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ガイナックスといえば、社会現象を巻き起こすほどの大ヒット作品「新世紀エヴァンゲリオン」を制作したアニメスタジオ。そのガイナックスが満を持して送るアニメが、今回発表された「天元突破グレンラガン」だ。そこにアニメーションを中心に事業展開するアニプレックスと、デジタルメディアからトイ・ホビー関連まで扱うKONAMIを加えた3社が共同で本プロジェクトを展開する。 発表会は各社代表が登場して始まった。まずガイナックス代表取締役の山賀博之氏は「本作は純然たるロボットアニメです。5年くらい前にひょんなことからロボットアニメの企画を持ちかけられましたが、当時はガンダムをもとにしたようなものばかりで否定的でした。それから5年間、今までにない新しいものとして試行錯誤して作られたのが本作です。これを突破口に新しいアニメーションの時代を築いていきたい」と、長い時間、構想を重ねてきた自信作であることをうかがわせた。 アニプレックス取締役執行役員専務の夏目公一朗氏は「(アニプレックスは)ビデオのパッケージ制作と海外展開、そして宣伝プロモーションに全力を挙げて取り組みます。親会社のソニー・ミュージックとも、オープニングおよびエンディングテーマを歌うアーティストのタイアップを予定しています。2007年の新春から放送開始を目指しており、第2第3のシリーズにつなげていきたい」と説明。さらに続編への期待を語った。
KONAMIのトイ&ホビーカンパニープレジデントの工藤陽二郎氏は「コナミとしても非常に熱くなっており、スタッフも力入れすぎなんじゃないか、というくらい入れ込んでいます。わが社ではゲームソフトをはじめ、トイ・ホビー商品、そしてオンラインサービスの展開を考えています」と、ゲーム化を含む幅広い商品展開を行なうことを明らかにした。
監督の今石洋之氏: 私自身、ロボットアニメが大好きで、業界人として10年、人として30年生きてきたものの集大成のつもりで制作しています。テーマとして「いかに男らしく見せるか」ということを考えながら作っています。 シリーズ構成・脚本の中島かずき氏: 非常にハイテンションなところから始まり、話を広げていく中で、いかにして物語を畳んでいくかで頭を悩ませています。26話ありますが、ついてきてください。今までにないおもしろいものを見せる自信があります。 キャラクタデザインの錦織敦史氏: 見る側そして描く側にも感情などがわかりやすいキャラであることを大切に作っています。シナリオやコンテの雰囲気をどれだけ絵で再現できるかと考えながら描いています。
メカデザインの吉成曜氏: ロボットはすべて監督のイメージをもとに、デザインに起こしています。たぶん、誰も見たことのないようなロボットになると思います。
最後にアニメのタイトルにもなっている「グレンラガン」という言葉の由来についての質問に中島氏は「監督の今石氏の魂の叫びです(笑)。それに私が後から意味を考えました。ロボットは『グレン』と『ラガン』が合体するようになっているのですが、『グレン』は主人公たちが結成した“グレン団”から取り、『ラガン』は“裸顔”という意味があります」と説明していた。
放送開始は2007年初頭からで、全26話の予定。放送時間は「男のロボットアニメは夕方」(プロデューサーの赤井孝美氏)の信念から、夕方の時間帯での放送を目指しているという。キャスティングや主題歌などについては現在調整中として明らかにされなかった。
(C) GAINAX/グレンラガン製作委員会
□ガイナックスのホームページ (2006年7月11日) [Reported by 滝沢修]
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