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価格:7,140円
今回、プレイステーション 2用の「プレミアディスク」を体験プレイできる機会に恵まれた。本稿ではこのプレミアディスクでのストーリーモード、ネットワークモードの体験プレイレポートをお届けしよう。なお、本稿でプレイに使用しているディスク、そこから掲載している本稿中の画像は開発中のものであり、実際のプレミアディスク、製品版とは多少の差異がある可能性もある。ご了承頂きたい。
■ 「ストーリーモード」……個性的なキャラたちが織り成すシナリオ冒頭をチェック
ストーリーモードは、多数の惑星が浮かぶ宇宙空間の描写から始まった。惑星の周囲にはベクタートラックが伸びており、乗り物が惑星間を移動している。高度な文明が発達した世界であることを感じさせる描写だ。ファンタシースターシリーズが持つ独特の味わいがあるSFテイストは健在である。舞台はグラール太陽系。重厚なナレーションからは、この太陽系にはヒューマン、キャスト、ニューマン、ビーストという4種族がおり、500年もの長きに渡る戦争があったことが伝えられる。長く続いた戦争は共存の道が選ばれて終わりを告げた。そうして平和な時が訪れて100年が経過した時代が本作の舞台だ。 宇宙空間に浮かぶ、巨大なコロニーでは、「太陽系同盟成立100周年記念式典」が開催されるようだ。100年の節目を迎えた平和を祝う式典は、見た目にも華やかに、そして多数の人々の喜びの歓声によって包まれていた。ここで場面は移り、エアボードという宙に浮かぶスケートボードのような物に乗って道を急ぐ若い青年の姿が映し出された。ストーリーモードの主人公「イーサン・ウェーバー」だ。「PSO」を楽しんだユーザーであれば、固定された主人公の存在していることに驚くだろう。白と緑のパーカーのような上着姿で、茶髪の活発そうなヒューマンだ。 エアボードで裏道を行くイーサンは、かなりの速度で颯爽と進んでいく。が、曲がり角でダイナミックにエアカーにはねられた。そこにエアカーから青い髪にとがった耳を持つ女の子が近づいき、怪我を負ったイーサンを見てその手をかざすと、光が溢れ、イーサンの痛みが引いていった。テクニックだ。痛みがウソのように無くなり、はねられたこともさておいて、女の子に自己紹介するイーサン。わりとノリは軽いほうのようだ。女の子も自己紹介しようとするも、運転手に式典が始まってしまうと急かされ、行ってしまう。 ここまでがストーリーモード冒頭の導入となる。平和に沸く太陽系、式典に急ぐ主人公イーサンと、おそらくヒロイン的な存在であろうテクニックを駆使する女の子の出会い。惑星の平和を警護する組織「ガーディアンズ」。その拠点である「ガーディアンズ・コロニー」で開かれる平和を祝う式典から、皮肉なことに破滅が始まる。
第1印象としてストーリーモードの力の入りようが印象深い。個性的なキャラクタが次々に現われ、ムービーやカットインなどの演出のなか独自に動き回る。ちなみにムービー部の会話はフルボイスだ。まだまだ人格の青さを感じる青年イーサンが太陽系規模の戦乱に身を投じていく。シナリオの中で明らかになるイーサンが持つ背景。本作の中で、彼の人間的な成長も描かれていくのではないかと感じた。ネットワークモードに注目の集まった「PSO」の直系である本作だけに、スタンドアロンでも十分に楽しめそうなこのストーリーモードの注力ぶりには驚かされた。 ■ フレキシブルに、スタイリッシュに立ち回れるように拡張された戦闘システム
