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カプコン、人気コミックを初ゲーム化!
PS2「BLACK CAT ~機械仕掛けの天使~」

3月30日 発売

価格:7,140円(通常版)
   10,290円(限定版)


パッケージ画像
 株式会社カプコンは、プレイステーション 2用アクションアドベンチャー「BLACK CAT ~機械仕掛けの天使~」を3月30日に発売する。価格は通常版が7,140円、限定版が10,290円。

 PS2「BLACK CAT ~機械仕掛けの天使~」は、2001~2004年まで週刊少年ジャンプ誌上に掲載されていた人気コミック「BLACK CAT」をゲーム化したもの。TBS系列でTVアニメが放映中で、ゲーム化は今回が初になるという。主人公は、かつて数多の要人を暗殺し、不吉の象徴として闇の世界に君臨していた伝説の抹殺人(イレイザー)「ブラックキャット」ことトレイン=ハートネット。2年前に組織を裏切り処刑されたはずの彼が、犯罪者を捕らえる掃除屋(スイーパー)として復活。仲間とともにかつての相棒「クリード」を追い詰めていく。以上が、漫画の簡単なあらすじだ。ゲームは、漫画、アニメとも違う完全オリジナルストーリーで展開。旅の途中、賞金首「人買いバロネット」を追って、未だ戦火の爪痕の残る国・トロアチアにやってきたトレインたち。彼らは、何者かに襲われていたローゼントーアという男と、その娘イーリスを助け、やがて大きな事件へと巻き込まれていく。

 ゲームはアクションアドベンチャー形式。プレイキャラクタは「トレイン」と「イヴ」の2人から選択。ストーリーはチャプター(章)ごとに区切られており、チャプター内では、3Dフィールドを動き回る「フリーウォーク」と、人物と会話する「アドベンチャーパート」、コマンド選択で敵と戦う「バトルパート」が織り交ぜられる。

【チャプター】
選んだキャラクタによって内容や展開が異なる。複数回プレイすることでそれぞれの視点から物語を楽しむことができる

【フリーウォーク】
直接キャラクタを操作して3Dグラフィックスのフィールド内を探索する。もちろん操作するキャラクタに応じて展開も変わってくる
【アドベンチャーパート】
3Dグラフィックスからアニメ調の2Dグラフィックスに一転。当然ながら、重要な場面でのやりとりはアドベンチャーパートで行なわれることが多い


 バトルパートは、トレインなら愛銃“ハーディス”を、イヴなら“変身(トランス)能力”を使って敵と戦う。使用するコマンドの基本は「たたかう」、「ぼうぎょ」、「かくれる」の3種類。敵の攻撃と「ぼうぎょ」コマンドでは、敵の攻撃を回避することが可能。敵の攻撃予備動作中に出現する「!」マークにあわせてタイミングよく○ボタンを押すことができれば回避成功。回避が成功すれば、ノーダメージですむだけでなく、必殺技に必要な“アクションゲージ”が溜められる。ちなみにゲージの増加量は「こうげき」よりも「ぼうぎょ」を選んで回避したほうが多くなる。「かくれる」は体力を回復できるコマンド。失敗すると通常よりも大ダメージを負ってしまう。

 「たたかう」ときは、攻撃コマンド(技)を選択する。攻撃コマンドは、トレインなら体術と銃を使ったアクション、イヴは変身(トランス)能力を使った技などそれぞれ複数が存在するが、それぞれゲーム中のイベントなどで増加していく。技を決定し、ターゲットを選択すると、その敵に“ルーレット(カーソル)”が表示される。ボタンを押すとルーレットが止まり、白ならはずれ、青なら通常ダメージの命中、赤なら大ダメージの命中と結果が変わる。技によっては一度の攻撃で複数のルーレットが攻撃できる。戦闘は、敵キャラクタのHP(ヒットポイント)ゲージを青い部分まで減らすかゼロにすれば終了。ただし、ゼロにすると「BAD」評価となり「掃除屋評価(スイーパーランク)」の評価が下がる。

【バトルパート】
戦闘はコマンド選択方式。「たたかう」を選ぶと使える“技”のリストが出現する。技は後々のイベントなどで増えていく 技を選ぶとルーレットが出現。タイミングよく押してヒットを狙う。技によっては複数箇所を同時攻撃できるものもある 敵の攻撃と「ぼうぎょ」では敵の攻撃時に出現する「!」マークにあわせて○ボタンを押せば回避できる
【トレイン】
【イヴ】


 「スイーパーランク」は、各チャプター終了時にプレーヤーの戦いぶりを示すもの。ランクにはS、A~Eまでの6段階がある。どのランクになるかは、命中率、テクニカルアタック、回避率の3項目が総合評価され、内容に応じて「最大HP増加」、「最大アクションゲージ増加」といった“ご褒美”が与えられる。評価が高いほど良いご褒美が与えられ、そのぶん次のチャプターにおける戦いが有利になる。RPG的な要素も適度に加味されており、原作やアニメファンはもちろん、知らない人でも最後まで楽しくプレイできそうな作品だ。

