【Watch記事検索】
最新ニュース
【11月30日】
【11月29日】
【11月28日】
【11月27日】
【11月26日】

ガイナックス、アニプレックス、KONAMI、新作アニメ発表
2007新春放送開始予定。コナミからゲーム化も

7月11日 発表



メインビジュアル
 株式会社ガイナックスと株式会社アニプレックス、株式会社コナミデジタルエンタテインメントは、新作アニメ「天元突破グレンラガン」のプロジェクト発表会を帝国ホテルにて開催した。

 ガイナックスといえば、社会現象を巻き起こすほどの大ヒット作品「新世紀エヴァンゲリオン」を制作したアニメスタジオ。そのガイナックスが満を持して送るアニメが、今回発表された「天元突破グレンラガン」だ。そこにアニメーションを中心に事業展開するアニプレックスと、デジタルメディアからトイ・ホビー関連まで扱うKONAMIを加えた3社が共同で本プロジェクトを展開する。

 発表会は各社代表が登場して始まった。まずガイナックス代表取締役の山賀博之氏は「本作は純然たるロボットアニメです。5年くらい前にひょんなことからロボットアニメの企画を持ちかけられましたが、当時はガンダムをもとにしたようなものばかりで否定的でした。それから5年間、今までにない新しいものとして試行錯誤して作られたのが本作です。これを突破口に新しいアニメーションの時代を築いていきたい」と、長い時間、構想を重ねてきた自信作であることをうかがわせた。

 アニプレックス取締役執行役員専務の夏目公一朗氏は「(アニプレックスは)ビデオのパッケージ制作と海外展開、そして宣伝プロモーションに全力を挙げて取り組みます。親会社のソニー・ミュージックとも、オープニングおよびエンディングテーマを歌うアーティストのタイアップを予定しています。2007年の新春から放送開始を目指しており、第2第3のシリーズにつなげていきたい」と説明。さらに続編への期待を語った。

 KONAMIのトイ&ホビーカンパニープレジデントの工藤陽二郎氏は「コナミとしても非常に熱くなっており、スタッフも力入れすぎなんじゃないか、というくらい入れ込んでいます。わが社ではゲームソフトをはじめ、トイ・ホビー商品、そしてオンラインサービスの展開を考えています」と、ゲーム化を含む幅広い商品展開を行なうことを明らかにした。

ガイナックスの山賀氏 アニプレックスの夏目氏 コナミデジタルエンタテインメントの工藤氏


制作スタッフの6人とゲストの樋口氏(中央)
 続いて登場したのは制作スタッフの6人。本作の意気込みや見どころなどを語った。

監督の今石洋之氏: 私自身、ロボットアニメが大好きで、業界人として10年、人として30年生きてきたものの集大成のつもりで制作しています。テーマとして「いかに男らしく見せるか」ということを考えながら作っています。

シリーズ構成・脚本の中島かずき氏: 非常にハイテンションなところから始まり、話を広げていく中で、いかにして物語を畳んでいくかで頭を悩ませています。26話ありますが、ついてきてください。今までにないおもしろいものを見せる自信があります。

キャラクタデザインの錦織敦史氏: 見る側そして描く側にも感情などがわかりやすいキャラであることを大切に作っています。シナリオやコンテの雰囲気をどれだけ絵で再現できるかと考えながら描いています。

メカデザインの吉成曜氏: ロボットはすべて監督のイメージをもとに、デザインに起こしています。たぶん、誰も見たことのないようなロボットになると思います。

発表会の会場に展示されたロボット「グレンラガン」のフィギュア(未塗装)とイメージイラストのパネル。フィギュアなどの商品化も期待される


 最後にアニメのタイトルにもなっている「グレンラガン」という言葉の由来についての質問に中島氏は「監督の今石氏の魂の叫びです(笑)。それに私が後から意味を考えました。ロボットは『グレン』と『ラガン』が合体するようになっているのですが、『グレン』は主人公たちが結成した“グレン団”から取り、『ラガン』は“裸顔”という意味があります」と説明していた。

 放送開始は2007年初頭からで、全26話の予定。放送時間は「男のロボットアニメは夕方」(プロデューサーの赤井孝美氏)の信念から、夕方の時間帯での放送を目指しているという。キャスティングや主題歌などについては現在調整中として明らかにされなかった。

「ラガン」が頭で「グレン」が体。この2つが合体して「グレンラガン」となる


【STORY】
 舞台は地中の村、ジーハ。人々は掘られた穴の中に家を造り家畜を飼い、時折起こる地震に脅えながらも、もう何百年もそこで暮らしていた。

 そのジーハで黙々と穴を掘る少年シモン。村を広げるために横穴を掘ることが生き甲斐だった。深く深く掘り進んでいく中で、ある時偶然小さなドリルを見つける。クリスタルのように輝くドリル--コアドリルだ。

 そんなシモンの唯一の理解者は、カミナという若者だ。グレン団というチンピラグループを率い、村の天井の上にある地上に行こうとしている。

 そんなある日、全てを覆す事件が起こった。天上が破れそこから巨大なロボが落ちてきたのである。その跡には大きな穴が開き、そこから光が差している。太陽の光だった。

 「やっぱり地上はあった!」

 だがそれどころではない。胴体が顔上の奇怪な巨大ロボは、容赦なく村を破壊していく。一本気なカミナは、その巨大ロボに身体1つで立ち向かう。とはいえ、生身の人間がロボにかなうわけもない。

 危機一髪の所でカミナ達を救ったのは、地上から来た若い女性ヨーコだった。彼女の超伝導ライフルが火を噴き、巨大ロボの攻撃を食い止める。彼女は巨大ロボをガンメンと呼んだ。しかし、ライフルの威力では足止めするのが精一杯。ピンチの続く中、シモンは顔だけのロボットを2人に見せる。以前、地中から掘り出したものだ。

 カミナは「お前が掘り出したものだからお前が乗れ」と、シモンの背中を押す。おそるおそるロボに乗るシモン。無意識にコアドリルを差し込むと起動する。しかも、なぜかシモンには操縦方法がわかるのだ。コアドリルを通じて頭の中に自然と入ってくる。カミナは、そのロボをラガン(裸顔)と名付ける。

 巨大ロボが迫り来るなか、はたしてシモン、カミナ、ヨーコはこの危機を脱出できるのか!? また、なぜ地上からこの巨大ロボが落ちてきたのか!?

【登場キャラクタ】
シモン カミナ ヨーコ ニア



(C) GAINAX/グレンラガン製作委員会

□ガイナックスのホームページ
http://www.gainax.co.jp/
□コナミデジタルエンタテインメントのホームページ
http://www.konami.co.jp/
□アニプレックスのホームページ
http://www.aniplex.co.jp/
□「天元突破グレンラガン」のページ (7月12日オープン予定)
http://www.gurren-lagann.net/

(2006年7月11日)

[Reported by 滝沢修]



Q&A、ゲームの攻略などに関する質問はお受けしておりません
また、弊誌に掲載された写真、文章の転載、使用に関しましては一切お断わりいたします

ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp

Copyright (c)2006 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.