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Electronic Entertainment Expo 2006 現地レポート

PHANTAGRAM、「Kingdom Under Fire: Circle of DOOM」を公開
シングルプレイとマルチプレイの垣根を取り払ったアクションRPG

5月10~12日開催

会場:Los Angeles Convention Center

 韓国のゲームパブリッシャーPHANTAGRAMは、「Kingdom Under Fire: Circle of Doom」のゲームの概要と開発画面を公開した。「Kingdom Under Fire: Circle of Doom」は、Xbox 360向けに現在開発が進められているアクションRPG。開発元は韓国のゲームデベロッパーBLUESIDEで、2007年第2四半期に発売予定だ。

 「Kingdom Under Fire」は、2000年に登場した魔族と英雄達の戦いを描いたRTSシリーズ。本作はその外伝的位置づけとなるアクションRPGだ。プレーヤが選択できる6人の主人公はすべて「Kingdom Under Fire」シリーズに主人公として登場した人物たちであり、彼らが時空を越えてカオスの世界で一堂に会すという、シリーズのファンには嬉しい外伝な位置づけの作品だ。また、PHANTAGRAMによれば、現在、本作とは別に「Kingdom Under Fire」シリーズの後継作品も製作されているとのことだ。


■ いつでも協力プレイが可能、Xbox 360ならではのアクションRPG

 「Kingdom Under Fire: Circle of Doom」の最大の特徴はシングルプレイゲームとマルチプレイゲームを融合させたことだ。プレイの始め方は、シングル専用プレイで始めるか、マルチプレイ可として1人でダンジョンに入っていくか、他のプレーヤーがプレイ中のダンジョンに入るかの3通りの方法が用意される。Xbox Live!に対応しているため、プレーヤーが望めばいつでも他のプレーヤーと協力プレイが楽しめるのだ。

今回本作の説明をしてくれたBLUESIDEのJay Eom氏
 ダンジョンは自動生成となっており、プレイの都度まったく新しいダンジョンで遊ぶことができる。ダンジョンには“レベル”が存在し、プレイ中に別のプレーヤーが参加すると、入ってきたプレーヤーの数に応じて自動的にダンジョンのレベルが変動する仕組みとなっている。すでに前を歩いているプレーヤーは後から他のプレーヤーが参加しても、スタート地点に戻されること無く冒険を続けていくことができる。しかし、プレーヤーの数が増えるほどダンジョンのレベルは上がっていき、出てくる敵は強力になる。

 開発者によると、1つのダンジョンのプレイ時間はおよそ20~30分程度を目安にしているとのこと。強力なボスがいるダンジョンでは複数人数のマルチプレイで1時間半程度になるデザインをしているとのことだが、RPGゲームの開発段階からしっかりとプレイ時間を意識しているというのは興味深い。

 ちなみにすでにプレイが進められているゲームに後から他のプレーヤーが参加した場合、ボスの部屋やゴールの手前では全員揃わなければ入れない。また、パーティプレイでなければ入手できないアイテムや、入ることのできないダンジョンがあるなど、プレーヤー同士のコミュニケーションを推奨するシステムが導入されている。

 ダンジョンの戦闘では、床、壁、天井から1画面中に敵が数千匹も現われ、多数の敵を相手に戦う興奮を体験できる。一方、ダンジョンの最奥部にはボスモンスターが待ち受け巨大な敵との戦いも楽しめる。あらゆる点でXbox 360のスペックをフルに活かしきることに挑戦したいとのことで、非常に楽しみだ。各主人公はそれぞれ6~7タイプの武器を装備することができ、武器ごとに違ったコンボを繰り出すことができる。両手に武器を持つことで、コンボ技をさらに組み合わせることも可能となる。

 また、武器を合成したり開発することもでき、例えばクロスボウの場合、照準器をつけて命中率を高めるなどカスタマイズが可能だ。スキルや支援等でお互いの能力を補完しあうことでより強力な敵と立ち向かうこともできる。

 RPGでユーザー同士がカジュアルにマルチプレイを楽しめる「Kingdom Under Fire: Circle of Doom」。マルチプレイ専用のRPGではプレーヤーの勧誘や待ち合わせといった時間が必要で、なかなかプレイを始められないこともある。しかし、シングルプレイとマルチプレイの垣根が取り払われた本作は、シングルプレイをしながら他のプレーヤーを待つことも可能だ。いかなる作品ができあがるのか、プレイできる日を楽しみにしたい。

主人公のキャラクタ。Xbox360のリアルタイム映像である。この精密なモデリングのままゲームに登場する

敵キャラクタ。左から「幽霊騎士」、「フラッシュスフィア」、「彫刻家」これらが1度に何千体も現れる。
ダンジョンのコンセプトアート。薄暗く混沌とした世界観だ

□PHANTAGRAMのホームページ
http://www.phantagram.com/
□「Kingdom Under Fire: Circle of DOOM」のホームページ
http://www.kufcod.com/
□Electronic Entertainment Expoのホームページ(英語)
http://www.e3expo.com/

(2006年5月15日)

[Reported by 三浦尋一]



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