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価格:5,040円
PS2「龍虎の拳~天・地・人~」は、ネオジオ向けにリリースされた対戦格闘ゲーム「龍虎の拳」、「龍虎の拳2」、「ART OF FIGHTING 龍虎の拳 外伝」をワンパッケージに収録したもの。SNK旧作をオンライン向けにアレンジ移殖するシリーズ「NEOGEOオンラインコレクション」の第4弾となる。
マルチマッチングBBによるオンライン対戦プレイへの対応だけではなく、オリジナルカラーのキャラクタでプレイできるカラーエディット機能のほか、BGMがオリジナル版とアレンジ版から選択できる。
● 龍虎の拳
対CPU戦が「リョウ・サカザキ」、「ロバート・ガルシア」しか選べないのも、今なら「え、それしかいないの!?」と驚かれるかもしれないが、稼動当初はそれほど違和感なく受け入れられていた。コンシューマ向けのROMカセット版は、対戦モードのみCPUキャラクタが使用可能。PS2版の本作でも、もちろん使うことができる。後にリリースされるSNK対戦格闘ゲームの礎(いしずえ)となった、まごうことなき名作。 当時のマニアたちは、龍虎乱舞をぶつけあったり、暫烈拳で吸ったり、必殺技を通常技で消したりと、色々な遊び方をあみだして楽しんでいたもの。昨今の対戦格闘ゲーマーには若干違和感があるかもしれないが「ビルトアッパーを当てないと試合に勝っても負けたようなもの」などと息巻いていた古参プレーヤーは、これ1作だけでも購入する価値があるといえよう。
● 龍虎の拳2
システム面では、技のモーションが終わる前に他のコマンドを入力する“先行入力”の受付時間が長かったため、操作性の面でプレーヤーの評価がわかれる両極端な作品。さらにはCPUの反応がシビアだっため、小技を空振りしたり、特定の技をガードさせるといった攻略パターンがメインだったのも、当時の評価に大きく影響しているかもしれない。実際、今プレイしても予備知識がなければ難易度はそこそこ高い部類に入るだろう。
対戦格闘ブームのまっただなか、本作が占めていたポジションは決して小さくない。スコアアタックも熱い作品だけに、興味がある人は要チェック。これは余談だが、いわゆる“投げキャラ”の「テムジン」は、本作以降ほぼ存在が黙殺されている。イロモノ大好きッ子は、この機会に是非ともプレイしていただきたい。
● ART OF FIGHTING 龍虎の拳 外伝
ポリゴン対戦格闘が世間的な注目を浴びるなかリリースされたためか、空中コンボ重視の連続技、カウンターヒットによるダウン、しゃがんでいる相手は投げられないといった3D対戦格闘を意識したシステムが搭載されており、よく言えば実験的、悪くいえばどっちつかずの迷走がファンを混乱させ、旧作ほどのヒットには至らなかったように記憶している。ただこれは、それまでの2D対戦格闘にはない独特のテンポが、当時のプレーヤーに受け入れられなかっただけかもしれない。
不破刃、藤堂香澄、最終ボスのワイラーなど、キャラクタの魅力という面では他シリーズにひけをとらない。今プレイすると、当時見逃していたさまざまな要素に気付かされるのではないだろうか。未体験のファンはマストとして、対戦格闘ゲーマーを名乗るなら一度体験しておいて損はない。
(C)SNK PLAYMORE
□SNKプレイモア(ゲーム)のホームページ (2006年4月20日) [Reported by 豊臣和孝]
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