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会場:ラフォーレミュージアム六本木
このイベントは2部構成で、12時から16時までは無料で参加できる試遊・物販イベント、17時30分から19時30分までは同作のコンポーザー桜庭統氏の単独ライブとなっていた。 まず12時からのイベントでは、「ヴァルキリープロファイル2」をいち早くプレイできる試遊会と、関連商品を販売する物販コーナー、さらにキャラクタの設定画や、コマーシャルで使用された衣装の展示が行なわれた。試遊台には長い列ができ、物販コーナーでは人気商品があっという間に完売するなど、開場時から大混雑の状態に。
ちなみに来場者は20歳前後から30代くらいの人が多く、ゲームイベントとしては比較的年齢が高め。また来場者の3割程度は女性で、ゲームイベントとしてはちょっと変わった客層のユーザーが集まっていると感じた。やはりプレイステーションで発売された前作からのファンが多いのだろう。
■ 今作、前作の声優陣によるトークショー
シルメリアの性格について尋ねられた川澄さんは、「いつも偉そうで命令口調なんですが、女神だから優しさも持っていると思います」と演じた感想を述べた。そこにすかさず川村さんが「それは今流行りのツンデレですか?」と突っ込むと、「デレのほうがあまりなかったような。ツンツンです」と川澄さん。戦乙女らしくはあるが、山岸氏曰く、「姉たちほどきつい性格ではない」そうだ。 シルメリアというキャラクタは、王女アリーシャと体を共有する存在で、お互いが心の中で会話するというシーンがストーリー序盤から見られる。声優も別々で、アリーシャは矢島晶子さんが演じている。川澄さんはそのあたりの演じ分けも気にしていたそうだが、「矢島さんよりも強くなければいけない、というプレッシャーがありました。役が逆じゃないの? と思いましたが、その分頑張って演じられました」とも話していた。 収録は早い段階で行なわれたらしく、川澄さんの収録の際には、何とシルメリアの絵ができておらず、アリーシャの絵を見せられたそうだ。収録時もゲーム画面ではなく、モーションキャプチャをしている役者の映像を見ながらのものだったという。これは中村さんも同じで、「ルーファスはふくよかなおじさんでした」と笑っていた。ただ、モーションキャプチャの様子もなかなか見られないものだけに、「暗いところで全身黒タイツの人たちが剣を振っていたりして、これはこれで面白かったです」とも話していた。 話をしている間は、ストーリー序盤の映像が流されていたが、シルメリアの映像が出てこなかった。これについては「シルメリアは秘密が多くて、ネタバレになってしまうので……」と言葉を濁す山岸氏。続けて「ルーファスも秘密の多いキャラクタですよね」と話を振ると、横の川村さんがフレイを演じる風に、「だって封印されているもの」とネタバレ発言。中村さんもこれに乗って「オーディンの側近のお出ましか」とセリフを言ってしまうなど、ルーファスに隠された謎が少し垣間見えてしまった。 フレイについては、演じた川村さんから、「こんな怖いキャラクタを演じてしまって、プレイしている方々はいいんでしょうか。怒られながらプレイするのは辛くないですか?」と心配そうなコメントが。これには前作をプレイしたという中村さんが、「フレイはちょっと強いって言われるくらいがちょうどいいんです。僕のようなマニアックな人もいるので」とフォローしていた。
最後に川澄さんは、「色々な技を出してほしいです。数も多くて、言うのも大変だったので」とゲームをアピール。中村さんは、「大魔法の声を録る時に、見たこともない漢字がいっぱいでてきて大変でした。声を張って言えるものでもないのに『テンションを高く』と指示も出たり。その辺りがどうなっているか聞いていただきたいです」と話していた。
もう一方のアリューゼは、会場で登場シーンの映像が流された。今作のアリューゼについて東地さんは、「前作から全く変わらず、まっすぐな男です」と紹介。またストーリーでは、山岸氏から「死んじゃったりもする」という発言も。「前作でも死にましたけれど、助けてもらって。今回はどうなるんでしょうね? 助けてもらえないと淋しいですね」と話す東地さんだが、その後の展開はゲームで確かめていただきたい。 レナスについては、今作での話はNGということで、前作での話題が展開された。冬馬さんはレナスに対して、「人間が持つ葛藤や生きていく上での辛さをある程度わかっていて、神様ほど人を上から見下ろしてはいない」という印象を持っているそうだ。またストーリーについては、「北欧神話の世界の住人達のほうが、みなさんより死んでからという思いが強いと思います。いきなりワルキューレが現われて、『お前の魂は一緒にヴァルハラへ行って戦え』って言われたら困りますよね。この世でもあの世でも大変だったら、いつ安らぎがあるんだろうと……大変な話ですね」と語っていた。
最後にゲームの見所を尋ねられた東地さんは、「前作では人間らしい愛がテーマになっていたと思うんですが、今回もそうだと思います。私がどれだけアリューゼに魂を込められたかわかりませんが、かわいがってやってください」と話した。冬馬さんは、「神も人も、魂ひとつでは生きていけないんだと思います。ゲームの世界で仲間を大切に思う心をよみがえらせて、楽しい明日への活力にしていただければと思います」と挨拶した。
