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★オンラインゲームレビュー★

世界のプレーヤーと腕を競えるオンラインRPG
日本の参入で世界の勢力図はどう塗り変わるのか!?

「ギルド ウォーズ」

  • ジャンル:オンラインRPG
  • 開発元:ArenaNet
  • 販売元:エヌ・シー・ジャパン
  • 価格:オープンプライス(実売:6,300円程度)
  • 利用料金:980円(パッケージ購入者は無料)
  • 対応OS:Windows 2000/XP
  • 発売日:1月27日正式サービス開始



  •  北米でヒットを記録し、大きな話題を集めた米ArenaNetのオンラインRPG「ギルド ウォーズ」。この「ギルド ウォーズ」の日本語版オープンβテストが1月10日にスタートした。まず、RPGモードのテストが行なわれ、1月17日からはPvPモードのテストも実施された。

     本作はシングルプレイのRPGに勝るとも劣らない濃密で重厚なストーリーが楽しめると共に、世界中のプレーヤーと手軽ながら奥深い対戦を楽しめるという、盛りだくさんの魅力を持った作品である。今回のレビューでは本作の魅力と、テストの模様を紹介したい。


    ■ 従来のオンラインゲームを超えようというスタッフの気合いを随所に感じる作品

     「ギルド ウォーズ」は、「Diablo」や「Warcraft」といったオンラインゲームを手がけてきた米Blizzard Entertainmentの中心メンバーが設立した新会社、米ArenaNetが開発したオンラインRPGである。アメリカ、韓国、そしてヨーロッパでは日本に先がけて正式サービスが行なわれている。

    ついに日本でのテストがスタートした「ギルド ウォーズ」。町では仲間を募ったり、クエストに挑戦するたくさんの新米冒険者達の姿が
    PvPモードでは世界中のプレーヤーと腕を競うことができ、ヨーロッパやアメリカのプレーヤーとも手合わせができた
     本作は、RPGモードと、PvPモードの2つのモードで楽しむことができる。RPGモードでは、ティリアと呼ばれる大陸を舞台に、獣の頭を持つ邪悪な種族チャールに侵攻され、生活の場を奪われた人々が、その繁栄を取り戻すために再び立ち上がる様が描かれる。展開するストーリーは本格的なダークファンタジーとなっていて、プレーヤー達は復興の鍵を握る戦士として、激しい戦いを繰り広げていく。

     PvPモードでは仲間達とチームを作り、世界中のプレーヤーと腕を競うことができる。即席のチームを作って戦うこともできるが、信頼できる仲間を募って“ギルド”を結成し世界一を目指すことこそ究極の目的だろう。米国やヨーロッパのプレーヤーは、既にサービスが行なわれているだけに熟練度が高く、強い。勝つためには努力と研究が必要となる。

     本作は、今までのPvPを主眼に置いたMMORPGとは異なり、いきなり最強レベルのPvP専用キャラクタを作成することができる。だからこそ対戦ではプレーヤースキルが重要になってくる。6つあるジョブから、どのメインのジョブとサブジョブをチョイスするか、スキルは何を選択し、どういった特性を強化するか、仲間とどういった戦術で戦うか……、最強のチームを目指して、何度もキャラクタを作り直し作戦を模索する、思う存分強さを追求できる。

     「ギルド ウォーズ」は、従来のMMORPGに見られる、レベルアップのための単調な戦闘や、長い距離を移動して時間を消費するという要素を極力排除しようとしている。初めてすぐに最強のPvPキャラクタを作成できたり、マップ画面を呼び出すだけで移動できたり、ストーリー性の高いシナリオでプレイのモチベーションを維持させたりと、システムアイデアが多数盛り込まれている。そこからは、従来のMMORPGから脱却しようというスタッフの強い主張を感じることができる。