例えば、右手に片手剣を装備した場合、左手には銃が装備できる。□ボタンで片手剣を振るかたわら。R1ボタンを押しつつの□ボタンでは、短銃による攻撃ができる。右手に輝く刀身のセイバー、左手に銃を構えるスタイルは格好いい。見た目だけでなく、いちいち装備を変更せずに、中~長距離、近距離までをサポートできるのは嬉しいところだ。近くの敵を斬りつけて、続けざまに中距離の敵を銃でけん制するといったような、スタイリッシュな立ち回りが楽しめる。 特殊な技である「フォトンアーツ」や「テクニック」は、武器に“リンク”させることで使用可能となる。フォトンアーツは「PSO」での大アタックのようで、高い攻撃力と派手なモーションを持っており、さらに熟練度による技レベルの要素も持ちあわせている。フォトンアーツやテクニックはリンクした武器固有のポイント「フォトンポイント」を消費して繰り出す形式だ。このため、武器選びは威力や命中率だけでなく、保有できるフォトンポイントの上限にも気を配ることとなる。ちなみにフォトンポイントは自然回復するほか、フォトンチャージャーでメセタを払って補充することもできる。 こうした特殊技のシステム変更に伴い、装備の変更にも一工夫が加えられている。アクションパレットが「PSO」よりもさらに拡充され、多数の種類の装備形式を前もって登録しておけるようになった。×ボタンを押してパレットを呼び出し、上下で装備スタイルを選択して変更すると、瞬時に装備が切り替わる。ちなみにこのアクションパレットには隣の列に消費系アイテムを登録しておけるツールパレットもある。回復アイテムのモノメイトなどを事前にセットしておけば、装備の切り替え同様に瞬時に使用可能だ。 新システムのプレイ感はとても心地よい。基本的に操作感やプレイのリズムは「PSO」そのままに感じられる。筆者は「PSO」もプレイしていたので、「PSU」のシステムにはすんなりと入ることができた。そしてそこに新しい新システムが加わっているのだが、それらも最初の数分はとまどったが、慣れればスピーディーに多様な武器を切り替えて戦闘を楽しむことができた。事前にセッティングしておくことで余計な手間が全て済ませておける恩恵は大きい。そしてフォトンアーツは単純な大アタックではなく、フォトンポイントの残量やフォトンアーツそのもののレベルを考えて使っていく戦略性も感じられた。
ちなみに、ストーリーモードでは主人公イーサンのソロプレイだけでなく仲間が加わり共に戦ってくれるシーンも見られた。先の展開は分からないが、CPUが操作するNPCとの擬似的なパーティープレイも盛り込まれているようだ。NPCは戦闘中も口々に喋りながら行動していた。基本的には噴出しのセリフなのだが、レベルアップ時などの際にはボイスでのセリフも喋っており、わいわいとした雰囲気が楽しめた。 ■ 「PSO」よりさらに細かな設定が可能なキャラクタクリエイト。MMORPG規模になった都市ロビー施設
続いて施設群では、まず特徴的なのがキャラクタの自室「マイルーム」の存在だ。室内にフワフワと浮かんでいる球体のマシン「パートナーマシナリー(以下、Pマシナリー)」はプレーヤーをサポートしてくれる存在だ。Pマシナリーに話しかけることで、アイテムを預けたり引き出したりする「倉庫」や「アイテム合成」が利用できる。 「アイテム合成」は、「基盤」という名前が頭についているアイテムをボード登録、必要な材料を倉庫に入れて合成を指定すると、アイテムが作り出せるというものだ。例えば「基盤:モノメイト」というものなら、必要な材料である「スイート・ベリー」、「トランス・アシッド」という2つを組み合わせることでモノメイトが完成する。消費系のアイテムだけでなく、「基盤:ダガー」というように武器なども合成可能だ。だが、アイテムによっては合成結果が出るまでに多少の時間がかかり、時には失敗してしまうこともあった。 パートナーマシナリーにはアイテムを与えることもできる。これは「PSO」のマグにアイテムを与えて成長させるのに近い要素のようで、与えるアイテムによって打撃系、射撃系、法撃系、防具系といったステータスが増減する。近接武器を与えると打撃が上がり、ライフルなどの射撃武器を与えれば、射撃系のパラメータが上がるといった具合だ。上昇したパラメータはそのまま合成アイテムの成功率になっていく。また、マグもそうだったように成長によってパートナーマシナリーの外見も変化する。パートナーマシナリーは進化する事で人型の外観になり、その状態となるとNPCと同様に冒険に連れて行くことができるようになるようだ。