■ 桜庭統ライブ2006 -VALKYRIE PROFILE2-
曲数は全14曲。約2時間に渡り、かなりハードな曲が続いた。中盤からは「ヴァルキリープロファイル2」で使われる新曲も演奏されるなど、発売記念イベントにふさわしい内容のライブとなった。また曲の合間のMCでは、「3人とも喋れないんですよ」といいながら、互いにコメントを振り合う妙なノリで会場を笑わせていた。 実は第1部の声優トークショーの後で、桜庭氏が少し登場していたのだが、ライブで聞きたい曲をファンからリクエストされた際に、「曲は作っているんですけれど、どこでどの曲が使われているか知らないんです」と爆弾発言をしていた。これに加えてライブ中には、「曲名もわからないんです。今日も曲名が変わっていたりしますし」、「僕らの曲目には、『VP2 BOSS』とか『通常戦闘』とか書いてあります」という発言まで飛び出した。 ちなみに今回は、リハーサルが普段より少なめだったという。その理由について、「長くやりたいんですが、体力が……」と桜庭氏が弱気な発言をすると、「今回は激しい曲が多いので、2回やれないんです。体のあちこちが痛いって自慢しあったり」、「我々のライブでは、リハーサルの前に体力づくりから始まります」とメンバーからも同意の声が挙がった。もちろん演奏には何ら気になる点がなかったことは申し上げておきたい。 そんな冗談半分のMCを合間に入れつつのライブだったが、最後のコメントとなったアンコール前には、「たくさんの人に集まってもらえて感動しています。これからも、間違ってもいいから打ち込みなんか使わない、コンピュータなんか使わないライブをやるのでよろしくお願いします」と桜庭氏が力強く宣言した。
【演奏曲】
-アンコール曲-
※ VP1:ヴァルキリープロファイル / VP2:ヴァルキリープロファイル2 / SOBS:スターオーシャン ブルースフィア / SO2:スターオーシャン セカンドストーリー / SO3:スターオーシャン3 Till the End of Time
□スクウェア・エニックスのホームページ http://www.square-enix.com/jp/ □「ヴァルキリープロファイル2 -シルメリア-」のページ http://www.square-enix.co.jp/vp/vp2/ □関連情報 【5月26日】スクウェア・エニックス、PS2「ヴァルキリープロファイル2」 E3で上映されたプロモーションムービーを公開 http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060526/vp.htm 【5月13日】【E3 2006】スクウェア・エニックスブースレポート DS「ファイナルファンタジーIII」がプレイアブルで登場 http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060513/se.htm 【5月8日】スクウェア・エニックス、PS2「ヴァルキリープロファイル2」 発売記念イベントを開催。桜庭統ライブなど http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060508/vp2.htm 【4月26日】スクウェア・エニックス、PS2「ヴァルキリープロファイル2」 予約特典はビジュアル・設定集「VISUAL PROFILE 2」 http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060426/vp2.htm 【3月27日】スクウェア・エニックス、PS2「ヴァルキリープロファイル2」 初回限定版「ARTIFACT BOX」の内容を公開 http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060327/vp2.htm 【3月6日】スクウェア・エニックス、PS2「ヴァルキリープロファイル2」 6月22日に発売決定。初回限定版も同時発売 http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060306/vp.htm 【2005年12月12日】スクウェア・エニックス、PS2「ヴァルキリープロファイル2」 PSP「ヴァルキリープロファイル」の画面を公開 http://game.watch.impress.co.jp/docs/20051212/vp.htm 【2005年12月9日】スクウェア・エニックス、PS2「ヴァルキリープロファイル2」発表 PSPでは前作のリメイク版を発売 http://game.watch.impress.co.jp/docs/20051209/vp.htm (2006年6月5日) [Reported by 石田賀津男]
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