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会場:台北世界貿易中心
■ Softworldでは、「辣妹教師」と一緒に最新タイトルを体験 ゆったりと2人で座れるソファ、大きなモニターそして親しげな笑顔で迎えてくける「辣妹教師(刺激的なインストラクター)」。 Softworldブースはセクシーなコスチュームに身を包んだコンパニオンが、優しくゲームのプレイ方法を教えてくれる。
ちょっと面白く感じたのは、明らかに男性をターゲットにしたと思われるこの出展方法でも、若い女性や子供を連れた母親も列に並び、ゲームの説明を受けていたことだある。Taipei Game Showは、日本や韓国と比べて女性の来場者が多く感じる。特に試遊台を積極的にプレイする女性が目立つ。 Softworldは「仙境傳伝(Ragnarok Online)」や「信長の野望 Online」をはじめ、10を超えるタイトルを運営する台湾最大のパブリッシャーだが、今回ブース内の試遊台は、「魔獣世界(World of Warcraft) 」と、「TRICKSTAR」、「剣侠情縁II(JX2 Online)」の3つの作品に絞って展示していた。列に並んだユーザーは入り口のくじ引きでプレイするゲームを決める。ゲームを体験できるのは10分ほどだ。 Softworldは今回、いかに他のメーカーと違った方法でユーザーにアピールするかを考えいくつかのアイデアを出した。このコンパニオンが出迎える方法を最終的に決断したのはSoftworldの王俊博社長だったとのことだ。コンパニオンは1カ月前からアピールの練習やゲームの知識を学んだとのこと。 「World of Warcraft」は台湾で同時接続者数12万人を突破した人タイトルである。その人気は「Lineage II」をも超え、トップクラスの人気を獲得している。「JX2 Online」は中国のKingsoftが開発した武侠をテーマにしたMMORPG。3月2日からオープンβテストが開始される。「TRICKSTAR」は3月2日よりオープンβテストを開始する予定だ。 今回の試遊台のタイトルの選択は、人気タイトルと、これからサービスするための作品のアピールという意味合いがあるという。Softworldはこの他に、かわいらしいキャラクタが活躍するMMORPG「飄流幻境ONLINE」をTaipei Digital Game Championという会場内のイベントブースで出展していた。 ブースでは50台の試遊台の他に、映像出展を行なっていた。「信長の野望 Online」や「Ragnarok Online」といったタイトルのムービーも流されていたが、特に人気が高かったのが「World of Warcraft」の最新拡張パックである「World of Warcraft:The Burning Crusade」の紹介ムービーである。映像では巨大なドラゴンが登場し、プレーヤー達が決死の戦いを繰り広げるというシンプルな内容だったが、ユーザーの注目度は非常に高く。これが放映される時間は黒山の人だかりができていた。
今後のSoftworldの動向としては、台湾オリジナルタイトルを制作しているSoftworldの子会社「Chinese Gamer」より、2Dのグラフィックスを採用したMMORPG「新 蜀山剣侠」と3DのMMORPG「黄易群侠伝」という、どちらも武侠をテーマにした作品を展開する予定だという。これらのタイトルは今後、台湾で開催するゲームイベントを通じて発表するとのことだ。
■ Softstarは海を思わせる青いブースで「大航海時代Online」を大きくプッシュ 多くの試遊台とグッズをばらまくステージイベントと、比較的オーソドックスな出展を行なっていたSoftstarは、他のメーカーと違いあえてシンプルなデザインにブースを設定したことで存在感を示していた。
ブースではまた、Softstarが「パッケージゲームメーカー」であることも大きくアピールをしていた。ブースの開けたスペースにうずたかくパッケージを積み、ブースのあちこちにも展示、オンラインゲームだけを展開しているメーカーとはひと味違う雰囲気があった。パッケージゲームでは「仙剣奇侠伝」というRPGの人気が特に高く、2006年の7月にはシリーズ5作目が発売されるという。 「大航海時代Online」以外では、「IQ大富翁」と「敬請期待」というwebブラウザでプレイすることができるカジュアルゲームの試遊台を設置していた。この2つはSoftstarのゲームポータル「Joy Park」プレイできるタイトルで、「IQ大富翁」がクイズゲーム、「敬請期待」が間違い探しのゲームだ。 「敬請期待」のゲームルールは細かいイラストや、大きなキャラクタイラストなどを左右に並べ制限時間内に間違いを探すというシンプルなものだが、絵に様々なバリエーションがあって面白く感じた。対戦要素もあって、会場で大きく盛り上がっていた。 もう1つ特徴的に感じたのは、ブースに展示、販売されていたグッズの充実ぶりだ。MMORPG「飛天歴険(飛天 Online)」のペットである羽の生えた子豚のぬいぐるみなど出来の良いグッズがそろっている。Softstarはゲームのパッケージのデザインも凝っており、台湾のメーカーの中ではデザインセンスに優れているメーカーだと感じさせられる。日本のメーカーを研究してグッズを展開しているとのことだ。 昨年Softstarでもっとも話題を集めたタイトルは間違いなく「飛天 Online」だろう。“宿命”によりプレーヤー達に特別の“つながり”を設定したり、剣の上に乗って空を飛べたり、羽の生えた子豚といったユニークなペットを育成したりと、中国の風習や伝統を盛り込んだMMORPGで、数少ない台湾メーカーのオリジナルMMORPGということで、Softstarも自信を持ってアピールしていた。 2005年の9月に正式サービスに移行したのだが、同時接続数が15,000人と期待度の割にユーザー数が伸び悩んでいる。今回、「飛天 Online」の展示を行なわなかったのはこういった苦戦している背景がありそうだ。「飛天 Online」は今後の展開として、世界を東南アジア方面に拡張し、より広大なフィールドで冒険が楽しめるようになるという。開発スタッフは、「中国文化ならではの“水墨画のような世界観”を構築していきたい」と語った。本作は日本ではGamaniaが展開する。台湾メーカーのオリジナル作品はどんな感触をもたらしてくれるか個人的にも楽しみである。
Softstarは現在、人気のパッケージタイトルである「仙剣奇侠伝」と世界観を共有するMMORPGを制作中である。「飛天 Online」はかわいらしいキャラクタが活躍する作品だが、制作中のタイトルはシリアスな作風を持った作品となるという。「仙剣奇侠伝」シリーズは「ファイナルファンタジー」シリーズのようなドラマチックなストーリーが展開するのがセールスポイントとのことで、この新しいMMORPGは特にストーリー性に期待できそうだ。
□Taipei Game Showのホームページ (2006年2月18日) [Reported by 勝田哲也]
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