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会場:青山劇場
ファイナル公演ではタイトルに「新・愛ゆえに」とあるように、第1回目の「歌謡ショウ 愛ゆえに」の流れをくむタイトル付けとなっている。出演する俳優陣もいつにも増して豪華なのはもちろんの事ながら、今回は生バンドによる演奏付きと豪華で、最後を飾るにふさわしい内容となっている。 記者会見に出席した、作/総合プロデューサーの広井王子氏は「ここに参加してくれたキャストさんと10年間やれたことを誇りに思いますし、一番成長したのは僕かもしれない。そして10年目の舞台ということで、昨年の夏公演が終わってから色々と仕込みがありましたが、実は劇場が取れなかったりですとか、どんな脚本にしたらいいのかとか、色々と大変なことがありました。良いゲストも揃って幸せに思っております」と挨拶。 さらに広井王子氏は今回の舞台について「作家のほうから言いますと、最初に書いた台本は、今まで花組さんがスキルアップしてきた内容を全てたたき込んだら、4時間を超えるものになってしまい、どう削っていくかというのをやり合って、3回書き換えまして、いま4回目の台本です。いまのだと3時間半ぐらいに収まっています。やりたい放題の内容で、商業演劇にも小劇場にもない『帝国歌劇団 花組』の歌謡ショウというまったく新しい作品になっていると思います。浪花節もあり、チャンバラもあり、ミュージカルもある。幕の内弁当で、それぞれの内容が吟味されているという楽しい幕の内弁当のショウになっているかと思います」とアピールした。 今回は久しぶりに生バンドが入っての舞台となるが、音楽監督の田中公平氏は「例年、公演前に歌謡全集が発売され、ファンの方が予習して初日から一緒に歌っていただいていたのですが、今年は全てがサプライズということで初日に初めて皆さん曲を耳にする事になります。リピーターの方が大勢いらっしゃると思うので、2日目くらいから、もしかしたら一緒に歌ってくれるかもしれません。みんなで歌う場面もちょっと作ってあることはあるので、一緒に歌ってきていただける方もだんだん増えてきて、最後になるにしたがってどうなるのかが楽しみですね。まぁ、今年は生バンドが入りますので、いつもとはまた違ったライブ感が楽しめると思います」と生演奏の部分をアピールした。新曲は24曲~25曲新たに書き下ろしで用意され、「新・愛ゆえに」全編では27~28曲のラインナップとなると言う。 ちなみに「サクラ大戦.com」のページにある“出演日サプライズ”だが、内容的には、エリカ・フォンティーヌ (日高のり子さん) とジェミニ・サンライズ (小林沙苗さん) の出演が決定したという。幕間に登場し、真宮寺さくら (横山智佐さん) と3人でちょっとしたコントを披露するという。こちらも意外なプレゼントといった形で楽しみだ。 公開舞台稽古では花組の日常の舞台裏の一部が描かれたシーンと、派手な殺陣のシーンが公開された。日常シーンはいつもならホノボノとするシーンだが、これが最後かと思うと1シーン、1シーンがいとおしく思えてくる。一方、殺陣のシーンは昨年のシーンから数段パワーアップ。陶山章央さん演じる「大神一郎」を中心とする激しいアクションが展開する。稽古では舞台上で回転するセットの上での殺陣が公開された。縦横無尽に二刀流で殺陣を披露する大神一郎に目が釘付けとなることだろう。しかし、このシーンの最後には恐ろしい結末が待っている。この結末についてはぜひとも舞台でその行く末を確認していただきたい。 陶山章央さんは「見せ場というか、僕にとってはそれが全てなので、そこに全てを注ぎ込むといった感じです。本当にがんばります」とコメント。
今回は最後ということで、各キャストとも「悔いの無いように」やり抜く覚悟、そして気合いのようなものが感じられた。開幕まであと1カ月を切ったが、注目していただきたい舞台だ。
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□セガのホームページ (2006年7月18日) [Reported by 船津稔]
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