     少し残念なのが、今回行なわれたオープンβテストは、期間中RPGモードをプレイできたのは20時~24時までの毎日4時間のみで、土日でもこの時間が広がらなかったという点だ。他のタイトルと比べると異例の短さで、この時間制限のためオープンβテストにもかかわらず、本作をプレイできなかったという人も多いだろう。

     本作にはストーリーを共に進め、対戦を体験し、外国勢の強さを体験するなど、仲間と楽しさを共有できるようにゲームがデザインされている。筆者も濃密な交流を楽しむことができた。オープンβテストが限定したものだっただけに、正式サービススタート時にはより多くの人に、この感覚を体験してもらいたいと強く思った。

    筆者も仲間を募って冒険を楽しんだ。仲間と連携をして敵と戦い、様々な場所に冒険する楽しさは格別だ 巨大なゴーストと対決。クエストを受けることで、特別なモンスターが登場することも ランダムアリーナでは手軽に対戦が楽しめる。初心者はまずここで対戦の基本を学びたいところだ
    本作では随所にムービーが入り、ストーリーを盛り上げる。プレーヤーキャラクタ達の姿も反映される いきなり最高レベルのPvP専用キャラクタを作ることができるのは、本作の大きな特徴だ マップ画面を呼び出せばすぐに移動ができる。この移動をするとパーティーが解除されてしまうので、注意が必要だ


    ■ 仲間達と共に危機をくぐり抜け、絆を強くしていくRPGモード

     RPGモードは町や集落ではMMO、外に出るとMOとなる。町で仲間を募り、外で戦っていく。フィールドで頼りになるのはパーティーメンバーのみである。RPGモードではNPC達をパーティーに加えることでソロでも楽しむことができるが、仲間とプレイすることで、確かな絆が生まれる。危機を共に切り抜けた達成感は、仲間をフレンド登録して、次の日も遊びたくなるだろう。

    アスカロン崩壊前のフィールドは美しく豊かな自然がある。一見のどかなこの世界の裏で、恐ろしい陰謀が進行しているのだ
    崩壊したアスカロン。人々はこの過酷な環境の中でも復興のための努力をしている
     チュートリアルともいえる「アスカロン崩壊前」の世界では、美しい自然に囲まれたフィールドで冒険を繰り広げる。このセッションではパーティーの上限は2名まで。パートナーを見つけて様々なクエストをクリアしながらマップを歩いてみるのが良いだろう。ソロプレイとは違う、仲間と共に進む心強さを確かに感じられるはずだ。

     人類を滅ぼそうとするチャールの大侵攻によりアスカロンは崩壊し、美しい自然は無惨にも破壊される。見渡す限りの荒野と赤い空、不気味な七色の光を放つ水晶の柱……、この地獄のような世界から本当の「ギルド ウォーズ」の物語ははじまる。プレーヤーはチャールを追い出し、この地を人類の手に取り戻すため戦うことになる。

     崩壊直前からクエストの他に「ミッション」が追加される。ミッションは様々なイベントが進行し、最大4人で挑戦できる。展開するストーリーは欧米産らしい、骨太なダークファンタジーだ。プレーヤー達は圧倒的に不利な状況の中、何とか突破口を見いだし、危険をくぐり抜けていく。チャールの偵察からはじまり、彼らに対抗するため作戦を練ったり、チャールに捕らわれた人質を取り戻すといったストーリーが進行する。

     ミッションは難易度が比較的高く、パーティーでの攻略が望ましい。ここで初めてパーティープレイを体験するという人も多いだろう。「次はどっちへ行くのかな?」、「こっちかも」といった会話をしながら、ストーリーを進めていくのは非常に楽しい。目的が同じ少数の冒険者だけで、1フィールドを独占できるのは素晴らしいことだ。

     ミッションではストーリーの鍵を握る人物として「ルリック王子」というキャラクタが登場する。彼は人類復興のため、プレーヤー達を率いて戦うのだが、1人でガンガン先に行ってしまい、敵に囲まれてしまうことも多い。プレーヤー達のペースを考えないせっかちな戦い方が、王子の強引でわがままな性格を表しているようで、「もうちょっと落ち着こうよ」と声をかけたくなってしまう。キャラクタ性がうまく出ているNPCであると感じた。彼と冒険をしているうちに、この強引な王子に感情移入して、愛着がわいてくるのも面白かった。

