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このアップデートでは今まで明らかにされていなかった西の地域、「モーグ」と、新ダンジョン「光の塔」。さらに既存の職業とはひと味違う11の「二次職テクニカルジョブ」などが実装される。本稿では先行体験会で撮影したスクリーンショットと共に、新要素を紹介しよう。
■ 失われた「キカイ」文明に深く関わる「光の塔」と、炭坑の街「モーグ」
この街はファーイースト同様、視点が開放されており、どんより曇った空を見上げたり、のぞき込んだり、すり鉢状になっている街を下までのぞき込むことができるようになっている。街の中央であり、“底”にある炭坑では、真っ黒な木が落ちていて、タタラベの「鉱石知識」を持っていれば、これを破壊し、モーグ炭を手にいれることができる。 モーグ独立の鍵を握るモーグ炭は、現在はただNPCに売るだけしか使い道のないアイテムとなっているが、売り方に一工夫がある。買い取り所はモーグに2つあり、それぞれ買い取り値が一定時間で変動する。モーグ炭に関しては、今後のアップデートで生産の材料になるのだろうか? 期待したい要素だ。 モーグには、炭坑を横切り向かい側に移動できるリフトがある。また街では「政治」に関わるストーリークエストも体験できる。他に街外れの場所にいる老婆からは、光の塔にまつわる悲しいエピソードを聞くこともできる。 今回のアップデートで、「ECO」は東西南北すべての都市が揃うことになる。中央のアクロポリスシティに駐留する騎士団のバックボーンが明らかになることで、4つの都市の力関係や、役割のようなものも表現できるようになる。「ECO」の世界でストーリーが本格的に動き始めるのはこれからかもしれない。期待したいところだ。 今回、背景世界をより一層深めてくれそうなのが、新ダンジョン「光の塔」だ。モーグから飛空庭に乗って行けるこの塔は、かつて栄えていた文明の産物「キカイ」が動いている謎の遺跡だ。3つの塔が連なる構造だが、現在は1つが根本から倒壊しており、他の2つもあちこちが崩壊している。 内部には強力なモンスターがひしめいていて、高レベルキャラクタでも前衛職の護衛なしには、生き残ることは難しいだろう。このダンジョンにはSFをテーマにしたような多脚ロボットが多数ひしめいている。また、「宝箱」にあたるオブジェクトが、エンジンのような脈動する機械の部品だったり、雰囲気も他と大きく異なっている。 何より興味が惹かれるのが、塔そのもののデザインが、現代の鉄筋コンクリートの建造物にも通ずるファンタジーとはかけ離れた意匠になっているところだ。中に入っても薄暗く、ここが何故「光の塔」と呼ばれるかさっぱりわからない。とても興味が惹かれるポイントだ。また、光の塔の各所には、さまざまなNPCも点在している。一度訪れてみるといいだろう。
今までバックストーリーで語られるのみだった古代文明の遺産キカイ。今回は、光の塔だけでなく、ガンナーの銃や、マシンナリーのロボットなども登場し、その存在感を大きく増した。「ECO」の世界でキカイはどんな存在なのか、今後この設定も更に掘り下げられていきそうだ。
■ プレイの幅を大きく広げるテクニカルジョブ。より個性的なキャラクタを育成可能に
今回実装されるのは、マーチャントの二次職テクニカルジョブ「ギャンブラー」をのぞいた全11職。PvPなど特殊な状況でのみ使用可能なスキルが多い、かなりアクが強い特殊なイメージを受けるジョブが目白押しだ。ジョブスイッチングには、「禁断の書」というアイテムが必要となる。最初のスイッチングは、アクロポリスシティのセージマスターの部屋で行なう。 最初にエキスパートジョブからテクニカルジョブへスイッチングを行なった時点では、レベル1からスタートする。この時、キャラクタは「リザーブスキル」として、エキスパートジョブが所持しているスキルの中からいくつかを持ちこすことが可能だ。 2度目以降のスイッチングには「禁断の書」とは別に、「記憶の砂」というアイテムが必要となる。もしこのアイテムを持っていない場合、エキスパートジョブに戻る際、キャラクタのジョブレベルが下がるというペナルティがある。ちなみに禁断の書、記憶の砂の入手方法は明らかにされていない。