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6月30日 発売予定 価格:6,800円
トラックマニアオリジナル
当然その後は「落下」が待っている、現実だったら車は大破してしまうが、「トラックマニア」は違う。大きくバウンドしてレース続行である。アメリカ映画のカースタントのような爽快感の味わえるハチャメチャな作品だ。 シリーズ最新作の「トラックマニアサンライズエクストリーム」は、前作に当たる「トラックマニアサンライズ」の拡張版である。天まで届くようなジャンプ台や、車を宙返りさせるようなループ、スノーボードのハーフパイプのような、頂点で車を回転させるような仕掛けもある。 これらのギミックが取り入れられた150ものコースが待っている。ビルの高さまで垂直に上っていくループ台や、横方向に回転させるコースなど、見ただけで思わず笑ってしまう奇妙なコースがてんこ盛りである。 本作の面白いところは、コースアウトしてもそこでレースが止まるわけではなく、復帰ボタンを押してすぐ戻れるところだ。実際、コース初挑戦の場合はあらゆる場所でコースアウトし、たくさんのオブジェクトにピンポン球のようにはね飛ばされたあげく、海に落ちたりしてしまう。自分のド派手な失敗シーンを笑いながら、うまくコースを切り抜ける方法を模索していくのが本作の醍醐味だ。 物理エンジンも演出優先で、スピードさえのっていれば水面に投げ出されても、車が飛び石のように跳ねるのだ。このルールを前提にコースが造られている場合もある。色々な失敗から学び、最速のコースを探す。それは正攻法である必要ない、時にはわざとコースアウトしたり、障害物にはね飛ばされた方が良いかもしれない、とにかく早くゴールさえすれば勝ちだ。 車の挙動はリアルさよりもゲーム性優先で、カーブなども簡単に曲がることができ、ドライブゲームが苦手な人でもスムーズにコースを走ることができる。「とにかく楽しく」が本作のキーワードだ。もちろん、うまいプレーヤーは極限までレースレコードを縮める楽しさがある。自分のプレイをムービーとして保存することも可能だ。また、必要環境がPentium II 500MHz、16MB以上のビデオカードという、低スペックのPCでも動作する点もセールスポイント。カジュアルに楽しめるドライブゲームである。 「トラックマニアサンライズエクストリーム」の楽しさは、ただ走るだけではない。自分で車を、そしてコースをエディットできるのだ。ジャンプ台を連続で設置したり、途中に加速する仕掛けを作って何回も宙返りさせたりと、奇想天外なコースを作成できる。さらに他のプレーヤーが公開しているコースも体験可能である。もちろん前作の「トラックマニアサンライズ」向けのエディットコースも体験可能。世界中のプレーヤー達が作成したコースを体験することが可能だ。 マルチプレイの機能も実装しており、友人や世界中のプレーヤーと腕を競うこともできる。自分でエディットしたこだわりの愛車で戦いを挑みたいところだ。あり得ないような高さで宙を舞い、コースで何回かバウンドした後、そのままのスピードでレースを続行できるのである 7月に発売される予定の「トラックマニアオリジナル」は、“トラックマニアサンライズエンジン”を使用してシリーズの原点「トラックマニア」をリメイクした作品。ビデオ作成ツールやカーペイントツールなどオリジナルにはなかった機能を搭載している。 本作は「トラックマニア」に収録されていたコースをすべて収録し、更に新しいデータをたっぷり追加した作品だ。「トラックマニアサンライズエクストリーム」とは違ったコースを作成できる。もちろんこちらも世界中のプレーヤーが作成したコースをプレイすることも、マルチプレイも可能となっている。
ノリと笑いを体験できる非常にユニークなレースゲームである。リアル寄りではない、友人にコントローラを渡し、プレイを薦めたくなる作品だ。ゲラゲラ笑いながらプレイをして欲しい。
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□オーバーランドのホームページ (2006年5月24日) [Reported by 勝田哲也]
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