タイトー、「スペースインベーダー」で各種コラボ展開 モダンペッツの中野シロウ氏のアート作品 ファンキーパンキーがCDを発売
7月15日~8月31日 まで開催
会場:表参道ヒルズ
【前夜祭】
7月1日~7月16日 まで開催
会場:六本木ヒルズ 1F「ハートランド」
株式会社タイトーは、この夏「スペースインベーダー」に関するコラボレーションを各種企業と行なう。表参道ヒルズに「スペースインベーダー期間限定ショップ」をオープンさせ、各種コラボ商品を販売する。カシオ計算機の腕時計「データバンク」とコラボレーションを行なうほか、ギターのフェルナンデスの発売している「ZO-3」ともコラボレートする。
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中野シロウ氏 |
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インタビューに答えてくれた中野シロウ氏。「スペースインベーダー」については「やっぱり面白い。音が緊張させる。最小限で構成されていて完成されている」とコメント |
中でも注目のコラボレーションのひとつが、「モダンペッツ」で女性を中心に人気を集めるデザイナー中野シロウ氏とのコラボレーション。「スペースインベーダー」について自由な発想のもとアート作品として制作されている。「play set products」として今回のプロジェクトに参加しているため、中野氏の作品が4枚、西塚耕一氏、中原正博氏がそれぞれ3枚づつ発表し、計10作品が発表されている。
今回のイベントの前夜祭として、六本木ヒルズ1階のハートランドにおいて作品が展示されており、原画を購入することもできる。この会場で中野シロウ氏に、今回のプロジェクトについていくつかお話しを伺った。
中野氏の「スペースインベーダー」との出会いはリリース当時にさかのぼる。中野氏によれば「大きな所にテーブル型筐体が100台くらい置いてあって大人のサラリーマンの人がプレイしていたのを思い出しますね」と振り返る。中野氏ご本人は、初めてプレイしたときは300円を投入し、あっという間に終わってしまったという。現在でも1面ギリギリクリアできるところだとか。
「スペースインベーダー」のゲームについては、「やっぱり面白い。音が緊張させますね。最小限で構成されていますが、ゲームとして完成されている」と絶賛。そういったイメージから、ご自身の制作にどうやって結びつけていったのかと言えば、「直感的に、インスピレーションでやろうと思いました。子供には (「スペースインベーダー」が) こう見えても良いかと思って」ということで、色々とタイトー側から「スペースインベーダー」の設定や背景などを聞かずに制作に取りかかったのだという。
中野氏によれば「『スペースインベーダー』のアイコンは誰でも知っているのに、マスを対象とした商品展開として落とし込まれていないのが面白い。あれだけインパクトがあるものなのに、色の付いていないものは他にはない。僕の家の近くにアップライト筐体がある店があるが、10歳台の子供もプレイしている。これは“懐かしい”を通り越して“スタンダード”になっていること」と語った。
中野氏が今回アートを手がけたことについては「女性など、まだ『スペースインベーダー』をプレイしたことのない人もいると思う。そういった意味でも自分たちがこういったアートを手がける意味はあると思う。こういったところからゲーム性のおもしろさなどを感じてもらえればと思う。そして、こういったゲームがずっと前からあるという事実を伝えていきたい」とコメントした。中野氏によれば、「(タイトーから) 最初にお話しをいただいて嬉しい。今後もやっていきたい」と意欲を見せた。
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六本木ヒルズ1階のハートランドにおいて開催されている前夜祭。ここでは中野シロウ氏をはじめ「play set products」が描き下ろしたインベーダーのアート作品が展示されている |
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ファンキーパンキー |
一方、表参道ヒルズのショップにおいて8月4日に発売となるシングル「SAYONARA DISCO STAR (新曲/2曲収録+ステッカー封入)」を手がけるのがファンキーパンキー。ファンキーパンキーは若い世代であるため、リアルタイムで「スペースインベーダー」を体験したわけではないが、今回のプロジェクトの話が来たときは「純粋に面白そうだなと感じました。音楽をしていてこういったコラボレーションに参加できる、それも『スペースインベーダー』ということで、僕たちもキャラクタとしてしか知らないものとコラボレーションできるという点は未知の世界という感じで興味をそそられましたね」と感想を述べた。
どうやってコラボレーションの音楽を手がけようと考えたかについては、「ぼくらの音楽性の芯はロック、そして音楽性のひとつにディスコサウンドが少なからずあって、いつもの僕たちの音楽性を出せば特別なことをしなくてもリンクするかなと思ってました」とあくまでも自分達のフィールドで「スペースインベーダー」を捉え、音楽を作り上げていったという。
また、「(スペースインベーダーに) はまったと言うことは年代的にはないですが、やはりテレビゲームの元祖という点で印象に残りますね」としながらも、「あまり深くまで知らない分、自分たちの解釈で歌詞も書き、自分たちの想いをそのまま曲にできたと思います」と、自然なスタイルでコラボレーションに挑んだという。
ファンキーパンキー的には「コンピュータ音楽をバンドサウンドに取り込む」ことがひとつの目的としてあったという。また今回の曲で「ロックを聴かない人にも知ってもらいたい。既存のロックファン以外にも広げたい」とアピールした。
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取材に答えていただいたファンキーパンキーの皆さん。「既存のロックファン以外に広げたい」とコメント |
タイアップ曲となる限定CD「SAYONARA DISCO STAR (新曲/2曲収録+ステッカー封入)」。500円で限定200枚という貴重なもの。8月4日に表参道ヒルズのショップにて限定販売となる |
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表参道ヒルズのショップで販売される各社とのコラボ商品は貴重なものばかり。カシオ計算機の腕時計「データバンク」は211個 |
フェルナンデスとのコラボ商品「ZO-3」。黒を基調にピンクでロゴとインベーダーが描かれている。限定50本 |
ガールズ・スペースインベーダーの商品ラインナップのひとつ、ラインストーン・アクセサリー/ネックレス。予価10,000円 |
(c)TAITO CORP.1978,2006
□タイトーのホームページ
http://www.taito.co.jp/
□関連情報
【6月21日】タイトー、カシオなど有名企業と 「スペースインベーダー」でコラボレート
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060621/taito.htm
【2005年8月30日】ナムコとタイトー、「パックマン」と「スペースインベーダー」の コラボレーションゲームをiモード向けに期間限定で配信
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20050830/pac.htm
【2003年7月24日】タイトー、「スペースインベーダー」25周年 究極のPS2版からシューズまで……コラボで多方面に展開
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20030724/taito.htm
(2006年7月3日)
[Reported by 船津稔]
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