記憶の砂の入手は決して容易なものではないという。スイッチングは、ある程度のリスクを覚悟して行なうことになりそうだ。 現在、テクニカルジョブのレベル上限は30に設定されている。今後も多彩なスキルが実装される予定だ。リザーブスキルにより、プレーヤーは自由度の高いキャラクタメイキングが可能になる。エキスパートジョブをメインにするか、テクニカルジョブをメインにするか、どのスキルを持ち越すか、プレーヤー間で、この議論が活発になっていくだろう。 テクニカルジョブの中にはPvPに特化しているスキルを多く持つジョブもある。しかし、現在の所「ECO」では大規模PvPである「騎士団演習」くらいしか、そのスキルを発揮できないのが現状だ。今後はギルド戦のトーナメントや、個人のPvPなどを行なうシステムが実装されるのだろうか。 今回実装されたテクニカルジョブの中で最大の注目は、マシンナリーのロボットだろう。背中に意味不明のプロペラがついていたり、ジャバラ状の腕を持っていたり、思わず他のジョブのプレーヤーが「ずるい!」といってしまいそうなほど凝った、新しい騎乗用ペットである。タタラベのキャラクタを新しく作るプレーヤーも多いだろう。
今回の体験会では、この他にもいくつかの職業を体験できたが、「ECO」の場合は、憑依前提のジョブもあり、実際のスキルがどう使われるか短い時間では把握しきれなかった。7月21日以降、プレーヤー達がこのテクニカルジョブをどう受け止め、活用していくか、とても楽しみだ。 ● バウンティハンター
スキル(一部抜粋) ・「シールドスラッシュ」:盾を狙って攻撃する。
・「足払い」:敵の足を払う。成功すると、相手はしばらく動けなくなる。
スキル(一部抜粋) ・「呪縛」:対象の回復系スキルを一定時間使用できなくする。詠唱中の回復スキルを中断させる効果も。 ・「ネクロリザレクション」:行動不能時に一定確率で復活できるパッシブスキル。
・「追い打ちの刃」:状態異常のキャラクタへのダメージが上昇するパッシブスキル。
スキル(一部抜粋) ・「コンビネーション」:足払い、サマーソルトキック、タックルを連続で発動する。出す技のスキルはすべて取得していなければならない。
・「チョーキングガス」:沈黙の罠を仕掛け、その場所にたった敵を一定時間沈黙状態にする。
スキル(一部抜粋)
・「催涙弾」:周囲に催涙ガスを発生させる弾を撃ち込むことができる。触媒「催涙グレネード弾」が必要。
スキル(一部抜粋) ・「エナジーストーム」:地面の広い範囲に新生属性魔法を行なう。
・「危険回避」:憑依中の貫通攻撃を受ける確率を低下させる。
スキル(一部抜粋) ・「ファイアライズ」:一定時間、対象に炎の力を与える。
・「アースパワーサークル」:地面の広い範囲に、一時的に大地の力を宿らせる。
スキル(一部抜粋) ・「ロックンロール」:範囲内の対象のクリティカル率を向上させる。
・「セッション」:範囲内の対象を混乱または睡眠状態にする。
スキル(一部抜粋) ・「リボーン」:モンスターにゾンビ状態を付加する。その状態で倒すとゾンビ状態で復活する。
・「ライフテイク」:対象に武器で与えたダメージの一部をHPとして吸収する効果を与える。
スキル(一部抜粋) ・「チャフ」:ロボット搭乗時に、一定範囲の敵の命中率を低下させる。
・「自爆」:ロボットを自爆させ、自分を中心とした広範囲の敵を攻撃。ロボットの親密度が1下がってしまう。
スキル(一部抜粋) ・「インソウル」:マリオネットコントロール中に移動が可能になるパッシブスキル。
・「サンドトルネード」:風属性マリオネット憑依時に、効果範囲に土属性マリオネットがいることで発動する複合魔法。
スキル(一部抜粋) ・「キャッチ」:鞭でモンスターを引き寄せる。
・「ウェポンキャプチャー」:相手の武器装備を外す。武器に憑依していた場合、解除される。
※画面および情報は開発中のものです。実際のものとは異なる場合があります。
□ガンホー・オンライン・エンターテイメントのホームページ (2006年7月日) [Reported by 勝田哲也]
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