットアドベンチャー」のページ
http://www.tecmo.co.jp/product/korobot/
□関連情報
【7月27日】テクモ、PS2「コロボットアドベンチャー」
コミックを収録した小冊子を無料配布
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060727/koro.htm
【7月4日】テクモ、MMORPG「BASTARD!! -ONLINE-」の最新情報を公開
原作コミックを彷彿とさせるキャラクタ、モンスターのデザインイラストを公開
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060704/bso.htm

(2006年8月28日)

[Reported by 石田賀津男]