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セガ、「プライベートショー 2006 “サマー”」開催
マスメダル「ミラージュワールド」など大型筐体を中心に出展

7月7日 開催

 株式会社セガは、アミューズメント施設向け業務用新製品を一同に集めた「SEGA PRIVATE SHOW 2006 SUMMER」を開催した。

 一定サイクルで多数のラインナップが展示される同社プライベートショーだが、今回は「第44回アミューズメントマシンショー(AMショー)」が再来月に控えていることもあり、記者個人は正直ほとんど期待していなかった。ところが、会場で目の当たりにしたのは、セガが得意とする大型筐体を中心にした派手なタイトルの数々。

 出展タイトル数自体はそれほど多くないが、タイトル個々のアピール度は強烈なものがある。このあたりは、さすがアーケードの雄セガといったところ。まずは、会場の中心に据えられていた大型マスメダルゲーム機「ミラージュワールド」から主だったものを順次ご紹介していこう。


■ ミラージュワールド

 絢爛豪華という表現が相応しいプッシャータイプの大型マスメダルゲーム。一般向けのショーなら後述の「アウトラン2 スペシャルツアーズ SDX」などに注目が集まるのだろうが、そこは業界関係者向けのプライベートショーゆえ、こうした大型マスメダルにオペレーターを中心とした人だかりが瞬時にできあがる。

 サテライトは計6カ所。各サテライトにメダル投入口(シューター)がふたつあり、15インチ液晶モニター下のチャッカーめがけてメダルを投入する。メダルが入るとスロットゲームがスタートして、液晶画面内の主人公がマップを冒険していく。スロットの結果によりモンスターと戦ったり、宝箱を発見したり、アイテムなどが入手できる。

 左右シューターの中央にある“メダルガン”は、筐体中心部をゆったり回転する“お城”の入り口を守る衛兵を攻撃するためのもの。メダルガン用のメダルは、スロットゲームで“魔法弾”を入手すると自動的に補充される。メダルガンは、レバー上のボタンを押しっぱなしにすれば自動的に連射される。

 衛兵を倒して“破邪の鏡の破片”を3つ集めるとジャックポットチャンスに突入。ジャックポットゲームは、城頂上のギミックにメダルを当てるジャックポットと、天井から降りてくるルーレットにメダルを当てるスーパージャックポットの2種類が存在。どちらもターゲットの弱点を狙う仕掛けになっており、成功すれば大量のメダルが獲得できる。

 キャビネット周囲にあるウィングがLEDで点灯するなど、アイキャッチ効果も抜群。外観はもとより、筐体内側の細部にいたるまで手の込んだ作りが光る作品。正式稼動時期は未定。



(C)SEGA


■ アウトラン2 スペシャルツアーズ SDX

 アミューズメント施設で稼動中のドライブゲーム「アウトラン2SP」を大型筐体向けにアレンジ。各筐体の正面には62インチワイド画面が据え付けられており、左から「F50」、「Dino 246 GTS」、「360 Spider」、「512BB」といったフェラーリの名車をモチーフにしたボディ後部がズラリ。いずれもゲーム中の挙動や路面状態にあわせて筐体が動く体感仕様となっている。

 本作最大の特徴は、ひとつのキャビネットにハンドル、アクセルとブレーキがそれぞれ2セット用意されていること。教習車のような複座式になっており、協力プレイでは車が衝突したり、コース分岐になるとドライバーが交代する仕組み(ドライバーチェンジシステム)を採用。「アウトラン2SP」同様のシングルプレイも可能だが、カップルや友だち同士など、ふたり一緒に協力してプレイしたほうが本作を楽しめることは間違いない。

 キャビネットにはCCDカメラが設置されており、筐体上部のモニターにプレイしているドライバーの表情がリアルタイムで表示される。上部モニター左側の電光掲示板には、通信対戦中の順位が表示される。ドライバーチェンジに反応するモニター、順位の入れ替わりなどが一目瞭然で、こうした作りからは「遊んでいる人だけでなく、見ている人も一緒に盛り上がってほしい」という意図が伝わってくる。

 多少手は加えられているが、ゲームの中身は「アウトラン2SP」とほぼ一緒。ただし、これはあくまでも「シングルプレイ」に限定した印象で、ふたり協力プレイとなれば話は俄然違ってくる。ある意味“パーティゲーム”というか「細かいことは言わずワイワイ楽しくやろうよ!」的な内容で、強烈さはないがグイグイと動く体感仕様と相まって、仲間内で盛り上がるには最適といたっところ。このサイズゆえ導入店舗は限られるだろうが、見かけた際にはぜひとも一度“体感”していただきたい。正式稼働日は未定。


(C)SEGA
Produced under license of Ferrari Spa. FERRARI, the PRANCING HORSE device, all associated logos and distinctive designs are trademarks of Ferrari Spa. The body designs of the Ferrari cars are protected as Ferrari property under design, trademark and trade dress regulations.