     ミッションをクリアすると、物語の展開に従いパーティーメンバーは新しいフィールドに移動させられる。そこにはまた新しいミッションがあり、つい、次の展開見たさにミッションを挑戦してしまう。しかし、ミッションばかり進め続けてしまうと、バランス的にきつくなってくる。新しいフィールドでは様々なクエストをくれるNPCもいて、未消化のクエストも膨大な数になってしまう。

     クエストは経験値やお金、装備などが入手できる。クエストを消化していくことでキャラクタは強くなる。クエストはミッションほどに難易度が高くない場合も多く、ソロプレイでも十分遂行可能だ。ゲーム中盤からは、クエストをクリアしてキャラクタを強化しつつ、仲間を募ってミッションに挑み、大陸を旅していくというプレイスタイルになりそうである。

     クエストはまたキャラクタのスキルを封印解除するためにも必要だ。本作ではゲーム開始時には多くのスキルが封印されている。プレーヤーはRPGモードで世界各地にいるスキルトレーナーからこれらを教わるか、PvPモードで戦い続けることで新しいスキルを獲得できるのだ。スキルは冒険に役立ち、PvPモードでの戦略を広げてくれる。

     冒険の舞台ははるか遠くまで広がっていく、シナリオのボリュームもたっぷりでやりごたえがある。本作の高いストーリー性と、ちょっときつめの難易度による達成感がプレーヤーに連帯感を生む。誰でも冒険を続けていく内に仲間を得るだろう。本作のRPGモードには従来の作品以上に濃密なパーティープレイが楽しめる作品だと感じた。

    クエストをくれるNPCは頭の上に緑色の「!」マークを表示している リンゴの籠を運ぶクエスト。クエストを友達と一緒にプレイするのも楽しい フィールドのあちこちにいるコレクター。ドロップアイテムを持っていくことで有用なアイテムに交換してもらえる
    崩壊するアスカロン。ここから本当のストーリーがはじまるのだ 崩壊後は膨大なクエストを依頼される。これらを精力的にこなすことでキャラクタはどんどん強くなる かなり強引なルリック王子。彼と行動を共にすることで、彼が国と民のことを心の底から案じているからこそ、せっかちになっているのがわかってくる
    町では多くのプレーヤーが仲間を募っている、ミッションはパーティーでの挑戦が望ましい。ミッションでは、チャールの軍勢から逃げたり、投石機によって大ダメージを与えたり、聖なる炎を運ぶのをこっそりつけたりなど、さまざまなイベントが進行する。壮大なストーリーを他のプレーヤーと共有しているという興奮は、パーティーの絆を強くしてくれる


    ■ 日本プレーヤーの世界への挑戦、海外プレーヤーの強さは圧倒的

     「ギルド ウォーズ」のPvPは、スピーディーな操作、キャラクタのスキルをいかに使うか、仲間との連携をどうやっていくかなど、奥深いゲーム性を持っている。プレーヤーの中にはこちらのモードだけずっとプレイする、という人も出てくるだろう。

    ランダムアリーナはカジュアルな対戦が楽しめる場所だ。ここで「ミッション開始」のボタンを押せばランダムで4人パーティーが結成され、他パーティーと対戦を行なうことができる
    トーナメントではまずゴースト達を撃破しなくてはならない。パーティーの連携がうまくいかなければ、他プレーヤーとの対戦はできないのだ
    時には3つ巴、4つ巴の戦いになることも。海外プレーヤーは現在の所とても太刀打ちできない。今回筆者がプレイした限りでは韓国プレーヤーと対戦する機会に恵まれなかった。彼らはどんな強さを持っているか、興味があるところだ
     本作のPvPは「カウンターストライク」のような対戦の手軽さとスピード感、戦略の奥深さ、「リネージュII」などのMMORPGのキャラクタのスキルを使った駆け引きなど、さまざまなオンラインゲームの要素を取りいれている印象を受けた。SFや現代戦ではなく、ファンタジーのキャラクタで世界中のプレーヤーと戦うというシチュエーションにグッと来る人もいるだろう。

