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MS、「Xbox 360 メディアブリーフィング」開催
トライエース参入、「シルフィード」、「カルドセプト」復活
そしてXbox Live ARCADEに「パックマン」、「ギャラガ」登場

Xbox事業本部長に就任した泉水 敬氏
4月6日 開催



今夏までの発売タイトル一覧。計15本
 株式会社マイクロソフトは、今春のXbox 360に関する発表会「Xbox 360 メディアブリーフィング」を都内で開催した。4月1日付けでXbox事業本部長に就任した泉水 敬氏をメインに、今春のラインナップ、そしてXbox Liveに関する情報のアップデートが行なわれた。

 さすがにE3前だけあり、ハードウェアに関する話はなかったが、日本向けをはっきりと意識した、新たな情報がいくつか明らかになった。泉水氏は、「2006年がXbox 360成功の足がかりになる年」と定義。

 「Xbox 360は現時点で唯一の次世代ゲーム機であり、何年もの間最高のゲーム機であり続けられる。また、性能をフルに引き出しやすく、高品質の次世代ゲームも作りやすい」とその魅力を改めてアピールした。そして、「日本市場で必ず成功する」と繰り返し述べ、OS市場などで同社が繰り返してきた成長の道のりを、家庭用ゲーム機でも必ず実践する決意を表明した。

■ トライエース、「シルフィード」、そして「カルドセプト」

トライエース代表取締役の五反田義治氏
 さて、新情報としては、まず、Microsoft Game Studioと、株式会社スクウェア・エニックスの「ヴァルキリープロファイル」や「スターオーシャン」を手がけたことで知られる株式会社トライエースの共同開発によるRPGタイトルが開発中であることが明らかにされた。

 壇上に立ったトライエース代表取締役の五反田義治氏は、「具体的な情報はまだ明らかにできませんが、今まで制作してきたタイトルから引き続くテーマとして、『リアルタイム』にこだわったRPGを制作しています。また、今回は「発見」をキーワードにしています」とコメントがあった。

スクウェア・エニックス エグゼクティブプロデューサー斉藤陽介氏、ゲームアーツ 執行役員 上坂 哲氏
 そして、そのスクウェア・エニックスと株式会社ゲームアーツがタッグを組んで開発中なのが、「Project Sylph」。壇上に上がったのは、スクウェア・エニックスのエグゼクティブプロデューサーである斉藤陽介氏、そしてゲームアーツの執行役員、上坂 哲氏。

 斉藤氏は、「この名前からもうおわかりかと思いますが」と前置きし、「シルフィード」のXbox 360専用版新タイトルとなる「Project Sylph」を紹介した。PC-8801mkIISRからスタートした往年のシューティングタイトルが、再び復活することが明らかにされた。

株式会社バンダイナムコゲームス 副社長 兼 コンテンツ制作本部長 鵜之澤 伸氏
 また、昨年発売時から、52万件のダウンロードがあった(利用率は95%になるという)Xbox Live マーケットプレースの説明では、株式会社タツノコプロダクションの40周年記念アニメーション作品「鴉 -KARAS- 」第壱話のアバンタイトルを本日から配信開始する。

 さらに、株式会社バンダイナムコゲームスの副社長であり、コンテンツ制作本部長である鵜之澤 伸氏から、Xbox Live ARCADE向けに「パックマン」と「ギャラガ」が配信されることが明らかにされた。

 この2つは実機によるデモプレイが行なわれ、「マニアの方がこだわるSEのタイミングなどもできる限りオリジナルに忠実に再現している」と鵜之澤氏は自信をのぞかせた。両タイトルとも、「実績」や「ハイスコア」も他のXbox Live ARCADEタイトルと同じく導入されており、世界レベルでの競い合いが楽しめる。

 鵜之澤氏からは、今夏発売予定の「ゼーガペイン XOR」をはじめとした「ゼーガペイン」プロジェクトのプレゼンテーションもあった。バンダイビジュアル、サンライズとの共同プロジェクトになっており、HD映像コンテンツやゲーム版コミックのXbox 360向け配信も予定されている。これらに加えてゲームが同時に連動したタイトルで、「ゼーガペイン XOR」では、「次世代ゲームとして、半透明装甲を表現することにこだわった」と鵜之澤氏。

