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さくらインターネット、「D&D オンライン」のβテストを6月19日より開始
GAME Watch枠として100名のテスターを募集

6月1日~14日募集

6月19日よりクローズドβテスト開始



 さくらインターネット株式会社は、米Turbineが開発しているMMORPG「ダンジョンズ&ドラゴンズ オンライン ストームリーチ(以下、「DDO」)」のクローズドβテスターの募集を、本日6月1日より開始する。募集規模は3,000人、その内100名分を弊誌枠としていただいたので、興味のあるユーザーはふるってご応募いただきたい。なお、募集の締め切りは6月14日。テストは6月19日より開始される。

忍び歩きで敵の横をすり抜ける。「DDO」ではパーティー間で密接な意志の疎通が必要となる
ファイアーボール炸裂。味方に当てないために、事前に警告が必要である
「D&D」オリジナルのモンスター「ビホルダー」。かなりの強敵となるだろう
 「DDO」は、ファンタジーロールプレイングゲームの原点とも言えるテーブルトークRPG、「ダンジョンズ&ドラゴンズ (D&D)」の世界観やルールをオンラインゲームとして再現した作品で、米国では3月から正式サービスが行なわれている。4月には早くも無料の拡張パック「Dragon's Vault」がリリースされ、ユーザーから高い評価を受けている。

 さくらインターネットはMMORPGの運営を行なうのは「DDO」が最初のタイトルとなる。同社はサーバーのハウジングサービスや、インターネット接続サービス、レンタルサーバーサービスを主な業務としている会社である。自社開発のサーバーシステムを持ち、データセンターとして確固たる地位を築いている。サーバーの運営、保守点検を自社で行なうという、他のゲーム運営会社にはないアプローチから、日本での「DDO」の展開を行なっていくこととなる。ゲーム専用にサーバーや回線システムを構築し、安定したサービスの提供を目指すという。

 「DDO」は、従来のMMORPGとはひと味違った特徴を持った作品だ。本作はアクション性と謎解き要素が強い作品となっている。プレーヤー達は様々なクエストに挑戦して冒険を進めていくこととなる。ソロで進めるシナリオも用意されているが、多くのシナリオはパーティーでの協力が必須となる。

 キャラクタのクラスは、ファイターやクレリック、ソーサラー、ウィザードなど全9種類が用意されている。その中でも注目したいのがローグ(盗賊)である。従来のMMORPGではバックスタブ(背後からの攻撃)の能力がクローズアップされがちだったが、「DDO」ではダンジョンの罠探知や、偵察など、パーティー内での役割が増している。

 戦闘はリアルタイムで進行するアクション性の強いものだ。的確にキャラクタを操作することで、飛んでくる矢をかわしたり、接近戦で相手の攻撃をかいくぐることもできる。詠唱時間の長い魔法をどうやって敵に当てるか、ローグがうまく敵の背後に回り込むかなど、パーティーの戦闘力を100%発揮させるためには息のあった連携が必要となる。

 この連携をスムーズに行なうため、「DDO」ではボイスチャットを標準で装備している。「ファイアーボール使うよ、離れて!」、「そこ罠がある!」、「敵がいた、引っ張ってくるから準備よろしく」などなど。キーボードのチャットでは間に合わない、リアルタイムのやりとりも必要となるスピード感が本作の醍醐味だ。1つのクエストは30分~1時間くらいのものが多いが、その時間の間、プレーヤー達はかなり緊張した時間を過ごすことになるだろう。

 テストに使用されるクライアントは、現在米国でサービスされているものとほぼ同じ、「Dragon's Vault」が実装されたバージョンになる。クライアントはダウンロードによって配信される。今後、米国で追加パックが発売された場合でも、1~2カ月ほどのタイムラグで実装していくという。ローカライズ部分に関係しない、バグフィックス関連のパッチはほぼ同時に対応していくとのことだ。

 ゲームのローカライズはさくらインターネットの子会社、イクスフェイズが行なう。テーブルトークだけでなく、「ドラゴンランス」や「フォーゴットンレルム」といった世界を舞台としたゲームや小説、「バルダーズゲート」や「アイスウィテンドデイル」といったPCゲームも含めて、日本にも「D&D」のファンも多い。

 イクスフェイズはゲームのローカライズにあたり、現在、テーブルトークの「D&D」のルールブックを出版しているホビージャパンと対訳表を共有し、「D&D」ならではのローカライズを目指して作業を進めている。

 本作の正式サービスは夏頃を予定している。クライアントは、店頭販売の他、ダウンロード販売も予定しており、その際、何週間かの体験プレイも可能になるという。課金方式は月額1,500円の予定。クライアントの料金も1,500円を予定している。決済はクレジットカード以外、WebMoneyやISPでの決済方法を用意するという。なお、現在の所英語版からのキャラクター移行サービスは予定していない。

 本格ファンタジーMMORPGとして、「D&D」のオンラインゲームタイトルとして、ユーザーから期待を集めずにはいられない「ダンジョンズ&ドラゴンズ オンライン ストームリーチ」。コンテンツとしての面白さと共に、自社でデータセンターを持ち、サーバーの保守管理を専門とする会社が運営するMMORPGという、今までのメーカーにはないアプローチにも注目したい。サーバー運営の安定度などにも期待したいところだ。

 最近は、「Star Wars Galaxies」の日本撤退や、「EverQuest II」のスクウェア・エニックスでのサービス終了など、欧米産MMORPGはネガティブなニュースが続いてしまった。日本で展開する「DDO」に注目しているMMORPGファンも多いだろう。テストの応募は下記リンクから行なうことができる。クローズドβテストに参加し、いち早く本作に触れてみてはいかがだろうか。 

「ダンジョンズ&ドラゴンズ オンライン ストームリーチ」
クローズドβテスターに応募する

※ クローズドβテスターへの応募データおよび抽選結果は、すべさくらインターネットで管理されます。弊社では応募内容や当選確認についてはお答えできませんので、あらかじめご了承ください。

【スクリーンショット】
マジックユーザーを敵から守り、強力な呪文を使うチャンスを作り出すなど、パーティープレイでは連携が重要になる このモンスターはレイスだろうか。「D&D」ではマジックアイテムでなければ攻撃できない敵も登場する 足のはえた馬車の様な乗り物。空を飛ぶ船など、独自の世界観が展開する

DUNGEONS & DRAGONS ONLINE(tm): Stormreach(tm) interactive video game (c) 2006 Hasbro, Inc. All Rights Reserved. Game technology (c) 1995-2006 Turbine, Inc. and patents pending. All rights reserved. Dungeons & Dragons Online: Stormreach, Dungeons & Dragons Online, Eberron, Stormreach, Dungeons & Dragons,

□さくらインターネットのホームページ
http://www.sakura.ad.jp/
「ダンジョンズ&ドラゴンズ オンライン ストームリーチ」のページ
http://www.ddo-japan.com/

(2006年6月1日)

[Reported by 勝田哲也]



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