     PvPはアリーナとトーナメントという2つの対戦方式に分けられる。「ランダムアリーナ」では対戦を希望するプレーヤーがランダムで4人のチームを組み、4vs4の対戦を行なう。「チームアリーナ」は4人チームを作って他チームに挑む。2つのアリーナは勝ち抜きルールとなっていて、勝ったチームはそのまま次の挑戦者と戦っていく。

     トーナメントは8人のチームを組んで挑む。プレーヤー達はまずNPCであるゴーストの軍勢を倒し、その後に他チームとの戦いを繰り広げることとなる。対戦チームは日本だけではなく、米国やヨーロッパ、韓国などのチームとも戦うこととなる。

     「ギルド ウォーズ」の対戦はアクション性の高い非常にスピーディーなものだ。左右の平行移動を使えば、遠距離から撃ってくる敵の弾をかわすことすら可能である。筆者はランダムアリーナとトーナメントで対戦を体験した。使用キャラクタはウォーリアにモンクの能力をプラスした「パラディン」で、モンクとしての能力は仲間がもし倒れた場合に蘇生するのみに使い、とにかく相手に接近し、剣で斬りかかるという戦い方をしてみた。

     戦士としてはとにかく防御力の弱い後衛職に突進し、「セバーアーテリー」という技で敵を出血状態にさせ、「ガッシュ」で追加ダメージを与える。これが成功すると敵のHPを大きく削ることができる。しかし、この2つのスキルを使うには敵に通常攻撃がヒットすると増える「アドレナリン」が必要である。いかにこのアドレナリンを増やし、敵を出血させるかがポイントになる。

     もちろん敵も後衛に集中攻撃してくる。自軍の損害を少なくし、敵の攻撃のチャンスをつぶすか。熱くなって目の前の敵を襲うだけではなく、後衛を追いかけ回す敵の戦士を出血させて足止めさせる。戦場全体を見渡せる冷静さが必要だと思った。

     自分を追いかけてくる人を巧妙に誘い、うまく敵を分散させる人などもいて、プレーヤーのスキルというのは、色々なところにあるなと感心させられた。うまいプレーヤーが回復役をしているパーティーはそのしぶとさが全く違った。日本のプレーヤーは全体的にまだ不慣れでがむしゃらに戦っている人が多いだけに、スマートな動きをしている人はかっこよかった。

     筆者がプレイしたパラディンは防御力が高いため、敵から攻撃される優先順位が低い。それを利用し、筆者は積極的に仲間の蘇生を行なった。パラディンの基本は出血による足止めとこの蘇生だと感じた。ランダムアリーナの時には仲間に恵まれ、次々と現われるランダムチームを倒し続け、10連勝することができた。

     トーナメントはアリーナ以上に仲間との連携、そして自分のキャラクタの使い方を試される場所だ。8人のパーティーで戦いに挑むのだが、他のパーティーと戦うためには、まずNPCのグループを倒さなくてはいけない。戦術を知らないパーティーだと、まずこいつらが倒せないのだ。2人いるモンクのうち、1人を倒せば突破口が開けるのだが、まずターゲットを集中させ、防御力の強い戦士を全面に出し、それ以外のキャラクタは微妙に距離を取る、特にモンクは攻撃を受けないように工夫し回復に専念する。

     この戦術が、びっくりするほどうまくできない。他の敵を攻撃して攻撃を集中できなかったり、味方のモンクが前面に出てきてしまったり、強力な火力を持つエレメンタリストの攻撃にウォーリアがスキルを合わせられず大ダメージを与え損なったりと、ほんの少しのミスで仲間が次々と倒れ、全滅する事も多かった。

