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同社は3月1日のリリースにおいて、3月の出荷台数を公表した。これによれば、「ニンテンドーDS Lite」の出荷台数が45万台、従来の「ニンテンドーDS」は20万台の出荷を予定しているという。両モデルは併売されるため、3月だけで65万台の出荷が予定されていることになる。リリースにおいて同社は「予想を遙かに超える需要で、現在の出荷台数でも、お客様のご要望にお応えしきれないと認識しており、引き続き1台でも多くお届けできるよう鋭意取り組んでおります」としている。
さらに、ニンテンドーDSの対応ソフトはROMカードとなっているが、こちらもセールスが好調であることから一部ソフトの発売を延期している。発売が見合わせられたのは「漢字そのまま DS楽引辞典」、「旅の指さし会話帳DS」のTouch! Generationsの各ソフト。「漢字そのまま DS楽引辞典」が3月30日から4月13日へ、「旅の指さし会話帳DS」はタイ・中国・韓国が4月20日に、アメリカ・ドイツがそれぞれ4月27日となる。 ■ 秋葉原では2店舗に集中し、前夜から行列
行列は、雨にもかかわらず発売前日となる3月1日の深夜からできはじめた。早朝、始発電車が動き始めた頃から、行列はさらに長く伸び始めた。ASOBITCITY (アソビットゲームシティ) では5時20分頃に50人弱といったところ。一方、ヨドバシカメラ マルチメディアAkibaでは5時30分頃に230名程度。そこからもどんどんと行列は伸びていき、7時25分頃から整列が開始され、8時10分過ぎでついに予定数に達し完売となった。 平日ということもあり、行列に並んでいるのはほとんどが子供ではなく大人。両店とも開店時間を通常通りと設定していたため、並んで購入すると最悪の場合は午前半休となる。このため休むことのできない人はなかなか並んでまで購入することができなかったはずだ。それでも幅広い年齢層の人が行列を作り、発売をいまや遅しと待ちかまえていた。 販売数は正確にはわからないが、ヨドバシカメラで400~500台といったところ。8時過ぎに台数を確定させるための割込防止券を配布し始め8時10分過ぎには完売。これを受けて開店時間を繰り上げ販売を開始した。ラオックス ASOBITCITYでも販売数量が規定数に達し、販売開始時間を早めて対応。完売した。
このほかではメディアランドやラムタラで当日販売が行なわれ、こちらは通常通りの営業時間ということで、10時前後でもまだ行列ができあがっていた。次回入荷は各店舗とも未定としているが、アイスブルーとエナメルネイビーが発売となる11日が大きな山となるだろう。なるべく早い時期に潤沢に商品が店頭に列ぶことを望みたい。 ■ 新宿では各店で販売されるも早朝で完売
ヨドバシカメラ新宿西口本店では、地域で最も早い8時から販売開始。前日夜から既に発売を待つ行列ができていたが、雨が降っていたこともあり、この段階で整理券を配布したという。整理券は500枚程度配布されたようだが、始発列車が動き始めてまもなく整理券の配布は終了していた。 ヨドバシカメラはマルチメディア新宿東口でも当日販売を実施。こちらも8時15分ごろから時間を繰り上げ販売を開始した。台数は不明だが、こちらも6時50分ごろには割り込みを防止する整理券の配布を終了したという。 ビックカメラ新宿西口店は、予定を1時間以上繰り上げて8時45分頃から販売を開始。整理券は500枚前後配布されたが、7時30分には配布が終了した。通常はゲーム売り場のある5階で販売されるが、この日は2階の入口付近にレジを設置して対応していた。 ビックカメラ新宿東口店は、取材した4店舗の中では唯一、予定通りの10時より販売。ただしこちらも行列に並んだ50人程度の分で完売とされ、9時時点では行列を締め切っていた。
どの店にも、「もう並べないの?」と尋ねる客の姿が頻繁に見られたが、全て断っている状態だった。既に発売されているニンテンドーDSの改良版という位置づけの商品で、本体入荷数も比較的少量だったとはいうものの、発売時間のかなり前に来ても買えないというのは、全く凄まじい人気ぶりだ。
■ 池袋ではビックカメラ池袋本店に600人超
ビックカメラの担当者によると「行列はこれまでのゲーム機などの発売日と比べて、女性や年配の方が多い感じですね」という。完売の告知した後も、女性や年配の方が店員に尋ねる姿が多く見られた。
一方、さくらや池袋店では予約分で完売の状況で、当日販売は行なわれていなかった。
■ 有楽町ビックカメラにも600人が列を作る
駅を降りて会社へと向かうサラリーマンが多く通るという場所柄、通勤途中の人々も、最初は予期せぬ大行列に驚きはするものの、すぐさま今から並んでも購入できるのかを確認する、という光景が多く見られた。交通量の多い道路に面していることもあり、信号待ちの間にも、店員に在庫を聞いている光景が見られ、人気の高さが伺えた。 有楽町という立地やDS Liteの客層があわさってか、並んでいる列には、一番先頭には家族連れ、列中には、カップルや女性同士、さらにお孫さんにせがまれたのか、ご年配の方も見られ、非常に幅広い。前日振っていた雨はやんでいたものの、当日の気温は5度から6度ほど。特に早朝の冷え込みは、風も出て厳しかった。一番先頭のご家族は、深夜2時前後から並ばれたとのことだが、やはり寒さへの対策に苦労されたようだ。 DS lite本体のほかには、液晶保護フィルムが4種類、ポーチが4色バリエーションのあるものが1種、ソフトでは、同日発売のスクウェア・エニックス「聖剣伝説DS CHILDREN of MANA」をはじめ、人気の高い「脳を鍛える大人のDSトレーニング」、「もっと脳を鍛える大人のDSトレーニング」、「おいでよ どうぶつの森」、「マリオカートDS」など、各種タイトルを用意。グッズ、ソフトともにあわせて購入しているユーザーが多かったようだ。 3月11日には、DS liteのカラーバリエーション「アイスブルー」と「エナメルネイビー」の発売が控えている。本日は平日の木曜日早朝であったものの非常ににぎわっていたのだが、11日は土曜日。より多くの客足が予想されることもある。11日の販売方式について店員のかたに伺ったところ、基本的には本日の方式と同じ方式を考えているが、混乱を避けられる、よりスムーズな方式を模索したい、としていた。次回の入荷に関しては未定となっている。
□任天堂のホームページ http://www.nintendo.co.jp/ □「ニンテンドーDS」のページ http://www.nintendo.co.jp/ds/ □「ニンテンドーDS」出荷に関するリリース http://www.nintendo.co.jp/ds/owabi/ □関連情報 【2月24日】任天堂、「ニンテンドーDS Lite」 アイスブルー、エナメルネイビーの2色を発売延期 http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060224/dslite.htm 【2月15日】好調なDSの今後について岩田社長語る 「年内のできるだけ早い時期に1,000万台の普及を達成したい」 http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060215/nin3.htm 【2月10日】任天堂、「ニンテンドーDS Lite」の仕様を公開 3色が同時発売。タッチペンの大型化など仕様の変更も http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060210/dslite.htm 【1月26日】任天堂、ニンテンドーDSを小型・軽量化した新型 「ニンテンドーDS Lite」を3月2日発売 http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060126/dslite.htm (2006年3月2日) [Reported by 船津稔 / 石田賀津男 / 滝沢修 / 山村智美]
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