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「DOOM」はご存じのように、id Softwareが開発を手がけ'93年に発表されたFPS (一人称視点シューティング) の草分け的作品。3Dグラフィックスエンジン市場を開拓し、特に北米において圧倒的な支持を得て、あっという間に1ジャンルを形成するに至った。 今回公開される映画版「DOOM/ドゥーム」の面白い点は、「DOOM」が革新的であった“1人称視点”を大胆に取り入れている点だ。戦闘シーンはこの1人称視点を基本に進んでいく。まさにゲームと変わりないシーンの連続で、グラフィックスの技術的な点で言えば、(ゲームが) もはや遜色ないレベルまで表現できていることがわかるだろう。 公開されたムービーは2種類で。id Softwareの伝説の人たち、John CarmackとTodd Hollensheadがムービーに登場する「A Look Inside」と、映画の戦闘シーンばかりを集めた「First Person Shooter」の2本だ。「A Look Inside」では、映画にサージ役で出演しているD・“ザ・ロック”・ジョンソンや、ジョン・グリム役で出演しているカール・アーバンもコメントを寄せている。映画のシーンも満載だ。 一方、「First Person Shooter」のムービーには、ストイックに映画の戦闘シーンばかりが収められている。この映像を見てもらえるとわかるのだが、もう映画だかゲームだかわからないほど酷似している。そばにキーボードとマウスがあれば「今からゲームをプレイすることが可能なのでは!」と思わせるほど。たとえばモンスターが降りてくる場所に爆弾をセットし、降りてきたところで爆破して吹っ飛ばしたり、モンスターのそばの管を破壊し、モンスターごと火だるまにしてみたり、こちらも「ゲームを研究しているなぁ」と感心させられる。
「R-15」指定で、残酷描写も見られる過激な映画なので、そういったものが苦手な人は今回公開されたムービーも観るのを控えた方が良いだろう。だが、特にFPS好きにはたまらない映像に仕上がっている。自分で操作できないもどかしさが逆に恐怖感として迫ってくるだろう。ゲームファンはチェックしても損がない映像だ。
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□UIPジャパンのホームページ (2006年3月27日) [Reported by 船津稔]
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