■ レッツ ゴー ジャングル

 ジープやジムニーを想起させる筐体デザインが印象的な冒険アクションガンゲーム。カーテンで横は遮光されるが、筐体背後から中の様子が見えるようになっている。倦怠期のカップルふたりが、東南アジアの格安ツアーで突如巨大化した昆虫に襲われるといったストーリー。筐体内にはふたり一緒に座れる大型シートと固定式マシンガンがふたつ設置されており、カップルや友だち同士で一緒に遊べる作り。なお、協力プレイ時はゲーム終了後にプレーヤー同士の相性診断が表示される。

 筐体内のスクリーンはシアター風で、視認性は良好。通常、こうしたガンシューティングタイプのゲームは弾が切れたらリロードしなければならないが、本作の固定式マシンガンはリロード不要。ひたすら撃ちまくれる爽快感重視タイプで、画面内に出現する巨大なクモ、トンボ、カマキリ、ヒルなどを片っ端から倒していけばいい。

 プレイ中は、マシンガンによる攻撃だけでなく、瞬時に出現するカーソルにあわせてマシンガンを動かして障害物を避けたり、手前にあるアクションボタンを叩いて敵から逃げたり、オールで攻撃したりとさまざまなイベントが挿入される。ゲームに夢中になっていると気づきにくいが、5.1chサラウンドによる臨場感もゲームを盛り上げるのに一役買っている。

 ここで「なんで敵が昆虫に限定されているの?」と疑問に思われるかもしれないが、そこは老若男女が集うアミューズメント施設。動物を片っ端から射殺する内容は“大人の事情”で避けたといったところか(逆にいえば、昆虫や両生類には何やってもいいという考え方もアレなのだが……)。

 とはいえ、ゲーム中に登場する昆虫たちは迫力満点。ボスキャラクラスともなれば、登場した瞬間に仰け反りかねないほどのインパクトを備えている。アクションコメディ的なノリとガンシューティングならではの迫力、爽快感がマッチした本作は、幅広い層に受け入れられそうだ。2006年稼動予定。



(C)SEGA


■ Quest of D Ver.3.0 王国の守護者

 カードシステムとタッチパネルを採用したアクションRPG「Quest of D」の最新バージョン。アスター王国で繰り広げられる、魔女エスネアの陰謀、姿を消した黒騎士からの挑戦、魔道書“D”を持つフォルガとの最終決戦。“ついに最終局面へ!”というキャッチコピーからもわかるとおり、これまで以上に力の入ったアップデート内容となっている。

 今回のバージョンアップでは、戦士、僧侶、魔法使い、盗賊といった4種族から、それぞれ上位職業に転職が可能。戦士は二刀流を駆使する「騎士」に、僧侶は攻撃と防御を兼ね備えた「司教」に、魔法使いは妖精の支援でより強力な魔法が使える「賢者」に、盗賊は疾風のごとき攻撃を繰り出す「暗殺者」に、それぞれ転職できる。上位職業専用のDフォースカードや成長スキルなども登場し、プレイのバリエーションがさらに広がっている。

 新ダンジョン、500枚以上の新Dフォースカードに加え、従来の合成上限を超えた強力なアイテムが作れる「オーバーエンチャントシステム」、召喚獣の育成、スコアアタックモードなど、数多の新機能を追加。日々やりこんでいるプレーヤーはもちろん、これからはじめてみようかと考えている人にも十分アピールする内容といえる。2006年稼動予定。



(C)SEGA


■ スターホース2 セカンドフュージョン

 バブル期を思わせるゴージャスな仕様で競馬ゲームファンを唸らせた「スターホース2」の最新バージョンが登場。ネットワークに対応したことで、携帯コンテンツとの連動、全国ランキングの導入など、これまで以上に育成のしがいがあるゲーム内容になっている。

 新要素「シミュレース」は、ネットワーク対応とともに実装されたモード。週末に開催される重賞レースをシミュレートするもので、レース1週間前に発表される「登録馬リスト一覧」から仮想の出走表を作り出し、全国の筐体にネット配信してレースを実施する。過去の戦績、関係者コメント、タイム、予想オッズなどがスポーツ新聞さながらに毎朝更新される様子は、まさに圧巻。ちなみに、本モードはプレーヤー馬が参加しないベットゲームになる。

 モバイル公式サイト「STARHORSE.NET」は、メダルゲーム初になるというアーケード連動型モバイルコンテンツサービス。プレーヤー馬の出走履歴、ランキングの閲覧、検索などが、携帯電話から確認できる。WEB限定コンテンツ「ミニスタホ」では、「スターホース2」で使える限定アイテムが入手できる。

 この他にもシリーズ初の海外レース「凱旋門賞」の新設、「殿堂馬レース」、「2006年度レーシングプログラム」の導入、200種類以上の追加アイテムなど、ファンならずとも要注目の新要素が盛りだくさん。一度シートに座ったらなかなか離れられない日々は、まだまだ続いていきそうだ。2006年稼動予定。



(C)SEGA


■ ファンタジーアリーナ

 「ミラージュワールド」ほどの派手さはないが、そのぶん安定感のあるデザインが目を引くプッシャータイプのマスメダルゲーム。新開発のメダル投入口により、メダルの連続投入が容易になっているという。

 メダル投入口からチャッカーめがけてメダルを投入。リールが揃ったら抽選が始まり、結果によりVチャッカー経由のミニゲームやジャックポットに発展。ミニゲームは、サテライト前にあるボタンを使うもの、メダルを投入するものの計6種類が用意されている。

 ジャックポットでは、筐体上部にあるボールがゆったりと左右に行き来するシステムを採用。止まったところにより、最大999枚のメダルが払い出される。正式稼働日は未定。



(C)SEGA


□セガのホームページ
http://sega.jp/
□セガ アミューズメント情報のページ
http://am.sega.jp/
□関連情報
【5月12日】セガ、「PRIVATE SHOW 2006 SPRING」を開催
「AFTER BURNER CLIMAX」がついに実機で登場!
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060512/seam.htm

(2006年7月7日)

[Reported by 豊臣和孝]



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