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価格:5,040円
PSP「クロニクル オブ ダンジョンメーカー」は、プレーヤー自らの手で“ダンジョン(地下迷宮)”をエディットし、そこにさまざまなモンスターをおびきだして戦うアクションRPG。アクション主体ではあるが、操作系はきわめて簡単。互いの位置や間合いに注意しつつ、ロックオン機能を使えば自動的に捕捉される敵キャラクタに対してアクションボタンを押すだけでテンポよく戦闘が進んでいく。 ゲームがはじまると、プレーヤーは町の人たちから「アイテムをとってきて欲しい」などの依頼を受ける。プレーヤーは町外れにある洞窟にいき、そこから本格的なゲームがスタートする。
一般的なファンタジーRPGでは、ダンジョンは最初から存在するのが通例。冒険者たるプレーヤーは、地下深くまで潜り探索を続けることになるが、本作には「ありもののダンジョン」などというものは存在しない。ダンジョンは“潜って探索するもの”ではなく、あくまでも“魔物をおびき寄せるために作る罠”という位置付け。ひらたくいえば“魔物ホイホイ”のようなものだ。
ダンジョンの作り方はシンプルそのもの。地下に穴を掘り、通路や部屋を設置して入り口を開けっ放しにして一晩放置するだけ。すると翌朝には、野山など周辺を俳諧する魔物たちが「ここは良い住処になる」とばかり、なかに入り込んでいるという仕組み。あとは、剣と魔法をたずさえた主人公ことプレーヤーがそれを退治すればいい。魔物を倒せば、住処に持ち込んできたお金などが獲得できる。通路、部屋などの構成はプレーヤー次第。30種類ある部屋をうまく組み合わせれば、よりたくさんの魔物を呼び寄せることができる。
稼いだお金でダンジョンを広くすれば、さらに多くの魔物たちが入り込めるようになる。お金に余裕があれば「宝箱」を設置するのも効果的。宝箱の部屋に入った魔物は「これは良い隠し場所を見つけた!」と大喜びし、そこに高価な宝物を隠すことがある。これらを繰り返しダンジョンを拡張していくことで、やがては「魔界の大物」などに代表されるボスキャラを倒すことも可能になるという。ただし、ダンジョンの建材にばかりお金をかけると自分自身がモンスターと戦うための武器や防具がおろそかになるため、このあたりはバランスよくゲームを進めていく必要がありそうだ。
ダンジョンを中心に展開する本筋とは別に、RPGにつきものの“クエスト”も存在する。クエストはお使いゲームのような単調なものではなく、ダンジョンを作っていく過程で依頼される簡潔ながらキッチリと筋がとおったもの。クリアするとレアなアイテムが入手できることもあり、それほど手間もかからないのでなるべくこなしておきたいところ。
PSP本体のADHOC通信機能を使えば、自分が作ったダンジョンを友だちにプレゼントすることができる。人の作ったダンジョンは、必ず自分とは違ったノウハウが盛り込まれているはず。ひとりでストイックに遊ぶのもいいが、一緒に遊ぶ人がいればさらに楽しさが広がっていくはずだ。
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□タイトーのホームページ (2006年7月21日) [Reported by 豊臣和孝]
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