価格：7,140円

主人公はエッジ（左）とイリス（右）のふたり

　株式会社ガストは、プレイステーション 2用錬金術RPG「イリスのアトリエ グランファンタズム」を6月29日に発売する。価格は7,140円。

　PS2「イリスのアトリエ グランファンタズム」は、同社の看板RPG「ザールブルグの錬金術士」シリーズの流れを汲む新作RPG。主人公は、異世界を旅する冒険者「エッジ」と、パートナーの錬金術士「イリス」のふたり。街を拠点にフィールドを探索し、時にはモンスターと戦い、人助けなどの依頼（クエスト）をこなしていく。クエストに必要なアイテムを調合し、その報酬でさらに調査を進めていくなど、さまざまな要素がからみあいながらゲームが進行。本作は、こうしたRPGの原点ともいうべき“連続性（熱中度）”を追求した作品になっているという。

　探索は「セー・メルーズ」と呼ばれる街を拠点に行なわれる。内部は人々が暮らす水上地区、異世界からの来訪者が暮らす獣人街に大別され、主人公が所属する冒険者組合「ミストルース」、錬金術調合ができる「イリスの工房」など、さまざまな施設が存在。主人公たちはここで準備を整え、冒険の旅に出る。

セー・メルーズは冒険者たちが心安らげる場所。個性的な住人や仲間たちとの交流も楽しみのひとつだ

　「エッジ」と「イリス」は、ミストルースに所属する職業冒険者。ふたりは「クエスト」と呼ばれる依頼をこなしていくことで、そのランクを上げていく。ランクが上がれば、そのぶん高度なクエストが引き受けられるようになる。クエストは、ギルドにいけばいつでも受けられる。魔物討伐、錬金術のアイテム調達、異世界の謎解きから猫探しにいたるまで、さまざまな内容が存在する。

　エッジたちが探索する“異世界”は「霧」と呼ばれる一種の魔法結界のようなものに覆われており、侵入から一定時間が経過すると元の世界に戻されてしまう。画面右には滞在可能な時間を示す砂時計が表示され、無くなると強制退場。プレーヤーは、制限時間を踏まえ効率よく探索を進めていく必要がある。異世界のなかは、水晶が浮かぶ荒地、地下洞窟、広大な城、謎の時計台、人間と異なる姿の住人など、多彩な世界が存在する。

　異世界には、討伐の対象となる魔物のほか、釣り場、畑のような採取場所、集落、仕掛けなど、さまざまなポイントが存在する。探索は、基本的に自由行動。制限時間内であれば、敵を倒してキャラを成長させたり、レアな魚を目当てに釣りに興じるといったことも可能だ。

【異世界の概要（イメージイラスト）】

画面右に表示されている砂時計のメモリがなくなると強制退場。制限時間を有効活用しなければならない

　戦闘システムは、「イリス2」で登場した“アクティブ コスト ターン バトル”をさらに進化させた“アクティブ コスト カードバトル（ACCB）”を採用。

　ACCBは、プレーヤーの行動順、時間型スキルの発動タイミングをカードで表現するシステム。アイコン化されたことで、これまで以上に戦略的かつスピーディな戦闘が楽しめる。

　魔物に連続技を叩き込むブレイク&チェインも“バーストチェーンモード”に進化。味方の攻撃に応じて蓄積されるバーストゲージが満タンになると発動。モード中は全員の攻撃がつながり、ヒット数に応じて戦闘後のボーナスが増える仕組みになっている。

行動がアイコン化され、以前にも増して戦略的かつテンポよく戦えるようになった。サクサク戦って気持ちよくキャラクタを育成していこう

　アトリエシリーズでおなじみの「アイテム調合」は、もちろん健在。総アイテム数は300種類以上。今作では、クエストで要求されたり、後述のブレイズマスターで武器や防具が必要になったりと、重要性がさらに増している。

今作では錬金術にレベルが存在する。形式が変更された従属効果を含め、なにがどうなったのか非常に気になるところ。このあたりは後々ご紹介させていただく予定だ

　ブレイズマスターは、各世界に存在する精霊“マナ”の加護を得ることで、姿や能力を変えていけるシステム。闇のマナ「プルーア」ならクナイ、水のマナ「ニンフ」なら杖と、それぞれ得意とする武器が存在。ブレイズマスターごとに、装備武器、使用可能なスキルが異なるため、それぞれの姿で闘うことで熟練度を上げていくことになる。獲得したブレイズマスターは、イリスの工房でいつでも変更できる。

