|
会場:総合学園 ヒューマンアカデミー 東京校
【イース・ストラテジー】
価格:5,040円
公開授業においては5チームが発表を行なった。内容としては“ポップを製作する”、“チラシを配る”、“メールマガジンを配信する”と様々。もちろんポップを製作するといっても単純に製作して店頭に置くと言うだけではなく、「一部が回転し、キャラクタの説明を見ることができる。これはそれぞれの店で違い、順に見ていきたくなる」といった具合に一ひねりしたアイディアが提示された。 こういった生徒のアイディアに感心しながらも、プロとして現実に即した厳しいアドバイスを投げかけたのが各講師陣。前述の回転するポップであれば「回転するなどの仕掛けを施したものは1週間で壊れる」といったアドバイスや、予算的な問題なども指摘された。このほかにも「メールマガジン」であれば、「どうすれば見てもらえるのか」といった具体的な部分にまで言及する場面も見られ、そういった意味では学生にとっては勉強になったのではないだろうか。 その中でも小沼謙太郎講師が何度も口にした「ターゲット」に対する考え方は、参考になったことだろう。発表チームの中には、同ソフトの対応プラットフォームがニンテンドーDSであることからか、「『脳を鍛える大人のDSトレーニング』でハードを購入した大人のユーザー層に対してアピールする」としていたが、小沼氏はその際にターゲットとしてどのように考えるかのヒントを提示していった。プロでもなかなか難しい問題で、今回の発表に対しても学生にとっては厳しい意見ではあったろうが、その何倍も勉強になったに違いない。 発表が終わった時点で講師として参加していた、マーベラスインタラクティブの国際グループでプロデューサーを務める大渕善久氏、そしてプロモーションなどを担当する後藤琢宏氏をはじめとする講師陣にゲーム業界についての様々な質問が飛び出した。 「イース・ストラテジー」の製作にどれくらいの人が関わったのかという質問に大渕氏は「ピーク時で25人くらいでしょうか。CG周りにおいて小さいユニットなど全てモデリングしているので、手がかかって人数がかかりました」とコメント。ニンテンドーDSでRTSのシステムを採用した作品はまだそれほど登場していないが、そういった意味で「製作に対する苦労は?」という質問には、「ニンテンドーDSのタッチペンというインターフェイスがRTSに合っているため、むしろ苦労はなかった。逆に据置型であればインターフェイスをどのようにするかは悩んだかもしれない」と語った。 このほかにも「モチベーションを保ち続けるためには?」といった質問や、「どんな人が欲しいですか?」といった学生らしい質問もあった。
講師陣の全体の講評としては、「予想したより面白かった」や「新鮮だった」としながらも、「マーケティングは色々と制約はあるが、アイディアは斬新なものをどんどん出して欲しい」とし、「ただ、常に検証を忘れずに」とアドバイスした。
住人に資源を集めさせ、そこから兵士を作り、戦闘に繰り出すことになる。神殿などを作り上げることでヒーローユニットに相当する強力なユニットを作成でき、主人公クラスの強いキャラや飛行ユニットなどで敵に攻め入るというのがゲームの流れになるようだ。 確かに、全体マップが上の画面に表示されている点や、インターフェイスがタッチペンであることを考えると、ニンテンドーDSというハードとRTSとの親和性は高いといえる (あまりユニットが増えるとマシンパワー的にきついともいえるが)。 RTSといえば、これまではコアゲーマー向けという印象もあるが、「イース・ストラテジー」では、シングルモードにおいてアドバイス機能が付いているほか、シナリオモードの序盤では、チュートリアルでじっくりとゲームの仕組みを学ぶことができる。
そしてマルチモードでは最大4人まで対戦できるワイアレス通信対戦機能も搭載している。マップは自動生成される。
(C)2005 Marvelous Interactive Inc. / (C)Nihon Falcom Corporation. All rights reserved.
□ヒューマンアカデミーのホームページ (2006年2月17日) [Reported by 船津稔]
また、弊誌に掲載された写真、文章の転載、使用に関しましては一切お断わりいたします ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp Copyright (c) 2006 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved. |
|