 さらに氏は、Xbox Liveに対応したタイトルとして「カルドセプト サーガ」の開発を予定していることを明らかにした。公式サイトによれば、開発は大宮ソフトのようだ。Xbox Liveを使ったタイトルとして期待がかかる1作になりそうだ。

【スクリーンショット】
(C)サンライズ・プロジェクトゼーガ・テレビ東京/(C)2006 NBGI


ガンダムへの搭乗シーン。非常に新鮮なアングル
 また、昨年7月の「Xbox Summit 2005」ではクオリティが出ずビデオ映像の上映を断念したFPS「機動戦士ガンダム(仮)」の映像をついに上映。世界観的には、「MS08小隊」が近く、1兵卒として戦闘に参加し、陸戦を戦うシーンと、待機中の陸戦型ガンダムに乗り込み、ジオン軍のザクと戦うシーンが流された。

 Xbox Liveに対応したマルチプレイが可能ということで、「日本人に親しみやすいガンダムを使ったFPSにしてみた」と狙いは明確。日本人には逆になじみがまだまだ薄いと思われるFPSが、この素材でどれだけ受け入れられるか、非常に興味深い。

【スクリーンショット】
開発は株式会社ディンプスの手によるもの
 


■ ミストウォーカー坂口氏「『BLUE DRAGON』の開発は順調」

ミストウォーカー代表取締役の坂口博信氏
 Microsoft Game Studioとの共同開発で「BLUE DRAGON」、「ロストオデッセイ」を手がけている株式会社ミストウォーカーの坂口博信氏も登壇。坂口氏は、「今日もこの後すぐに『BLUE DRAGON』のボイスレコーディングに立ち会わなければならない」と多忙の中会場に駆けつけた。今夏~秋には、「ロストオデッセイ」の20分ぐらいのオープニングシーケンスをまとめた体験版を予定している。

 一方「BLUE DRAGON」は今年末の発売を予定している。坂口氏いわく「まれにみるケースなんですが、順調に製作が進んでいる。今、実機上で戦闘や演出などがつながった形で遊べるところまで来た。今後、演出面やゲームバランスなどを煮詰めて完成度を上げていく」と順調ぶりをアピールしていた。

 その後、「ロストオデッセイ」の開発が続き(発売は2007年になるという)、AQインタラクティブと共同開発しているアクションRPG「CRY ON」の制作へと続いていく。「立て続けにいくつか作るものですから、日々体がつらくなってきていますが、なんとかみんなでがんばっていければ」と抱負を語っていた。


限定モデル「Xbox 360 Blue Limited Edition: 2006 FIFA WORLD CUP 公式家庭用ゲーム機」
 また、先日発表となったXbox 360用サッカーゲーム「2006 FIFA ワールドカップ ドイツ大会」の世界大会「Xbox Cup 2006」の概要が改めて紹介され、4月27日に発売されるXbox 360の限定モデル「Xbox 360 Blue Limited Edition: 2006 FIFA WORLD CUP 公式家庭用ゲーム機」の実機も展示されていた。最後に、4月20日に発売される「NINETY-NINE NIGHTS」のデモ映像を上映し、会は幕を下ろした。

□Xbox 360のホームページ
http://www.xbox.com/ja-JP/
□ニュースリリース(トライエース参入)
http://www.xbox.com/ja-JP/press/release/20060406-1.htm
□ニュースリリース(「カルドセプト サーガ」)
http://www.culdcept.com/
□ニュースリリース(「鴉 -KARAS- 」配信)
http://www.xbox.com/ja-JP/press/release/20060406-2.htm
□関連情報
Xbox 360記事リンク集
http://game.watch.impress.co.jp/docs/backno/news/x360link.htm

(2006年4月6日)

[Reported by 佐伯憲司]



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