パートナーカードをもらったプレーヤーのマイルームにお出かけもできる。自分の部屋に訪れたプレーヤーの履歴も「足あとを見る」という項目で確認できるのが面白いところだ。また、「リフォーム・チケット」というルームアイテムを使ってマイルームをリフォームすると、個人ショップを開店することもできるようだ。また、同一アカウント上でアイテムを安全に受け渡しできる「共有ボックス」の存在も嬉しい。
「PSO」にもあったロビーエリアは、「PSU」では大きく変化している。「PSO」でのロビーは、あくまで多数のプレーヤーが交流できる場所であり、ショップなどの施設利用はMO規模のルームに入ってからとなっていた。「PSU」のロビーは、ロビーというよりもMMORPGの市街エリアに近い存在になっており、各惑星の都市全てがロビーとなっている。ショップなどの施設もMMO規模の中に存在しているため、プレーヤー間の交流はより活発になりそうだ。 ショップ群には「PSO」にも存在していた武器、防具、アイテムを販売するショップはもちろんのこと、アイテムの合成材料を購入する「合成ショップ」、武器を強化する「武器強化ショップ」、キャスト以外の種族が身にまとう服を売る「服ショップ」、キャスト専用の外観パーツを販売する「パーツショップ」、マイルームに設置できるアイテムを販売する「ルームショップ」。さらに、キャラクタのマユや髪型などの外見を通貨メセタを払って変更できる「エステ」など、遊び心のある要素も多いことが伺えた。また、ガーディアンズ・コロニーの一角にはゲーム内イベントなどを行なうためのものか、特別なときに開店するという「クラブ」も存在していた。 ガーディアンズ本部では、「タイプ」のセレクトができる。タイプとは、「ハンター」、「レンジャー」、「フォース」という戦闘スタイルのこと。これをメセタを払うことで自由に変更できるのだ。「PSO」では最初に選んだタイプを最後まで扱うことになっていたが、これは嬉しいシステムだ。また、ミッションを完了することで得られるミッションポイントを貯めることでタイプのレベルが上がっていく。基本タイプのレベルが上がっていった先には、上位のタイプも存在するそうだ。
■ 「ネットワークモード」……惑星を移動し、まったく異なる雰囲気の世界のミッションに挑む
早速パーティーを組んでのミッションに挑んだ様子に入っていこう。「PSU」では最大6名のパーティを作成可能、ガーディアンズへと依頼された内容をミッションカウンターで受諾して達成へとチャレンジする。おおまかに実際のプレイの流れをまとめると、各惑星のシティロビーで、他のプレーヤーと交流したり施設を利用したりしつつ、ミッションカウンターから各ミッションに挑んでいく、というようになる。ミッションにはミッションカウンターで受けるものだけでなく、各惑星のガーディアンズ受付から取得できるものもありそうだ。 ガーディアンズ・コロニーから挑むミッションは、シティの雰囲気同様に、非常に機械的なエリアで展開される。種子を撒き散らし、原生生物を凶暴化する「SEED」を駆逐する。ミッション中にアイテムの余裕が無くなった場合にはシティに1度引き返すことも可能だ。また、シティに引き返したり、途中加入したプレーヤーが合流するのに便利な「チェックポイント」が点在している。このチェックポイントは調べて起動しておくことでチェックポイント間を移動できるものだ。 出現する敵は、舞台が同じだけにストーリーモードで戦った敵と同じく、光る両手で斬りつけてくる「デルセバン」、小さなペンギンのような見た目が少々かわいらしくもある「パノン」、突進攻撃を繰り出す異型の獣型をした「センディラン」といった敵が登場する。 他の惑星のミッションも同様だが、最初のフィールドでのミッションが完了すると、1度ロビーになっている中継地点にたどり着く。ここでフォトンアーツの回復や、アイテムの購入ができるのだ。この中継ロビーの先にはさらにレベルの高いミッションへと挑むこともできる。パーティープレイの際に中継ロビーで一区切りをつけるもよし、補給してそのまま先に進むもよし、さらにパーティーを再構成して異なるメンバーと先のミッションに挑むこともできるというわけだ。ショートプレイにも対応する手軽さ、フレキシブルさが嬉しい。
