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「gumonji」は、ゲーム世界の環境が限定的で固定的な、現行のゲームの一種のアンチテーゼとして取り組んでいる実験的プロジェクト。昨年のCEDEC 2005では、同社代表取締役社長の中嶋謙互氏が、「gumonji」的概念の集大成として、世界のあらゆるものが無限連鎖的に、ダイナミックにシンセサイズされる世界「ワールドシンセサイザー構想」を発表し、話題を集めた。26日よりβテストが始まる「gumonji 2006」は、その構想の実証実験という見方もできそうだ。 「gumonji 2006」は、ユーザーが自分のサーバーを設置でき、かつそれをユーザー間でダイレクトに接続できるP2Pネットワーク環境の採用が最大の特徴。ユーザー間のコミュニケーションはSNSサービスを使用し、またSNSとサーバーデータを連動させることで、アイテムの保管や交換を行なうこともできる。 「gumonji」のキモである環境エンジンも完全に新しくなり、気圧による風、高低差による水の流れ、水の流れによる地面の浸食、セル単位での温度変化による熱対流や上昇気流などなど、さらに強力に環境をシミュレートする。 ただし、今回は基本仕様の部分に大きな変化があるため、キャラクタの引き継ぎ等には対応しない。「gumonji」参加不参加に関わらず、キャラクタはすべて1から作り直しとなる。 1月26日にスタートする「gumonji 2006 ベータ1」は、スタンドアロン環境で、新しい水エンジンによる、深い海や川の流れ、地面の浸食などを実感することができる。公式サイトでは、今年秋までの大まかな実装スケジュールが公開されているが、春以降にP2Pネットワークを実現し、夏以降には水エンジンに対応した動植物などが実装される見込み。興味を覚えたユーザーは一度試してみてはいかがだろうか。
□コミュニティーエンジンのホームページ (2006年1月23日) [Reported by 中村聖司]
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