今回のオフラインゲーム大会は、あらかじめ同社ホームページ上で参加者を募集。募集条件が「大会当日会場までいらっしゃる事が可能な方」というだけあって、「闘龍門」を持っていない人も参加可能となっていた。しかし、このことが大会では若干影響する展開となった。というのも、日頃コントローラーになれていない人もいるということで、切ってはならない牌を切ってしまうミスが発生したりした。ちなみに、会場には比較的若い参加者が多かったのが印象的。

　同作のプロデューサーは「今日は楽しんでいって欲しい」という開会宣言でスタート。解説には最高位戦日本プロ麻雀協会所属の尾崎公太プロと根本佳織プロが招かれた。大会は、室内にブースが設置され、その中に4台の試遊台が設置され、ネットワーク麻雀とは違い、対局相手の顔が見える状況での対戦となった。もちろん、ブースで区切られているとはいえ、真横でプロの解説が入るため、参加者はヘッドフォン着用となる。

　大会ではそれぞれの特徴が出て面白い展開となった。第一試合では堅い打ち筋のプレーヤーが揃ったことからか場が流れることが多く、渋い展開となった。一方、持ち点2万点でスタートするも、跳満一発でハコになり2分48秒で終了してしまう組もあり、大会は盛り上がっていった。この盛り上がりの裏には、来場者側はただ試合を見るだけではなく、勝つ人を予想してその人の応援をして勝てば、抽選で商品券をもらえるというシステムがあった。

　大会中はプロの的確な解説もあって非常にわかりやすい。時には根本プロが「ゲームなのにしっかり打っていてすごいですね。見習わなきゃ」と感心する場面も見られた。解説にはプロデューサーも加わっており、「早く切れば切るほどLive Pointが溜まりランキングに影響する」といった「闘龍門」をプレイする上でのポイントや、牌のグラフィックスについて「見えやすい牌を作るのは苦労した。最近ではゲームが3Dグラフィック化してしまい、2Dのグラフィックがかける人の確保が難しくなった。今回はうまく見つかり、きれいにかけたと思う」とアピールした。

　4回の予選を経て、各予選トップが決勝戦で相まみえることとなった。決勝戦は25,000点でスタート。比較的落ち着いた展開となり、割れ目のある「闘龍門」としては渋い打ち回しが続き、東四局まで持ち込まれ、結果、こねこねこさんが優勝を勝ち取った。コネこねこさんは「感激です。(賞品となったヨドバシの商品券10万円分については) 全然めぼしを付けていません。勝因は、1局目ですってしまって、『ここで負けてしまってはダメだ』とそこから逆転した。その気持ちがよかった」とコメント。

　この後には、2名のプロと、プロデューサー、優勝者のこねこねこさんでエキシビジョンマッチが開催された。しかしなんと、麻雀歴15年というプロデューサーがハコでとんでしまいゲームは終了。きちんと上がっていっていた尾崎プロの勝利となった。最後がっくりとしたプロデューサーが「まだまだ勉強します」とコメント。来場者のプレゼント抽選会でイベントは幕を閉じた。

プロデューサーの開会宣言からスタート。「今日は楽しんでいって欲しい」とコメント	大会はブースの中で行なわれるが、解説が行なわれるため、参加者はそれぞれヘッドフォンをして闘いに挑む	来場者側は大きなスクリーンに見入っている。来場者側は誰が勝つか予想し、もしあたれば、こちらも抽選でプレゼントが贈られるということで、熱が入っている
解説は、最高位戦日本プロ麻雀協会所属の尾崎公太プロと根本佳織プロ。参加者の打ち筋に感心する場面も	4回の予選が行なわれ、それぞれ勝ち抜いた参加者が優勝決定戦で相まみえることとなった	最終的に優勝戦で勝利を収めたのは、“こねこねこ”さん
優勝決定戦の後は2名のプロとプロデューサー、こねこねこさんでエキシビジョンマッチが行なわれた。結果は……なんと、プロデューサーがハコでとんで終了!!		開場には試遊台が置かれ、参加者がはじまるまでトレーニングしている姿も見られた

□AQインタラクティブのホームページ
http://www.aqi.co.jp/
□「闘龍門」のページ
http://www.aqi.co.jp/product/toryumon/
□オフライン大会のページのページ
https://pro6.bridgeca.ne.jp/users/aqi.co.jp/form/060310/
□関連情報
【2月10日】AQインタラクティブ、Xbox 360「通信対戦麻雀 闘龍門」
プロ雀士に挑戦できる「プロチャレンジ戦」を開催
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060210/toryu.htm

(2006年3月27日)

[Reported by 船津稔]