CESA副会長の和田洋一氏

入場料：前売1,000円、当日1,200円
　　　　小学生以下無料

日経BP代表取締役社長の大輝精一氏。メディアを通じて、国内外への告知を強化していきたいと語った

　社団法人コンピュータエンターテインメント協会(CESA)と株式会社日経BPは15日、世界最大規模のゲームイベント「東京ゲームショウ2006」の開催概要を、都内ホテルにて発表した。

　開催期間は、9月22日から24日の3日間で、時間は各日10時から17時まで。会場は例年どおり幕張メッセ。初日の22日は、業界関係者や報道関係者のみ入場できるビジネスデイで、23日と24日の2日間が一般公開日となる。入場料は、前売1,000円、当日1,200円。小学生以下は無料で入場できる。

　「東京ゲームショウ」は、第1回が'96年に開催されており、今年で10年目を迎える。開催発表会では、CESA副会長の和田洋一氏が主催者代表として挨拶。「本年は、非常に素晴らしい性能を備えたマシンが投入されるという上への広がりに加え、携帯電話を含めた多様な端末による横への広がりも起こっている。上へも横へも、ゲームを楽しんでいただける方が非常に多様に、数多くなっていく年ではないかと思う。向こう10年を占う重要な時期だと思っている」と節目の年での開催への意気込みを語った。

東京ゲームショウ事務局長の船本泰弘氏

　開催概要については、東京ゲームショウ事務局長の船本泰弘氏から発表された。まずイベントの方向性として、ビジネスデイと一般公開日の両面を強化・発展させるという「ビジネスとコンシューマの両立」、5月に米国で開催される「Electronic Entertainment Expo (E3)」とと並ぶ2大ゲームイベントとしての地位をより確固たるものとする「国際化」、全てのプラットフォームを網羅するとともに、開発環境までをもカバーした「ゲームの総合イベント」という3つの柱が挙げられた。

　具体的な強化点としては、「キッズコーナー」と「モバイルコンテンツコーナー」の拡充が強調された。「キッズコーナー」では、子供はもちろん、ファミリーをターゲットにしたプロモーションを実施。ゲームを正しく知るための啓蒙活動なども行なっていくとしている。またプロモーションでは、「千葉県子ども会」とのタイアップも予定されている。「モバイルコンテンツコーナー」は昨年新設され好評だったため、今年はさらに拡大展開していく予定だという。

　そして今年最も大きな変更点は、第10回を迎える「CESA GAME AWARDS」の発表授賞式を、「東京ゲームショウ2006」会場で開催するというもの。「CESA GAME AWARDS」の発表授賞式は例年、「東京ゲームショウ」の終了から1カ月ほど経ってから開催されていたが、波及効果をさらに高めるため、今年から「東京ゲームショウ」開催中に実施されることになった。中でも、「東京ゲームショウ2006」に出展された未発売作品を表彰する「GAME AWARDS FUTURE」は、3日目のイベントステージで発表される予定。「GAME AWARDS 2005-2006」と「GAME AWARDS INDIES」については、ビジネスデイに発表授賞式が実施される。

今回の方向性として示された3つの柱。内容の充実を図るとともに、国際的なイベントとしての地位も高めていきたいという狙いがあるようだ	昨年に引き続き、キッズコーナーの強化が挙げられている。今年はターゲットをファミリー層にも広げて展開される	「千葉県子ども会」とのタイアップも予定されている。ゲーム関連ではかなり斬新なアプローチといえるだろう
PCや携帯電話を含め、全てのプラットフォームを網羅するとともに、オンラインゲームの出展の促進が図られる	「モバイルコンテンツコーナー」も昨年に引き続き展開。より強化していきたいという考えを示した	「CESA GAME AWARDS」の波及効果を高めることを目的に、今後は「東京ゲームショウ」開催中に発表授賞式が実施されることになった

□CESAのホームページ
http://www.cesa.or.jp/
□「東京ゲームショウ」のページ
http://tgs.cesa.or.jp/
□関連情報
東京ゲームショウ2005 記事リンク集
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20050918/tgslink.htm
【2005年2月8日】「東京ゲームショウ2005」、今年は9月16日から18日まで開催
オンラインゲームや携帯電話ゲームを強化
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20050208/tgs.htm

(2006年2月15日)

[Reported by 石田賀津男]