     コツをつかむことができれば、このNPCを倒すことは難しくはない。その先が本当の戦いの始まりなのだ。トーナメントでは日本人プレーヤーだけではなく、ヨーロッパ地域やアメリカのプレーヤーも相手となるのだ。結論としては、アメリカ、ヨーロッパのプレーヤーには本当に全く歯が立たなかった。メンバーに恵まれ、他の日本人プレーヤーと戦って負け知らずだったパーティーでもあっと言う間に倒されてしまった。最短だと30秒で8人全てが倒されてしまうこともあった。

     しかしこれは、プレーヤースキルよりもキャラクタが持つスキルの差が大きかったようにも思う。海外のプレーヤー達が使うスキルは日本人プレーヤーが見たこともない効率的なものが多かった。その中でも一番恐ろしかったのは、「毒」を与えるスキルだった。レンジャーのトラップやネクロマンサーのスキルには、メンバーのほとんどを一気に毒状態にするものがある。「ギルド ウォーズ」においては、毒を使いこなすことが有効なようである。日本のプレーヤーは海外プレーヤーと互角以上の戦いをするために、これらのスキルを早く封印解除させ、使い方を覚え、さらに対処方法を考えることが必要だろう。

     日本より早くサービスがスタートした海外のプレーヤーが強いのは当たり前だ。しかし、日本人プレーヤーの中には海外版をプレイしている人もいる。研究好きのプレーヤー達は先輩からのアドバイスを元に、すぐに海外プレーヤーに劣らない強さを獲得するに違いない。

    アリーナではランダムでチームが結成されるため、時には回復役がいなかったりということも。バランスが良いチームが組めた場合は、連勝できる可能性も大きくなる
    対戦を繰り返すことでポイントをため、スキルやアイテムを購入することでより強いキャラクタ作成が可能になる PvPでは敵の全滅以外にも勝利条件が設定されることがある。練習を繰り返して早めに把握したいところだ フラッグを持って祭壇に急ぐ。マップに設定されている条件をクリアすると、ゲームが有利になる
    より洗練された作戦と、信頼できる仲間を得て戦いたいという欲求が、向上心を持ったプレイが、チーム全体を強くしてくれる。世界一の強さを持つ日本人ギルドの誕生に期待したい


    ■ 未来のPvPの姿を体験、「ギルド ウォーズ チャプター2全世界同時イベント」

     「ギルド ウォーズ チャプター2」は、今後予定されている大規模アップデートである。新しい世界、新しい職業、新しいスキル……様々な新要素を得て、「ギルド ウォーズ」は更なる発展を遂げる。これらの新要素の一部が、1月20日より開催されたイベントによって明らかになった。

    新しいマップに配置されたPvPエリア。ゲームの設定の上でどんな場所になるか、気になるところだ
     「ギルド ウォーズ チャプター2全世界同時イベント」と名付けられたこのイベントでは、プレーヤーは「PvPモード」の新要素を体験できた。PvP専用キャラクタとして「アサシン」と「リチュアリスト」の2つのジョブが選択可能になり、新しい対戦ルールでプレイできたのである。

     アサシンは忍者のように見える、ダガーを使いこなす軽戦士だ。攻撃スキルが連鎖的になっており、ブラックマンティススラスト→ジャングルストライク→ツイストファングというように、前のスキルが成功すると次のスキルを繋げることができ、すべて繋ぐと敵に大ダメージを与えることができる。プレイしてみた感じでは、防御力が弱い割に接近攻撃をしなくてはならないため、少しテクニカルな職業だと感じた。

     リチュアリストは精霊を呼びだして戦わせる魔法使いだ。肌もあらわな姿で魔法を使う姿はとてもセクシーで、女性キャラクタが人気を集めそうである。精霊は相手を攻撃する際、敵を転ばせるなどの追加攻撃も行なう。また、リチュアリストの命令で精霊は爆発し周りの敵に大ダメージを与えることもできる。トラップを仕掛けるような感覚で精霊を使いこなす職業である。