● 惑星パルムのシティ「ホルテス・シティ」とミッション
パルムでのミッションは、広がる草原や洞窟など、自然の中がフィールドになっている。SEEDの飛来により凶暴化した原生生物が主な敵だ。二足歩行で両手の巨大な爪による攻撃を繰り出してくる「ヴァーラ」、丸々とした体躯で突進攻撃をしてくる「ディストバ」、緑色の小さな体でピョンピョンと飛び跳ねつつチョコチョコと近づいてくる「ポルティ」、巨大な羽で上空を飛びまわりつつ炎のブレスを浴びせてくる「シャグリース」といった敵が登場する。 ここでのミッションでは、パーティープレイの機会を得ることができた。ミッションカウンター前で他のプレーヤーとコミュニケーション。PS2に接続したキーボードでのチャットで挨拶し、まずはパートナーカードを交換した。パートナーカードには、種族とタイプ、そしてコメント、ログイン状況や現在地が表示される。 まずは3人でパーティーを組んでパルムのミッション「原生生物鎮圧」にチャレンジ。便利に感じたのはアイテム分配設定を変更できるところだ。通常の設定では、アイテムは拾ったプレーヤーのものになるのだが、アイテムに固執してしまったり、逆に遠慮して譲り合ってしまったりと、日本人的に気苦労のあるものでもあった。設定では、レアアイテムとレアアイテム以外という項目にそれぞれ、「取得者分配」、「ランダム分配」、「順番にランダム分配」といった変更ができた。
1人は二刀流のツインセイバーを装備、もう1人はパートナーカードから呼び出したNPCのレオだ。筆者は格闘用の両手武器をメインに使ってみた。出現する敵に攻撃を仕掛けるパーティメンバー。やはりソロで挑んでいるときよりも格段にスピーディーに殲滅できる。敵の攻撃モーションはこちらの攻撃でキャンセルされるものも多いため、ダメージを受けてしまう危険性も格段に減る。また、当初にソロプレイでミッションに挑んでいるときには発見できなかったのだが、キャラが隠れてしまうほどに背の高い草むらの中には、通り抜けられるものもあるようだ。奥には破壊可能なコンテナが置かれていた。
「原生生物鎮圧」に近い大自然のフィールドを進んでいく。敵の種類はほぼ同じようだが、レベルが5ほど平均的に上がっていて、かなり苦戦する。レベルが適正ではなかった筆者は銃に持ち替えて後方支援に徹することにした。回復アイテムを分け合いつつ、なんとか奥へと進んで行く。ブロック1から2、そして2から3へと少しずつ進むと、最後に転送装置のような光るフィールドが登場した。ボスが待ち受けるフィールドへの転送装置だ。 意を決して転送装置に突入! 登場したのは画面に収まりきらないほどに巨大なドラゴンの「ディ・ラガン」。赤茶けた体に巨大な翼を持ち、尾が二股に分かれている。攻撃可能な場所が10箇所以上表示され、どこを狙うのがいいのか躊躇してしまう。本来は山奥に生息するという生物だが、侵食の影響により人里に近いラフォン草原に現われたそうだ。 まずは尻尾を攻撃、だがダメージはなかなか通らず0ダメージになってしまう。ディ・ラガンが身を翻すとパーティーメンバー全員が吹き飛ばされた。動くだけで近距離のプレーヤーに大ダメージが及ぶようだ。続いてものすごい太さの屈強そうな足を狙う。多少効果があるようでダメージが入っていく。 だが、次の瞬間に炎のブレスが飛んできて、筆者のキャラクタは倒れてしまった。パーティーメンバーが駆け寄り蘇生薬のムーンアトマイザーで蘇生してくれた。炎に襲われた瞬間は分からなかったが、ディ・ラガンは首を自身の足元に向けてブレスを吹き付けてきたようだ。また、足元も移動時に攻撃判定が発生して大きなダメージを喰らってしまう。復活した筆者は思い切って頭に攻撃をかけることにした。やはり移動するときの攻撃判定は脅威なのだが、ブレスは足元に向けて吹くようで、実は前方のほうが安全なのではと感じた。だが、それでもダメージは甚大で何度もパーティーメンバーは倒れた。