【スクリーンショット】



《 ストーリー 》

ローゼントーア親子は、どうやら物騒な連中に追われているようだった。
相次ぐ襲撃に、今後どうするかを思案する一行。
すると女盗賊のリンスが、自分の泊まっているホテルに来ないかと提案してきた。
彼女も、なにを目論んでか、なぜかこのトロアチアにやって来ていた。
目的なしに行動するリンスではない---そう思いながらも、他に良い手もないトレインたちは、彼女の申し出を受けることにした。

そして。ホテルに落ち着いた一行にリンスが切り出したのは、この国に蠢くとんでもないトラブルと、彼女の狙いだった---

「このトロアチアの独裁者はね、何かとんでもないことを企んでるっぽいのよ。今回の私の狙いは、それ」

リンスはそう切り出した
広場に自分の像を飾っておくような独裁者の企む悪巧み。“ろくなことではないだろう”そうと考える一行の期待を裏切らずに、彼女の台詞は続いていく。

「シュバルツが企んでいる悪事を調べて、連中の開発した軍事技術を頂く!」

「軍隊相手って……この国全部が敵ってことじゃねぇか! この国は軍事独裁国家だぜ!? そんじょそこらの悪党とはワケが違う! 軍隊を敵にまわす気か?」
シュバルツ像を眺めながら「軍隊と一戦交えるなんてことはなしに、とっととターゲットを確保したいもんだ……」
そう話していたのは、ついさっきのことだというのに。

声を荒げるスヴェンに、涼しい顔のリンス。どうやら彼女には、かなりの後ろだてと確固たる信念があるようだった。
「シュバルツ将軍は、軍拡を進めながら裏で新技術の開発をコソコソやってるわ。私の掴んでいる情報では、ナノマシン技術を使った兵器の開発……新型のナノマシンで強化した兵士を使って、戦争を仕掛けようと考えているみたい」

“ナノマシン”という言葉に、イヴの表情が硬くなる。ナノマシン技術による兵器……兵士。それはまさしく、以前の自分であったのだから。「私は……あの技術を悪用する人たちを許せない。しかも戦争なんて……」その思いは、リンスも同じらしかった。軍事バランスの崩壊した恐るべき「戦争という名の侵略」を止めるため、彼女は今回の件への関与を引き受けたのだろう。
彼女の話では、その技術提供を行った相手こそ「星の使徒」だと言うのであった。軍隊のお次は星の使徒。そして、ぶっそうな名前の羅列には、まだ続きがあった。

「今度の一件、ウラで糸引いてるのは『星の使徒』だけじゃないって言ったら……どうする?」眉をひそめた彼女の口からこぼれ出たその名前。「あの秘密結社……クロノスのメンバーが関与しているって聞いたら?」

 表情を曇らせるトレイン。だが彼は、その可能性をすぐに否定する。「クロノスが一国の独裁者の戦争ゴッコに手を貸したりするかよ」
自分を釣るためのエサにしちゃ甘いぜ、とカウンターを返す彼の前に、一連の写真が広げられた。
くだんのシュバルツ将軍の写真たちにまぎれて出てきたのは、どこかの研究所らしい施設で、仲間とともに微笑むローゼントーアと、その愛娘イーリスの写真であった。

うさんくさい連中に追われていた親子には何かがあるはずだ、と予想していた彼らも、この一連の話に2人がからんでくるとは、思ってもいなかった。そして、リンスがその写真を見つめて吐き出した次の言葉に一同は驚愕する。

「ナノマシンと冶金工学の権威、ローゼントーア博士とその娘、イーリス」

どこかおどおどした様子のあの男が、ナノマシン技術の権威? なぜそんな男が、街で殺されかけねばならないのか。
さらに、博士の研究には、「ナノマシンとオリハルコンの融合」というテーマがあったとリンス。
これ以上、どんな言葉が流れてきても驚かないほどに、因縁めいた単語のオンパレード。ナノマシンで武装した軍隊で戦争を始めようとする独裁者。謎の連中に追われるナノマシン技術の権威、ローゼントーア。その娘、イーリス。彼の研究、ナノマシンとオリハルコンの融合……そしてクロノス、星の使徒。

このトロアチアに、一体何が起こっているのか? この国に、トレインたちの心に、暗雲が深く厚く、たれ込めていく。

そして、そんな話に誘導されたかのように、突然ホテルを襲う衝撃。「この街で一番グレードが高く、セキュリティもしっかりしている いわゆるVIP専用ホテルだから大丈夫!」自信ありげに話していたリンスが青ざめる。どうやら、敵はそのセキュリティを超える存在のようであった。

響く銃声と振動。うごめく敵の気配。
きな臭い話を聞かせないようにと別室においたローゼントーア親子を案じて、一行は銃弾の雨の中へと飛び込んで行くのであった……。


【トレイン=ハートネット】【イヴ】【スヴェン=ボルフィード】
【リンスレット=ウォーカー】【イーリス】



(C)2005 矢吹健太郎/集英社・BLACK CAT製作委員会
(C)CAPCOM CO.,LTD. 2006 ALL RIGHTS RESERVED.
※画面およびイラスト、ゲーム内容はすべて開発中のものです。

□カプコンのホームページ
http://www.capcom.co.jp/
□製品情報
http://www.capcom.co.jp/blackcat/

(2006年3月13日)

[Reported by 豊臣和孝]



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