会場：Necca秋葉原店

　株式会社スクウェア・エニックスは、同社が展開しているネットワークサービス「プレイオンライン」のイベント、「プレイオンラインフェスタ2006」を、3月25日にNecca秋葉原店にて開催した。

　このイベントには、「プレイオンライン」対応タイトルの中から、Windows用MMORPG「ファンタジーアース」、Windows用オンラインアクションRPG「フロントミッション オンライン」、プレイステーション 2用アクションシューティング「ダージュ オブ ケルベロス -ファイナルファンタジーVII-」の3タイトルが出展された。各タイトルで試遊会やイベントが行なわれた。

　まず今回の目玉タイトルとして最も大きく展開されたのが「ファンタジーアース」。15対15でプレーヤー同士が対戦する「トルクマイヤ・デスマッチ」というゲームイベントが計6回催された。ゲーム中で行われる通常の戦争とは異なり、建築、召喚、アイテム、クリスタルなしで、完全に対戦に特化した仕様。20分間の制限時間中に、Kill数を競うというオリジナルの設定になっている。

　記者も一ファンとして第2回の試合に飛び入り参加。クラスは予めバランスよく分けられており、記者には弓タイプのスカウトが割り当てられた。試合の設定上、回復手段がないため、普段よりも回避には気を使う必要があり、なかなか緊張感のある試合が楽しめた。ちなみに与ダメージで1位を獲得したプレーヤーには、渡辺泰仁プロデューサーのサインが入った「ファンタジーアース」のソフトがプレゼントされた。

特別仕様の「トルクマイヤ・デスマッチ」。通常は戦況と時間経過が表示される画面上部に、両軍のKill数が書かれている	普段は短剣スカウトの記者は弓の扱いにてこずりながら、何とか6位入賞。1位は隣に座っていた同じ弓スカウトの方でした	「トルクマイヤ・デスマッチ」の参加者には後日、ここでしか入手できない特別製の眼鏡装備がプレゼントされる

左から、渡辺氏、藤本氏、成田氏

　第3回の試合終了後、「ファンタジーアース」開発者によるトークショーが行なわれた。登場したのは、渡辺プロデューサーと、アシスタントプロデューサーの藤本哲哉氏、成田正美氏の3名。まず最初に渡辺氏から、稼動当初からサーバーが不安定だったことについて、「先週くらいから徐々に安定してきました。もう大丈夫です。これからは中身の充実に移れるかと思います」というコメントがあった。

　続いて、今後のバージョンアップについて、「4月前半にはバージョンアップをしたい」という話が。内容についてはまだ決定ではないとされたが、近日中に導入予定の新要素について語られた。

　まずはクリスタルやキャッスルの位置の変更。現状、攻め側が圧倒的に有利なマップがいくつかあるが、その対応として行なわれる。続いて装備の追加では、男性スカウトの新装備を紹介。他のクラスにも追加予定だが、現状、男性スカウトの装備品が比較的少ないため、優先的に追加していくという。

　そして注目の新召喚モンスターとして、「レイス」が紹介された。これは対人に特化した召喚モンスターで、「ゲート・オブ・ハデス」から呼び出せる。近接攻撃の「ギロチンソード」や、氷で動きを鈍らせる「アイスバインド」で大ダメージを与えるという。さらに「ブラックアウト(仮称)」というスキルは、パワーが続く限り周囲に「ヴォイドダークネス」のような暗闇を常に撒き散らし続けるという、かなり強力な効果を持つという。ただし召喚できるのは、各軍1名までという制約も設けられる。この「レイス」は近日中に導入予定としている。

　さらに敵キープやキャッスルへの攻撃に特化した「キマイラ」と、飛行ユニットの「ドラゴン」も紹介。いずれも戦況を一変させる強力な召喚モンスターとなるそうだが、こちらはその強力さゆえに、バランスを考えながら導入したいとし、時期は未定とされた。

　続けて、プレーヤーからの質問に答えるコーナーも設けられた。ここでは、一般的なMMORPGで言うところのギルドのような要素として「部隊」を近日導入することを発表。また戦場に参加してから放置し、経験値だけをもらうという行為への対処や、ダメージとして記録に残りにくいクラス、またクリスタルの受け渡し担当などの数字に表われない貢献者に対する報酬についても、検討を進めているとした。

　そしてプレーヤーが最も気にしているであろう「ラグの問題はどう対処するのか?」という厳しい質問には、「今確認できている問題は3つあり、うちひとつは先日のパッチで対処した。残り2つも順次対応する」とした。少なくとも問題があることは認識しており、その対応策も考えているとのことなので、次回のパッチを期待して待ちたい。

　また、先のトークで明かされた新要素に加えて、「トルクマイヤ・デスマッチ」のような、現状とは異なる仕様も盛り込みたいという話も出た。召喚モンスターや装備の充実だけでなく、戦争のシステムそのものにも手を加えていきたいという考えを持っているようだ。

トークショーで公開された、男性スカウト用の装備。「効果は使ってみてのお楽しみ」というコメントもあったので、もしかすると見た目以上の特別な効果があるのかもしれない	こちらもスカウト用の装備。これは軍服をイメージしたもので、他のクラスにも実装予定。国ごとの特色を出すような装備も導入したいと語っていた

　「ダージュ オブ ケルベロス -ファイナルファンタジーVII-」では特にイベントはなかったが、試遊台でオンラインプレイを体験できた。ソフト自体は50万本近い売り上げを記録している人気タイトルだが、オンラインプレイを楽しむには、HDDを搭載した「PlayStation BB Unit」が必須となっている。会場には、オフラインでしかプレイしたことがないという人が、オンラインプレイを体験するといった様子も見られた。

「フロントミッション オンライン」では、僚機とともに戦う「ソロエリアバトル」を実施。クリアした人にはヴァンツァーのフィギュアがプレゼントされた	「ダージュ オブ ケルベロス -ファイナルファンタジーVII-」では、初めてオンラインプレイを体験するという人も。女性が多かったのも本作ならでは	4月20日にロジクールから発売されるPC用ゲームコントローラ「PCゲームコントローラ ファイナルファンタジーXIバージョン」も展示。実際の製品にも触れた

□Neccaのホームページ
http://www.necca.ne.jp/
□スクウェア・エニックスのホームページ
http://www.square-enix.com/jp/
□「プレイオンライン」のページ
http://www.playonline.com/
□関連情報
【3月24日】ロジクール、「ファイナルファンタジーXI」デザインの
PC用USBゲームコントローラを発売
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060324/logi.htm
【3月8日】スクウェア・エニックス、「プレイオンラインフェスタ2006」にて
「フロントミッション オンライン」ゲームイベントを実施
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060308/polfes.htm
【2月23日】スクウェア・エニックス、「プレイオンラインフェスタ2006」開催決定
「ファンタジーアース」ゲーム大会などを実施
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060306/polfes.htm
【2005年4月29日】スクウェア・エニックス、「プレイオンラインフェスタ2005」を開催
FMOとEQ2のオリジナルイベントを体験
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20050429/polfesta.htm

(2006年3月25日)

[Reported by 石田賀津男]