攻撃判定が発生している危険な移動時には、銃などを用いた遠距離攻撃をし、動きの止まった瞬間に斬りつけるというヒットアンドアウェイ戦法を繰り返してダメージを蓄積していく。時間にしたら短かったのかもしれないが、とても長時間に及んだような気がするやりとりが多くなされた頃、ついにディ・ラガンが崩れ落ちた。ミッション完了だ。周囲にはアイテムの詰まったコンテナが多数登場し、この先にあった中継地点で喜びを分かち合った。
● 惑星ニューデイズのシティ「オウトク・シティ」とミッション
この惑星ニューデイズで受諾できるミッションは、ここまでに紹介したものよりもさらにレベルが高いものだ。ミッションの舞台となるフィールドはやはり東方風で、秋模様なのか、真っ赤な紅葉が美しく、葉が舞い落ちる。彼方には雲がかかるかのような背の高く細長い独特の山々の姿が見える。BGMもやはり東方の雰囲気だ。 敵もこのミッションではかなり強力で、緑に光る1つ目が不気味な「ゴーモン」は「PSO」でも見られたようなキャラクタを凍らせる特殊効果を持った氷のブレスを吹き付けてくる。また、犬のような姿で移動速度が速い「アギータ」は、突進系の攻撃だけかと油断していると、例の氷のブレスを吹き、尻尾での攻撃も繰り出してくる。また地中を移動してこちらの攻撃をやり過ごし、突如出現して攻撃してくる「ゴウシン」など、いずれも癖のある強敵ぞろいだ。ブロックが進むと現われるのが「テンゴウグ」は空を飛びまわり攻撃してくるうえに、非常に体力が多い。
ここでレベルを稼いでいたところ、この時セイバーにリンクさせて使っていたフォトンアーツ「ライジングストライク」のレベルが10を超えた。フォトンアーツは使い続けることで独自のレベルが上がっていく。当初は攻撃力などの性能がアップしていくだけかと思っていたのだが、この時のレベルアップは様子が違っていた。ライジングストライクは本来、斬り払い斬り上げの2段攻撃、敵を空中に打ち上げてダウンさせるという使い勝手のいいものだ。だが、ここにキャラクタがジャンプして斬り下ろすという3段目が加わった。この威力はかなり高く、攻撃の主力になった。通常攻撃を3発与え、ライジングストライクの3段攻撃を浴びせて、遠くに吹き飛んだ敵に左手の銃撃を叩きこむ。与えるダメージも大きく、立ち回りも格好がいい。成長して爽快感がどんどんと高まっていった。
プレミアディスクの体験プレイ模様から魅力を紹介していった本稿だが、筆者、たまに仕事すら忘れてガッツリと楽しんでしまった。先行体験版ディスクなのに、こんなにも遊べてしまっていいのだろうかと思うほど豪華な内容だ。ストーリーモードはさすがに第1章だけの収録ではあるが、ネットワークモードが先行して楽しめる点は非常に嬉しい。 戦闘システム面では、異なる片手武器を組み合わせて装備できる格好の良さ、立ち回りの楽しさが魅力だ。フォトンアーツやテクニックは武器にリンクする形式になっているが、拡張されたアクションパレットによりむしろ多彩な攻撃方法をパーティー中でも気軽に切り替えていける。ロビー周りはMMO規模になり、他のプレーヤーと交流しつつ施設を利用可能となった。ミッション難易度が異なる惑星にそれぞれ都市があるため、近いレベルのプレーヤーが自然と集まるようになりそうだ。
リアルタイムのアクションRPGとして、代表的な作品である「PSO」。そのリアルタイムアクションのプレイ感や手軽かつスピーディーなパーティープレイの魅力はすべてそのままで、むしろ増幅されており、攻撃のモーションを含む、モチーフの魅力もより近代的に進化した今作品は人気を博しそうだ。HDDレスのPS2をはじめ、早期にPC版などのマルチプラットフォーム展開がされるため、敷居も低いだろう。魅力が増幅された「ファンタシースター」の最新作、期待できる1本だ。
□セガのホームページ (2006年8月28日) [Reported by 山村智美]
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