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スープレックスと日本モリア、「DEKARON」の記者発表会を開催
異界からの魔物と戦うMMORPG、オープンβテスト開始は2月予定

1月12日開催

会場:六本木Vanilla



 株式会社スープレックスと日本モリア株式会社は1月12日、六本木のクラブ「Vanilla」にて、両社が共同で展開するMMORPG「DEKARON(デカロン)」の記者発表会を開催した。発表会では、「DEKARON」のゲーム内容や、韓国や中国での展開、そして今後のアップデート内容などが紹介された。

スープレックスの代表取締役佐谷秀美氏。日本モリアと「DEKARON」を共同で運営する
日本モリアの代表取締役松金俊英氏。「DEKARON」をプレイして、自身もハマってしまったという
 「DEKARON」とは、韓国GAMEHI が開発したMMORPG。世界観は同名の小説をベースにしており、カオス(混沌)とコスモス(調和)が対立する世界の中、プレーヤーは大陸トリステアを狙う異界からの来訪者カロンに対抗するために戦っていく。「アクション性の追求」をテーマに、スピーディーな戦闘と、スキルなどによるキャラクタの多彩で派手なアクションがセールスポイントだ。

 「DEKARON」は、昨年の12月22日から、今年の1月9日までクローズドβテストが行なわれていた。発表会ではオープンβテストの正式な日時は発表されなかったが、早くて今月末、遅くても2月中にはオープンβサービスを開始する予定だという。韓国ではアイテム課金による正式サービスがスタートしているが、日本での課金方法はまだ未定だ。正式サービス開始は春頃を予定している。

 韓国ではオープンβテスト時には同時接続者数4万5千人を記録。メーカーの公称によれば中国では2005年の11月よりオープンβサービスに移行しており、登録ユーザー数で500万人以上、同時接続者数は30万人以上を記録したという。マルチメディア展開も特徴の1つで、韓国ではコミックが出版され、中国では女性歌手によるテーマソングが制作されている。

 日本のオープンβテストは、5~10万人規模のユーザーを視野に入れた大規模な展開を予定しているという。「DEKARON」の日本でのサーバーシステムは、日立のブレードシンフォニーを採用しており、ゲームサーバーの安定性の高さがウリのひとつとなっている。実際、クローズドβテストでは一度もサーバーダウンしなかったという。また、日本でのマルチメディア展開もすでに決定しており、原作小説の紹介や、コミックの発売も予定されている。

 スープレックスの代表取締役佐谷秀美氏は「『DEKARON』は韓国、中国でとても注目度の高いゲームでした。この作品のテンションの高さを楽しんで欲しい、日本の皆さんも喜んでくれることを確信しています」と語った。

 続いて登壇した日本モリアの代表取締役松金俊英氏は、「私達は、半分のスタッフが韓国から日本でビジネスを立ち上げるために来日し、開発元とも密接した協力体制を構築しています。私は40代後半なんですが、『DEKARON』は私のような年齢の高いユーザーも楽しくプレイできる作品です。この間口の広さも大きな魅力ですね」とコメントした。

 発表会の最後には「DEKARON」に登場するキャラクタの装備を身にまとったモデルと共に、吉本興業のお笑い芸人「パンクブーブー」が登場、ゲームの魅力を語った。パンクブーブーは1月14日と15日に開催される会員向けシークレットパーティー「DEKARON【K】NIGHT」の東京会場でも活躍する予定だ。DEKARON【K】NIGHTは、東京の他、名古屋、大阪、福岡でも開催される。詳細は公式ページで発表されている。

3人のゲームキャラクタと共に登場した吉本興業のお笑い芸人パンクブーブー。クローズドβテストに参加し、2人で組んで冒険をすることもあったという。2人がハイテンションでしゃべっている間、後ろのモデル達はずっと無表情、2人はそのきまじめな姿勢にツッコミを入れていた


■ 異世界の存在がクローズアップされた「DEKARON」の世界観

 「DEKARON」では、2つの月が照らし出す大陸トリステアを舞台に、プレーヤーはかつて封印され、現在復活しようとしている異界からの来訪者カロンに対抗するため己を鍛えていく。カロンと戦う者達として、プレーヤー達は「デカロン」と呼ばれるのである。

