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会場:スペースFS汐留
【VOICES music from FINAL FANTASY】
価格:4,800円(初回限定盤)
コンサート「VOICES music from FINAL FANTASY」は、制作総指揮/司会を歴代「ファイナルファンタジー」シリーズの音楽を手がけてきた植松伸夫氏が務め、指揮をアーニー・ロス氏が担当。さらに、「ファイナルファンタジーIX」の主題歌「Melodies Of Life」を歌う白鳥英美子さん、「ファイナルファンタジーX」の「素敵だね」を歌うRIKKIさん、「ファイナルファンタジーXI」の挿入歌「Distant Worlds」を歌う増田いずみさん、そして「ファイナルファンタジーXII」の「Kiss Me Good-Bye」を歌うアンジェラ・アキさんなどが出演する豪華な内容。 「ファイナルファンタジー」のコンサートとしては2年ぶり、それもたった1回しか行なわれないこともあってか、チケット発売開始後15分でソールドアウトという人気となった。ファンの中でも聴きに行けなかった人も多かったことだろう。そういった事情からもDVD化は望まれていたという。今回のイベントではDVD化を記念し、巨大スクリーン、ドルビー5.1chサラウンドシステムといった最高の環境で上映会が行なわれた。 上映会会場には、植松伸夫氏と片山理恵子さんが登場。さらにはアンジェラ・アキさんもゲストとして駆けつけた。イベントチケットは応募制で、160組320名枠になんと5,000通もの応募があったのだという。第2部の来場者の中には、このイベントのためにわざわざ熊本から上京してきたというファンもいた。この女性ファンは、コンサート本編も来たかったというが、チケットが取れなかったのだとか。彼女には会場限定で販売されたというTシャツがプレゼントされた。 途中から呼び入れられたゲストのアンジェラ・アキさんとのトークでは、先日シカゴにおいて行なわれたゲーム音楽のコンサート「Play」の話題が中心となった。アンジェラ・アキさんによれば、タワーレコードで行なわれたインストアライブでは多くのファンが集まったという。「ファイナルファンタジー」を通じて日本文化に興味を持った人も多いようで、日本語を勉強してきたファンが植松氏に「すごくすてきです」、「だいすきです」と話しかけていたという。アンジェラさんは「米国でも植松さんにお会いになる人は“ハァハァ”してる。さすが巨匠と思った」と感想をコメント。会場では、かなりレア度の高いこのインストアライブの模様も上映された。 今回のDVD商品化について植松氏は「当日はステージでしゃべっているので、客観的にコンサートを聴くことができなかったんだけど、改めて客席で観てみると客観的に観れるので、感動もすごくあるけど反省点もすごくある。『VOICES』が終わった直後は興奮状態で『やった、最高』と思っていたけど、何カ月か経って冷静に観てみると次に繋がる改善点が見えてきて、良い経験ができたと思う」とコメント。気持ちは次のコンサートへと向かっているようだ。 アンジェラさんは、「『ファイナルファンタジー』との出会いもそうなんですが、植松さんとの出会いというのを大切に思っていて、(そういった意味でもこのDVDは) 永久保存できると言うことで、植松さんとの出会い、『ファイナルファンタジー』との出会いとしてとても嬉しいです」と感想を述べた。 記者陣から「植松さんとアンジェラさんのコラボレーションは今後あるのか?」といった質問に対して、植松氏は「お話しが来ればやりますよ。でもアンジェラさんはシンガーソングライターで、自分で作詞作曲する人だから、僕がそこに無理矢理はいるようなことはしたくない。だから、『Kiss Me Good-Bye』をやっていただく時もそこだけが心配だった」と答えた。 一方アンジェラさんのほうは「私は、これまで10年以上曲を作ってきた中でソングライターにフォーカスを置いてきましたが、植松さんに曲をいただいて、初めてシンガーソングライターは“シンガー”がある上でのソングライターだと言うことに気付きました。人が書いた曲だろうが、自分の書いた曲だろうが、自分のものとして表現するということの大切さを気付かせてもらったという点でも、いつかまたこういった形でコラボレーションさせてもらえれば嬉しいと思います」と返した。
植松氏によれば今後の予定として、現在も様々なゲームの音楽を手がけているほか、「コンサートなんかも考えていますよ。具体的にはまだだけど。9月頃に渋谷あたりでゲームのコンサートをやろうかなと思ってます」と言うことらしい。ファンにとっては楽しみなことだろう。 (C) 2006 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.
□スクウェア・エニックスのホームページ (2006年6月5日) [Reported by 船津稔]
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