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価格:7,140円(通常版) PS2「スクールランブル二学期」は、「週刊少年マガジン」にて連載中の小林尽氏原作のコミックス「スクールランブル」をモチーフにしたアドベンチャーゲーム。本作は、昨年7月に同社から発売されたPS2「スクールランブル ねる娘は育つ。」の続編にあたり、コミック、アニメとも異なる完全オリジナルストーリーでストーリーが展開する。
タイトルに“二学期”とあるとおり、ゲームは“夏”が舞台。茶道部の合宿に誘われたヒロイン「塚本天満」とおなじみの顔ぶれ。さらには、それをどこからか聞きつけた他のメンバーも押し寄せ、いつしかスクールランブルの主要人物が勢ぞろい。海水浴、花火大会と夏の合宿を満喫する面々。だが、晶が拾った一枚の地図をきっかけに、宝探し、洋館を舞台にしたホラー(?)など、話が怪しい方向に展開していく。
ゲームは一般的なADVスタイル。シナリオは全5章で構成されているが、本作は「マルチ視点」、「シナリオマルチチェンジ」、「パートナーイベント」といったシステムにより、さまざまなキャラ視点による多様なストーリーが楽しめる。「マルチ視点」は、各章を始めるとき、プレーヤーはまず“誰の視点でプレイするか”という「メインキャラクタ」と、さらには別視点となる「サブキャラクタ」を決定するシステム。さまざまな視点でゲームを進めることにより、ゲームの(一応の)目的となる“宝さがし”の手がかりに近づく可能性が大きくなるという。
「シナリオマルチチェンジ」は、サブキャラクタの視点を活かしたもの。別視点で選んだキャラクタが、ストーリー展開にさまざま影響を及ぼす。たとえば、同じシーンでも別キャラクタの視点になることで、キャラクタのリアクションが変わったり、選択肢が出現するようになる。
「パートナーイベント」は、プレーヤーが任意で選択したパートナーによる1対1のストーリーが楽しめるというもの。「パートナーイベント」は、前フリとして“誰かの協力が必要なシチュエーション”が発生。パートナーセレクト画面には、現時点における好感度の範囲から対象となりうるキャラクタだけが表示される。ここでうまくイベントを進めていけば、相手の“好感度”がグッと上昇。ただし、失敗すれば好感度はダダすべり。最終的な好感度により、さまざまなエンディングが楽しめ。ちなみに好感度は“同性”にも設定されており、それぞれの好感度は「好感度チェッカー」機能でいつでも確認できる。
「本編では出番が少なかったキャラ」、「本編の裏話」、「本編ストーリーへのヒント」といったショートストーリー形式で、これらには“出現条件”が設定されている。「出番の少なかったキャラクタの話」といった本編ストーリーと密接に関係しないものは最初から出現しているが、それ以外は特定条件をクリアしなければならない。「ミニエピソード」は、章クリア時のキャラクタ視点選択時に選べるようになる。
ゲーム本編で使用されるグラフィックスは、アニメ「スクールランブル二学期」を担当している「スタジオコメット」の描き下ろし。開発元は、美少女ゲームを中心に定評のあるキッド。前作で好評を博したカットイン演出、アニメ版と同キャストのフルボイス仕様、随所に登場する水着や浴衣姿など、ファンには嬉しい要素が満載。原作を知らなくても、学園コメディものが好きな人なら楽しめる作品といえそうだ。
(C)小林尽/講談社・マーベラスエンターテイメント・創通エージェンシー (C)2006 Marvelous Interactive Inc
□マーベラスインタラクティブのホームページ (2006年5月31日) [Reported by 豊臣和孝]
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