ブロックとノックバックという特徴を持つ「DEKARON」の戦闘システム
韓国で予定されているアップデートはレベル100に達するプレーヤー達へ向けたものが多い
 本作ではナイト、ハンター、マジシャン、サマナー、セグナレという5つのクラスが存在する。ナイトは接近戦が得意な重戦士タイプ、ハンターは弓を使う軽装の戦士、マジシャンは強力な魔法を使う。サマナーは二刀流の接近戦攻撃と、魔法による遠距離攻撃のどちらも可能で、さらに異界のモンスターも召還することが可能になっている。敵であるカロンは自らも異界から現われ、魔物を召還し従える存在だ。サマナーはこの本来敵であるはずの異界の力を戦いに使うという特異なクラスである。

 セグナレはサマナー以上にユニークな存在だ。彼らは他のクラスと違い、全身に入れ墨のような模様があり、角のようにも見える髪の毛を持つ、人間とは異なる種族なのである。相手の血を吸い自らの力にする能力があり、パーティープレイでは仲間を回復する頼もしい存在となる。縁の下の力者的な活躍と、異種族ならではのロールプレイが楽しめるクラスだ。

 「DEKARON」は100以上のクエストが用意されており、カロンに対抗する重厚なストーリーを体験できる。高レベル向けのクエストではプレーヤー同士での協力が必要不可欠になる。クエストをクリアするため、仲間を募り、パーティーを組んで戦っていくというのが中盤からの主流のプレイスタイルになる。

 戦闘システムは、「ノックバック」、「ブロック」というルールに大きな特徴がある。スキルによりプレーヤーが敵に対してノックバック攻撃を行なうと、相手は体勢を崩し、大きな隙を見せる。攻撃が成功すれば戦闘は非常に有利になる。ブロックは敵の攻撃を受けたときに一定の確率で発生する。攻撃をブロックされた敵はよろけ、ノックバックと同じ大きな隙を見せる。

 ブロックの成功率はキャラクタの敏捷のステータスや、装備を工夫することで増加する。物理的な防御力を強化するか、ブロックの成功率を重視するためにあえて軽い武具をつけるか、スキルをより多く使うためにステータスをかたよらせるか……などなど、キャラクタをどのように育てるかで、プレイスタイルも変わっていく。また、各クラスのスキルはツリー形式となっており、攻撃重視や、回復優先といった、特性を持たせて育成できる。明確な方向性を持ったキャラクタ構築が可能となっているのだ。

 さらに、今回の発表会では韓国で実装を予定している要素として、「パイトン城」と呼ばれる新マップの存在が明らかになった。この城はカロンを復活させようとするデュスマーブルという男が作り上げた城で、暗黒の契約を結んだ兵達が城を守っている。この城の登場と共に、デュスマーブルが自分の野望の邪魔になる剣聖シュマトラを陥れようとする新しいクエストがプレイ可能になる。

 この新マップはレベル85を超えたキャラクタ達が挑戦できる場所だ。オープンβテスト開始から8カ月経過した韓国ではレベル100を超えたキャラクタも登場しており、今回のアップデートの内容は彼ら上級者に向けたものが中心となっている。強力な新モンスターも多数登場する。ボスモンスターのドラゴンや、50以上のクエストも用意されるという。この他に「釣りシステム」が導入される予定だ。また、現在はシルエットのみだが新しいクラスも追加される。

 日本で行なわれたクローズドβテストでは積極的にパーティーを組み、つぎつぎにクエストをクリアして、テスト期間中の3週間でレベル80に到達したプレーヤーも出たとのこと。韓国で予定されているこれらの新要素が、同じタイミングで日本に導入されるかはまだ未定である。

 現在「DEKARON」はクローズドβテストの結果と日本ユーザーの意見を参考にして、ゲームバランスの見直しを行なっているという。オープンβテストのスタートが楽しみである。

【5つのクラス】
異界からの存在という、本作ならではの設定を活かしたユニークなクラス。スキルは非常に派手で、爽快な攻撃が楽しめそうだ

「DEKARON」のシステムは、最近の韓国産MMORPGのトレンドが積極的に取り入れられている
【追加される新要素】
今回の新要素は、高レベル向けのプレーヤーのものが多いが、ゲームの面白さを広げる釣りシステムにも注目したい

(C) 2005 SUPLEX / MORIAH
(C) 2005 by GAMEHI Co., Ltd. All Rights Reserved.

□日本モリアのホームページ
http://www.moriah.jp/
□「DEKARON」のページ
http://www.dekaron.jp/
□関連情報
【2005年11月28日】スープレックスと日本モリア、MMORPG「DEKARON」
第1次クローズドβテストを12月22日より開始
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20051128/deka.htm

(2006年1月12日)

[Reported by 勝田哲也]



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