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模型誌への展開も行なわれており、ミリタリーテイストの塗装を施したり、モデラーがオリジナルのゾイドを作り上げたりしている。自分だけのゾイドを作り出す楽しさがシリーズを支えていると言っても過言ではないだろう。オンラインへと展開するゾイドはこの「自分だけのゾイドを作る楽しさ」と、「ゾイドファンによる交流」を目指していくという。今回発表された要素を紹介していきたい。 ■ 自分だけのパイロットと「ゾイド軍団」を作る事ができる「ゾイドユニバース」 「ゾイドユニバース」は、アバターシステムによって自分だけのパイロットやゾイドを作成できるポータルサイトだ。ユーザーはここで作ったキャラクタをそのまま「ゾイドオンラインウォーズ」で使用する事ができる。
ここで注目したいところは「ゾイドユニバース」で作成したキャラクタやゾイドは、「ゾイドオンラインウォーズ」だけでなく、今後発表される様々なゲームに対応するところだ。自分の分身であるアバターとゾイドが今後様々なゲームで活躍する事となる。 「ゾイドユニバース」ではプレーヤーは2体のアバターを持つことができる。まずプレーヤーは、「共和国軍」か「帝国軍」のどちらに所属させるかを選択する。次にキャラクタの性別を選択した後、外見を決める。キャラクタには髪型、目、口、などの顔のパーツの他に衣装やアクセサリなども用意されている。 アバターのデザインにはアニメ作品も手がけた坂崎忠氏が起用されており、プレーヤーはアニメに登場するようなアバターを作成できる。アバターのグラフィックスはバストショットが使用されている。これはコクピット画面をイメージしたもので、ゲームでもこのまま違和感なく登場する。アバターの画面も背景をゾイドのコクピットに変えることも可能だ。 一方、ゾイドはベースになる機体を選んだ後、様々なパーツをつけて自由にカスタマイズができるようになる。ミサイルやライフルといった射撃武器のほか、接近戦装備の武器やシールド、ブースターなど様々なアイテムを装備できる。隠れた敵を探し出すために索敵能力をアップさせたり、対空戦に強い武装を持たせたりと、様々な特色を持たせることが可能だ。共和国、帝国軍で使用できるゾイドやパーツに違いが出る場合もある。更に、パーツやゾイドは正式サービス後、毎月追加されていくという。 ここで少し気をつけたいのは、「ゾイドオンラインウォーズ」では複数のゾイドの出撃が前提となるという点だ。プレーヤーはゲームを進めるためにはこだわりの1体だけでなく、複数の機体を購入し、それぞれをカスタマイズする必要がある。どんな風に組み合わせていくかじっくり考えていきたい。 ゲームに出撃させるゾイド軍団はプレーヤーのパイロット以外の機体は通常、「共和国軍パイロット」といった、一般兵が搭乗する。「ゾイドユニバース」ではこのパイロットに代わって、アニメに登場したキャラクタをZIPを使って雇うことが可能になっている。パイロットを含めたこだわりのゾイド軍団を作成できるのだ。
また、「ゾイドユニバース」では、チャット機能も搭載されている。ここでゲームの参加者を募ったり、ファン同士の濃い会話を楽しむことができそうだ。
■ オンライン対戦だけでなく、シングルプレイも楽しめる「ゾイドオンラインウォーズ」 「ゾイドオンラインウォーズ」は、最大2vs2で楽しめるオンライン戦略シミュレーションだ。プレーヤー達は「ゾイドユニバース」で作成したキャラクタやゾイドを持ち寄ってオンライン対戦を行なう。ゲームのマップはヘックスで表現される。全体は2Dグラフィックスで表現されており、3D表示機能を持たないノートパソコンでもプレイできる。全体的にオーソドックスな印象を受けるシミュレーションゲームだ。
ゲームは自ら条件を設定して部屋を作るか、ルームマスターが設定した部屋に参加することでスタートする。対戦ルームはプレーヤー達の力に応じて初級・中級・上級にわかれているため、実力に応じたところでプレイできる。ルームマスターは、対戦マップや参加ゾイド数を設定することができる。参加できるゾイドが多くなればそれだけプレイ時間が長くなる、参戦する時はルームの設定に注意したいところだ。 参加できるゾイドは「重量」で制限される。プレーヤーは重量に応じた範囲で、参加させるゾイドを選択する。小型のゾイドを複数投入するか、ティラノサウルス型ゾイド「ゴジュラス」1体で参戦するか。参加ゾイドによって戦いはまったく変わってくる。複数のゾイドを投入する時には自分の分身であるキャラクタをどれに搭乗させるかでも戦い方は変わってくるだろう。 戦いには様々な役割がある。索敵や遠距離攻撃、射撃に格闘戦……。自分が得意とする戦い方は何か、地形によっては自分の力を充分に活かせない可能性もある。対戦で勝つためにはパートナーとの連携が必要となってくる。様々な戦い方を模索し、仲間を作り、勝利を目指す。これこそがオンラインゲームの醍醐味だ。 更に「ゾイドオンラインウォーズ」ではシングルプレイもフォローされている。シングルプレイではCPUを相手に戦いの基礎を学んだり、新しいゾイドのテストを行なうことが可能だ。シングルプレイではプレーヤーの階級は変化しないが、戦いに参加したゾイドを鍛え、レベルアップさせることができる。シングルプレイを繰り返し、鍛え上げたゾイドでオンラインへの参戦を目指すのも良いだろう。 シングルプレイならではの要素として「野良ゾイド」の捕獲がある。野良ゾイドとはパイロットの搭乗していない、野生化したゾイドのこと。プレーヤーはシングルプレイで野良ゾイドを捕獲し、自分の軍団に加えることができる。野良ゾイドは「ゾイドユニバース」では販売されていないゾイドで、能力も高い機体が多いという。こだわりの軍団を作成するためには是非挑戦したいところだ。 本作の魅力はなんと言っても「自分が作ったゾイドとアバターで戦うことができる」という点である。ゾイドファンの夢を実現させる要素がそこにはある。どんなプレーヤーコミュニティーが生まれるかは興味を惹かれる。ゾイドファンの集う、本作ならではの戦場に期待したい。
今後、「ゾイドユニバース」のアバターデータや所持しているゾイドのデータは様々なゲームに活用されるという。個人的には「バトルフィールド」シリーズのような多人数で参加できる、3Dのアクションゲームによる戦いを希望したい。こだわりのカスタマイズで作ったゾイドに搭乗して戦う。アニメの戦闘シーンでプレイできるようなゲームの登場にも期待したい。
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□タカラトミーのホームページ (2006年5月25日) [Reported by 勝田哲也]
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