     フィールドも変更が加えられている。「名もなき島」というチュートリアルのフィールドや、様々なタイプの敵NPCと戦える「ザイシンとの戦闘」というミッションが追加された。今回のイベントは1月23日まで行なわれ、その後は今までのルールに戻る。これらの新要素で「ギルド ウォーズ」の世界は大きな変化を迎えるだろう。正式な導入時期は未定だが、日本も他の地域と同じタイミングで導入されることを望みたい。

    マップ上の「ザイシンとの戦闘」という場所に移動することにより4人パーティーでザイシンと呼ばれる敵戦士と戦うことができる。戦士だけのパーティーや、モンクだけの一団、といったように戦う敵の種類を選ぶことができる
    忍者のようなアサシン。両手のダガーを素早く繰り出し、敵に大ダメージを与えることができる
    セクシーなリチュアリスト。精霊は敵にダメージを与えるだけでなく、姿勢を崩させるなど支援的な働きも可能である

     今回、筆者は本作のほんの入口を体験したに過ぎない。正式サービス後には多くのプレーヤーが毎日のように仲間と会ってティリア大陸の隅々まで冒険したり、向上心を持つ人達のギルドに入り、キャラクタ作成から話し合って外国人に勝つことができるチームを目指すだろう。濃密なプレイを重ねることで「ギルド ウォーズ」の魅力は何倍にも増すだろうと感じた。

     本作は直感的にプレイできる間口の広さと、ゲームをプレイしていくことで有効な戦い方を学ぶことができる深さを持っている。カジュアルに戦いを楽しみたい人、仲間とより刺激的な冒険を楽しみたい人など様々な人にオススメしたいタイトルだ。個人的には攻城戦を積極的に楽しむような、コアなMMORPGファンの活躍に期待したい。世界一の座に日本のプレーヤーは座ることができるだろうか? 非常に興味のあるところだ。

    2005-2006 (C) Copyright ArenaNet Inc. and NCsoft Corporation. All Rights Reserved. Guild Wars and all associated Guild Wars logos and designs are trademarks of NCsoft Corporation. NCsoft, the interlocking NC logo, and all associated NCsoft logos and designs are trademarks or registered trademarks of NCsoft Corporation. NC Japan K.K. was granted by NCsoft Corporation the right to publish, distribute, and transmit Guild Wars in Japan.


    【ギルド ウォーズ】
    • CPU:Pentium III 1Gz以上(Pentium 4 2.4Gz以上推奨)
    • メモリ:512MB以上(1,024MB以上推奨)
    • HDD:2GB以上
    • ビデオカード:VRAM 64MB以上

    □エヌ・シー・ジャパンのホームページ
    http://www.ncjapan.co.jp/
    □「ギルド ウォーズ」のページ
    http://www.guildwars.jp/
    □ニュースリリース
    http://www.ncjapan.co.jp/pressroom/news_view.ncj?nid=685
    □関連情報
    【1月19日】NCジャパン、WIN「ギルド ウォーズ」
    月額制の料金を980円に決定
    http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060119/gw.htm
    【1月10日】NCJ、「ギルド ウォーズ」本日よりオープンβテスト開始
    仲間と共に世界一の座を目指すPvPモードを紹介
    http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060110/gw3.htm
    【1月5日】NCJ、「ギルド ウォーズ」本日よりオープンβテスト開始
    仲間と共に世界一の座を目指すPvPモードを紹介
    http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060105/gw2.htm
    【2005年12月27日】NCJ、「ギルド ウォーズ」のオープンβテストを2006年1月10日から実施
    βテスターの受付は1月5日より開始
    http://game.watch.impress.co.jp/docs/20051227/gw1.htm

    (2006年1月25日)

    [Reported by 勝田哲也]



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