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「CANDOONE」は、この春からセガカラの新機種としてカラオケボックスへの導入がスタートした。従来の歌うだけのカラオケではなく、無線LANを使ったブロードバンドシステムを使用することで、様々なエンターテインメントコンテンツを楽しむことができる。 他のカラオケルームと文字チャットを楽しめるだけでなく、インターネットを使ったテレビ電話機能を利用し、一緒にカラオケを楽しむことが可能なほか、このマルチメディア機能を利用し、歌っているところをムービーに収録して、「カンドーネ」やPCで公開する「オーディション機能」なども備えている。 「カンドーネ」には、オプションとして多機能ナビゲーション「カンタンネ」が用意されている。「カンタンネ」には、タッチパネル式の10.4インチカラー液晶が搭載されており、各種エンターテインメントコンテンツが手元でも楽しめるよう工夫されている。 さらに、「カンドーネ」はICカードリーダーを備えている。今後、発行が予定されているセガカラカードをこのICカードリーダーで読み取らせると、記録されている各ユーザーの履歴などを呼び出し、これらのデータを利用してキャラクタを育てたり、貯めたポイントでアイテムなどを獲得することなども可能となる。育てているキャラクタが、一緒に遊びに来た友人の曲の履歴などから、「この曲を入れたら喜んでくれるよ」といったアドバイスをしてくれる事もある。 「カンドーネ」には、これまでのカラオケルームのように歌を歌うだけではなく、カラオケルームを通じてコミュニティを育てていくための機能が潤沢に用意されている。ネットワーク機能を使うことで、カラオケルームだけで完結しない、PCやケータイも含めたコミュニティ環境を作り上げることで新しい楽しみ方を提供していきたい考えだ。同社によれば、'96年、'97年をピークにカラオケ参加人口は減少気味であるとしており、従来の「歌う」だけの場から「遊び場」へと進化させたいという。 その一環として用意されるのが新コンテンツ「声で遊ぶゲーム」だ。音声認識技術を利用しており、声だけで遊ぶことができる。今回7月から順次導入される第1弾コンテンツは「ココロホスピタル ~本当の自分を知っていますか?~」と「ボイスウォーズ ~声は地球を救う~」のカジュアルゲーム2タイトル。「ココロホスピタル」は、画面に一定時間表示される言葉を憶え、読み上げていくというゲーム。憶えた言葉の傾向などを「カンドーネ」が分析し、心理分析してくれる。「ボイスウォーズ」は画面に表示される漢字や計算問題などを読み上げて破壊していく。 音声認識技術を開発したアドバンスト・メディアによれば、カラオケルームは反響音などが発生するなど、音声認識をする場としてはハードルの高い環境だという。さらにゲームで利用することを考えた場合、プレーヤーが「あっ、間違った」など無駄な言葉を発することも考えられる。そういった意味では難しい環境なのだという。同社の会議室で少し体験させていただいた感じでは、続けて発音した言葉もきちんと認識していた。 また、面白いのは、全ての操作を音声で行なえるという点。ゲーム中に「やめる」と言えば、きちんとゲームトップ画面に戻り、そこで「トップに戻る」と言えばメニュートップに戻る。「ボイスウォーズ」の難易度設定も「普通」と言えば、きちんと選択できる。 音声の分割認識や強弱の判定など、さらに進化した音声認識技術も開発済みで、ゲームへの導入もすでに進んでいるという。たとえば2人で同時に喋っても、それぞれの音声を別々に認識することができるという。これ以外にも様々な技術を有しており、エンターテインメントに利用し、様々な新しいゲームを作り上げることができるとしている。
東北大学の川島隆太教授監修による「楽しい脳トレ 監修版」のリリースも9月に予定しており、幅広い年齢層のユーザーに対して、歌うだけではないエンターテインメントを提供していきたいとしている。 (C)SEGA MUSIC NETWORKS
□セガ・ミュージック・ネットワークスのホームページ (2006年6月20日) [Reported by 船津稔]
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