杖のブレイズマスターとなったネルの技「サンクチュアリ」は敵の攻撃から仲間を守る	イリスは、加護を得たマナをそのまま召喚できる。マナ固有の技を使いわけられる	ブレイズマスターの熟練度は、戦闘を繰り返すことでどんどん上がっていく

【エッジ】
クナイ

機械剣	魔石
【ネル】
杖	人形

　ブレイズマスターに必要とされる武器の大半は錬金術の調合で作り出されるため、錬金術とキャラクタ育成は大きなかかわりをもっている。育成のやりかたは、探索同様にプレーヤー次第。従来シリーズ以上にやりこみがいのある作品になりそうだ。

【スクリーンショット】
シリーズの魅力をギュッと凝縮した最新作。キャッチーなキャラクタにも要注目。RPGファンだけではなく、幅広い層におすすめしたい作品だ

【エッジ・ヴァンハイト】	【イリス・フォルトナー】
物語の主人公。異世界の探索を生業とするミストルースの一員。ギルドでのランクはまだ中の下だが、年に似合わぬ仕事ぶりは周りから高く評価されている。幼い頃に身寄りを亡くしてからはイリスの家に世話になっている。現在は工房で二人暮し。無口でぶっきらぼうな態度のため誤解されがちだが、根は優しい。さしたる目的もない毎日を送り、エルスクーラリオを見つけた時も、ひとり冷めた気持ちでいた。だが、大切な人が過酷な運命に足を踏み入れた時、エッジの心にも少しずつ変化が生まれていく。1月22日生まれの19歳。身長176cm、体重67kg。好きなもの「強いて言えば機械いじり」、嫌いなもの「騒がしいもの」、夢「なし」	物語のヒロイン。ミストルースの一員で、エッジとは幼なじみ。今の世の中では珍しい錬金術士の家系に育つ。初心者ながら簡単な調合ができ、街には自宅をかねた工房を構えている。ミストルースとしても錬金術士としてもまだまだ未熟だが、明るく前向きな性格で、周囲を巻き込みながら少しずつ成長をしていく。あらゆる願いが叶うエルスクーラリオを見つけてからは、単純な喜びと興味で、それを追い求めていくことになる。しかしその先には、世界でただひとり、イリスしか果たせない過酷な運命が待ち受けていた。4月28日生まれの16歳。身長158cm、体重41kg。好きなもの「錬金術、動物」、嫌いなもの「錬金術を悪く言う人」、夢「一流の錬金術士」

【ネル・エルエス】	【アッシュ・フォン・アーベンスタイン】
うるさいほどに明るく元気な駆け出しのミストルース。遠い街の貴族の生まれだが、家は数年前に没落。ミストルースになって活躍し、家を再興しようと姉とふたりでゼー・メルーズにやって来た。だが、エルスクーラリオを巡る騒動の中で、性格の豹変した姉とはケンカ別れ。異国の街で右も左もわからなくなっていた所をエッジたちに拾われ、行動を共にするようになる。パーティではお笑い担当のムードメーカー。6月8日生まれの15歳。身長148cm、体重38kg。好きなもの「ぬいぐるみ、お菓子」、嫌いなもの「怖い話」、夢「エルエス家の再興!」	世界でも数人しかいない最高ランクのミストルース。人に頼ることを必要としないため、常に1人で行動している孤高の男。アッシュを知る者は、誰もが彼を世界最強の男だと認めている。幼い頃より才能に恵まれ、望むものは何でも自分の力で手に入れてきた。満たされすぎた能力ゆえ、世界の全てを退屈に感じ、自分を退屈から解き放ってくれる何かを渇望している。異世界にこそ自分の望むものがあるのではとミストルースになったが、そこもやはり退屈な世界だった。エルスクーラリオに隠された“もうひとつの意味”を知るまでは……。7月2日生まれの21歳。身長185cm、体重74kg。好きなもの「強い者」、嫌いなもの「退屈な世界」、夢「面白いと思えるものとの出会い」

□ガストのホームページ
http://www.salburg.com/
□「イリスのアトリエ グランファンタズム」のページ
http://atelier-iris.jp/gf/
□関連情報
【4月10日】ガスト、PS2「イリスのアトリエ グランファンタズム」
テーマソングも聴けるプロモーションムービーを公開
http://watch.impress.co.jp/docs/20060410/iris.htm

(2006年4月12日)

[Reported by 豊臣和孝]