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「デジタル・コンテンツ・オブ・ジ・イヤー’05」発表
「ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン」で野村哲也氏がBest Visual Designer賞を受賞

2月1日 発表

 社団法人デジタルメディア協会 (AMD) は、「デジタル・コンテンツ・オブ・ジ・イヤー’05/第11回AMDアワード」の受賞作を発表すると共に、授賞式を都内で開催した。

 「デジタル・コンテンツ・オブ・ジ・イヤー’05/第11回AMDアワード」は、平成17年1月1日から同年12月31日までに日本国内で発売もしくは発表予定の、デジタルメディアで表現されるコンテンツやデジタル作品を選出し、その制作者の功績を称えるもの。今年の総務大臣賞は「GyaO」が受賞した。

 ゲーム関係では、スクウェア・エニックスから発売された「ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン」において野村哲也氏がBest Visual Designer賞を受賞したほか、タカラのカメ型小型ロボットとして世界中から注目を集めた「ウォーキービッツ」が技術賞 (Best Technical Achievement Award) を受賞している。

 授賞式には野村氏は欠席し、代わりにコーポレート・エグゼクティブであり、同作のプロデューサーを務めた橋本真司氏が登壇し挨拶を行なった。受賞の講評としては、「『ファイナルファンタジーVII』はシリーズで初めてプラットフォームをプレイステーションに移した作品で、インパクトがあった。スピンオフでシリーズ作品がいまも作られている。商業的なコンピュータグラフィックスとしては映画とゲームがあり、映画はハリウッドが全盛と思われるが、ゲームは日本。この作品はゲームをやった人はもちろん、やったことのない人でも非常に感動できる。ゲームと映画の融合という可能性を感じたところからスタッフ全てにこの賞を贈りたい」と説明があった。

 橋本氏は「野村哲也氏は現在、海外版の制作に熱中している」と欠席の理由を説明。「デジタルにいかにハートを込めるかを日夜やっている」と制作現場の気持ちを表わし、「今後も世界にメイド・イン・ジャパンのものを広めたい」と抱負を語った。

 一方、「ウォーキービッツ」の講評については、元マイクロソフトの古川亨氏が説明。「小さな子供達が最初にこのロボットに触り面白いと感じることで、後の科学者を育てることができるかもしれない。僕たちが『鉄腕アトム』を観て感じたようなことを、いまの子供達が感じることができればと思う。そういった期待を込めて受賞作として決定した」とコメントした。

 タカラの製作担当者は「ウォーキービッツ」をポケットから取り出し来場者に実際に見せながら、「小さいけれども細かいところまでこだわった。たとえば、プラスチックでできていますが、甲羅の部分にクリアカラーを吹き付けることで陶器っぽく見えるように工夫したり、こだわりを詰め込むことでお客さんに何かひとつでも心に引っかかってもらえればと思い作り上げた。結果としてたくさんの人に手にとってもらえて、物作りをしている人間として嬉しく、これ以上幸せなことはない」と喜びを語った。

コーポレート・エグゼクティブであり、同作のプロデューサーを務めた橋本真司氏が野村氏のかわりに盾 (モノリス) を受け取った。野村氏は英語版の制作に専念しているという
タカラのカメ型小型ロボット「ウォーキービッツ」<かわいらしく仕上げられている


□社団法人デジタルメディア協会のホームページ
http://www.amd.or.jp/

(2006年2月1日)

[Reported by 船津稔]



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