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会場:EAT and MEETS Cay
次期主力コンテンツとして発表された「メティン2」は、韓国YMIRエンタテインメントが開発したMMORPG。韓国ではすでにアイテム課金による正式サービスが実施されており、現在の登録会員は80万人、同時接続者数は2万人の実績を持つ。日本での課金形態はまだ現在のところ未定としている。 「メティン2」には、前作に相当する「メティン」という2DグラフィックスによるMMORPGが存在する。こちらはヨーロッパ風の世界観を持っていたというが、「2」では世界を3Dグラフィックスで表現し、新たに東洋的な世界観が取り入れられた。 「メティン2」では、ある日空から落下してきた“メティンストーン”と呼ばれる巨大な魔石が“鍵”となっている。この石を見た動物たちは荒れ狂い、謎の奇病が発生し、生ける死者が闊歩するという地獄のような世界が出現してしまう。メティンストーンの脅威は、1つにまとまっていた帝国を3つの国家に分断させた。この世界の人々は、魔石がもたらす危険と戦いながら、自らの国家をより広大なものにすべく他国の人々とも争い、国家の統一を目指していくというのが、同作の基本的なバックグラウンドストーリーとなっている。 プレーヤーキャラクタは、高い防御力を持つ「武士」、素早い攻撃を得意とする「刺客」、強力な魔法を使いこなす「修羅」、防御力を増すといった支援魔法を使う「巫女」の4つの職業から選択する。3つの国から自分の所属する国を選んでゲームスタートとなる。 本作の戦闘では「多数の敵を同時に相手にする」ということに主眼が置かれており、街のすぐ外の弱いモンスターさえも群れをなしてプレーヤーに襲いかかってくる。キャラクタは通常攻撃で複数の敵を攻撃可能で、常に敵に囲まれながら戦っていくというのが戦闘の基本スタイルとなっている。敵を吹き飛ばすノックバック攻撃が多く用意されていて、攻撃の早い刺客などはタイミング良く技を使うことができれば敵を転ばせ続け、敵からダメージを受けずに倒すことすら可能。一定時間敵の反撃を封じるノックバック攻撃はPvPでも重要な意味を持つ。 会場の試遊台でプレイしてみたのだが、多数の敵をガンガン倒す戦闘シーンはなかなか爽快だった。コーエーの「真・三國無双」にも近い印象で、スキルも非常に派手で多くの敵が吹っ飛ばす技は気持ちが良い。この戦闘の楽しさは本作の大きなセールスポイントである。 フィールドにはメティンストーンのかけらとも言うべき小さな魔石が発見されることがある。この石はどんどん魔物を生み出す恐ろしい存在だが、破壊することができれば装備品を強化できる「霊石」を入手できる。 この他に、パーティーで挑戦できるダンジョンもある。ダンジョンではゴールが設定されていて、タイムアタックなどの記録を競うことができる。ダンジョンでのランキングには、クリアタイムの他、「回復アイテムをどれだけ使ったか」など様々な項目が用意されていている。 クローズドβ時にはまだ開放されないようだが、3つの国家には緩衝地帯とも言うべき中央地帯が設定されていて、ここでは国家間の戦いが繰り広げられる。フィールドにはいくつかの「空き地」が設定されていて、ここにギルドの基地を建設することができる。基地は敵国のプレーヤーに破壊されないように防衛する必要がある。基地を巡り、激しい戦いが繰り広げられることになるだろう。 大陸中央の地帯では敵国のプレーヤーを倒したり、基地を建設することでポイントをゲットできる。現在詳細は明らかになっていないが、このポイントは「大陸の統一」に重要な意味を持つという。大陸の中央にはメティンストーンの精霊体である「聖魔姫」が龍神によって封印されている。国家が大陸を統一した際に基地を持っているギルドメンバーは“聖魔封印戦”に参加できるという。 会場では本作のデモムービーも流されたが、通常の戦闘でも敵に囲まれている時などは少しラグが発生しているように見えた。多くのプレーヤーが戦う大規模戦闘では、このラグはうまく処理されるかは気になるところである。
この他にも釣りシステムなどが導入されるようだ。オリエンタルな世界観や、乗り物、国家間の戦争など、情報だけでは他のMMORPGでも実装されている要素が多く、差別化が難しいようにも感じた。しかし、多数の敵を大きく吹っ飛ばす派手な戦闘にはこの作品ならではの爽快感もある。実際のゲームバランス、プレーヤー間の駆け引きなど、MMORPGは実際にふたを開けてみなければわからないことも多いのも事実だ。本作がテストを経てどんな作品に成長していくかは楽しみである。
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□CJインターネットジャパンのホームページ (2006年3月7日) [Reported by 勝田哲也]
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