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会場:めいど in じゃぱん
サービススケジュールを先に紹介しておくと、5月27日より1次βテストを開始する。募集規模は300名で、抽選ではなく先着順としている。6月5日をもって一端インターバルに入り、ユーザーの意見を参考に再開発に入る。その後6月15日より2次、3次のテストを行ない、7月より正式化に向けた再開発を実施。8月に正式サービスを実施する。
■ 旧トミーの人気フランチャイズ「ゾイド」をオンラインで再現
「ゾイドオンラインウォーズ」は、そうした「ゾイド」の20年にわたるフランチャイズ資産を、オンライン上で再現し、「ゾイド」ファンに対して、戦いの場とコミュニケーションの場を提供するWindows向けのオンラインゲームである。タカラトミーとしてはオンラインゲーム市場参入第1弾タイトルとなる。 タカラトミーでは、「ゾイドオンラインウォーズ」の展開に合わせ、Webブラウザベースの総合ゲームポータル「ゾイドユニバース」を立ち上げる。「ゾイドユニバース」と「ゾイドオンラインウォーズ」を「ゾイド」オンラインフランチャイズの両輪として共に展開していくのが、同社のオンラインゲーム事業のユニークなポイントになっている。 タカラトミーのオンライン事業の主体はゲームポータル「ゾイドユニバース」となっており、「ゾイドオンラインウォーズ」はそこにぶら下がるコンテンツのひとつとなる。ゲームポータル「ゾイドユニバース」の機能としては、詳しくは後述するが、アバターとゲームキャラクタを共有する連動システムをコアに、課金決済機能、アバター機能、コミュニティ機能、チャット機能などを持つ。 中でもチャット機能は、MSNメッセンジャーのような個別のアプリケーションとして提供する予定としており、「ゾイドユニバース」と完全連動する。これにより、ゲーム、コミュニティポータル、チャットと3つのレイヤーで同時にコミュニケーションを取りながら、「ゾイド」を楽しむことができる。PCプラットフォームならではの楽しみ方といえる。 タカラトミーではここまでを第1フェイズと定義し、第2フェイズ、第3フェイズでは、「ゾイドユニバース」のコミュニティビジネスのコアとなるアバター関連のアイテムやサービスを拡充しつつ、「ゾイドオンラインウォーズ」に続く、オンラインタイトルをリリースしていく方針としている。
発表会冒頭で挨拶を行なったタカラトミーフロンティア事業本部デジタルエンターテイメント事業部事業部長の森岡俊広氏は、昔はメカメカしさゆえに主に男性の軍事ファンに受け入れられていたが、TVアニメ化、ゲーム化以降は、より広範な層に受け入れられ、20周年以降は、親子2代でゾイドを楽しむ層も増えてきた状況を振り返りつつ、今回のプロジェクトをもって「ゾイドが大好きな人に対して、コミュニティの場を提供すると共に、楽しい遊びの場を提供したい」と抱負を語った。
■ アバターとゲームでキャラクタの完全連動を実現する「ゾイドユニバース」
登録後、ユーザーにはシンプルな衣装をしたアバターと、一定のポイントが与えられる。ユーザーはポイントを消費してお好みの衣装(アバターアイテム)を揃え、「ゾイド」ファンとのコミュニケーションを楽しむことができる。主役であるゾイドは、コレクター対象としての「アイテム」という扱いになっており、まずはベーシックなゾイドから入手し、追加パーツを購入して、自分好みのゾイド軍団を編成していく。 そして、これらゾイド軍団の活躍の場が「ゾイドオンラインウォーズ」になる。「ゾイドオンラインウォーズ」では、「ゾイドユニバース」で手に入れたゾイドをそのまま持ち込んで戦いに参加させることができる。ゲームデザインは、3Dモデリングデータを2Dに落とし込んだ美しいゾイドキャラが、交互に攻撃を繰り返すというオーソドックスな2Dターンベースシミュレーションゲームになっており、低スペックPCでも楽々動作させることができる。ゲームポータルとオンラインゲームが直結し、相互補完関係にあるのが、同社のビジネスのユニークなところである。 ビジネスモデルは、月額課金プラスポイント課金のハイブリッド方式を採用し、月額料金がまるまるポイントに換算して付与される。現時点での想定としては、「ゾイドオンラインウォーズ」を含む「ゾイドユニバース」の入会金、コンテンツダウンロード量として3,000円程度を登録時に徴収し、この3,000ポイントを持って、「ゾイドオンラインウォーズ」に参戦するための戦備を整えて貰う。 入会後は、月額当たり1,000円程度で、定期的に拡充される新型ゾイドや、ゾイド用の武器やパーツ、あるいはアバターアイテムなどを購入しながら、仲間とのコミュニケーションや最大2対2のオンライン対戦を楽しむことができる。もし、そのポイントの枠以上に、アイテムが欲しい場合は、別途クレジットカードなどのオンライン決済手段を通じて、ポイントのみを追加購入するという仕組みである。 利用料金はすべてポイントとして付与されるため掛け捨てにならず、月額課金が一種のリミットとして作用している。ゾイドは、少年向け雑誌への露出を中心とした低年齢層向けのコンテンツだが、そのことを強く意識した良心的な料金体系といえる。
繰り返しになるが、今週5月27日14時より、第1次βテストを実施する方針。実施規模は300名で、“先着順”としている。会場で行なわれたデモンストレーションでは、プログラムが繰り返しフリーズし、ようやくプレイできるというレベルだったが、βテスターには無料でポイントが付与され、ゾイドの追加武器やパーツを試すことができる。「ゾイド」ファンは試してみてはいかがだろうか。
□タカラトミーのホームページ (2006年5月25日) [Reported by 中村聖司]
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