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ルールは全国大会予選と同じく、「対戦」の「みんなでモード」の基本ルールにある「予選」ルールに従うことになっており、5分マッチ、投球カーソルの表示OFFといったものになっている。
GAME Watchからはライターの鴫原氏が出場。どたばたで急遽出場が決まった鴫原氏はまさに1夜漬けで大会に臨む悪コンディション(編:すいません……)。鴫原氏はBブロックの第1試合で、前回の全国大会に進出した「ファミ通PS2」の強豪ジャスト氏といきなり激突することとなった。使用チームは鴫原氏が中日ドラゴンズで川上が先発、ジャスト氏のチームは読売ジャイアンツで、コンディションが好調状態のパウエルを先発に指名してプレーボールとなった。 ■ 投球カーソル非表示対策が明暗を分ける
1回表、エース川上が初球からいきなりド真ん中にスローボールを投げるというミスを犯し、俊足の鈴木にクリーンヒットを許すという実に嫌な展開。続く小坂は平凡なショートフライに打ち取ったものの、なんと堅守を誇るはずの井端がまさかの落球! 一塁ランナーが走っていなかったため、2塁でフォースアウトがとれて事無きを得たが、今後に不安の残る立ち上がりであった。 さらに3番二岡にはヒットエンドランを決められてワンアウト2、3塁にピンチが拡大。4番の李は歩かせて満塁策をとり、守りやすくして次の高橋(由)に勝負をかけたが、あわやグランドスラムかという大きな犠牲フライを許してあっという間に失点。さらに小久保にもフェンス直撃のヒットを浴び、早々に2点のビハインドを負ってしまった。 以後、2、3回は投球パターンを変えて無失点で切り抜けたが、打線が先発のパウエル、およびリリーフ内海の前に沈黙。終わってみれば散発の1安打で0-2の敗戦。ストレートとカーブを巧みに使い分け、緩急をつけるジャスト氏のピッチングに見事にやられてしまった格好だ。 今回のイベントは短期決戦ゆえ、ちょっとした守りのミスが命取りになると考えた筆者は守備・投手力が比較的高い(と、思われる)ドラゴンズを選択した。また攻撃時は空振りするリスクの高い強振をあまり使わず、なるべくゴロを打って相手の守備機会を増やそうという、名づけて「スモールベースボール作戦」(笑)を試みたが、まったくの大失敗に終わってしまった……。 対照的にジャスト氏のプレーからは、長打力のあるバッターがズラリとそろったジャイアンツを使い、強振およびヒットエンドランをどんどん仕掛けて先手を取り、逃げ切ってしまおうという意図が感じられた。さすがに前回大会でも好成績を残しているだけのことはあり、攻守両面での基本技術の高さはもちろん、選手の起用法や守備位置の変更などにもまったく迷いがなく、完成度の高いプレーを披露してくれた。大会独特のルールに対して実戦慣れをしているという点でも、筆者より相手のほうに一日の長があったということだろう。 その後、ジャスト氏は2回戦も6-0で快勝。代表決定戦となったブロック決勝では、今回唯一ゲーム専門以外のメディアから参加となった「R25」チームにやや苦戦したものの、終わってみれば3-0でまたもや完封勝利。その実力をまざまざと見せつけた。 一方、Aブロックではともに阪神タイガースを使用する「eg」チームと「週刊ファミ通」チームのブンブン丸氏が出場権をかけて激突。0-4のビハインドを負ったブンブン丸氏が、3回裏のツーアウトから金本のホームランなどで3点を返す粘りを見せるもあと一歩届かず、ファミ通のワン・ツーフィニッシュはならなかった。ちなみに「eg」チームのプレーヤーは、1回戦の試合で16-0の大差で勝つという離れ業を演じ、会場をおおいに盛り上げていた。 最後に全国大会進出を決めた「ファミ通PS2」チーム、「eg」チームの両者によるエキシビジョンマッチが行なわれたが、ここでも「ファミ通PS2」の打棒が爆発! 試合は通常どおり9回までできるように設定が変更されていたが、なんと11-0という大差をつけて4回コールド勝ちを収め、同氏が格の違いをまざまざと見せつけてマスコミ大会は幕を閉じた。
今大会は投球カーソルの表示をOFFにするルールとなっていたため、相手ピッチャーの投げるコースおよび球種が予測しにくく、どのプレーヤーも連打でランナーをためて攻撃をする機会がほとんどなかった。そんな状況にありながら、ジャスト氏はどの相手にも強振で的確にボールを捕らえる高い技術を持っており、その実力は文句無しに全参加者のナンバーワン。したがって、同氏の優勝は極めて順当なものであったと言えるだろう。
□コナミデジタルエンタテインメントのホームページ (2006年8月4日) [Reported by 鴫原盛之+佐伯憲司]
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