12月25日よりβテスト開始

　GMOインターネット株式会社の子会社GMOインターテインメント株式会社は、韓国Rocksoftが開発しているMMORPG「デコオンライン」のクローズドβテストを12月22日より実施する。募集規模は7,777名で、12月25日から29日までの5日間限定で実施する。本誌枠として500名分頂いたので興味のあるユーザーはふるってご応募いただきたい。

ミレナとレインで1次職、2次職合わせて14種類の職業が用意されている。画面はサイオニックパワーを操るサイカー

14職とは別に生産系の補助職業という概念もある。同作の生産は、ミニゲームによって行なわれる

　「デコオンライン」は、韓国Rocksoftが現在オープンβテストを実施しているMMORPG。日本ではGMOインターテインメントが独占配信権を獲得し、年末のクローズドβテストや、年明けのオープンβテストを経て、今冬中にも正式サービスへ移行する見込み。ビジネスモデルは、アイテム課金制を採用する予定で、どちらかというとカジュアル路線のMMORPGといえる。

　GMOインターテインメントは、GMOインターネットグループにおけるオンラインコンテンツパブリッシャーという位置づけのメーカーで、オンラインゲームの運営は、「コルムオンライン」に続いてこれで2作目。

　「デコオンライン」は、クライス大陸と呼ばれるファンタジー世界を舞台にしている。クライス大陸には、軍事王国「ミレナ」と魔法共和国「レイン」という2つの大国が存在し、互いに対立関係にある。国家を挟んだ中央には、レテ平原と呼ばれる未開の大地が広がっており、そこで産出される「エルダストーン」の領有権を巡って、両国と第3勢力であるモンスターとの争いが絶えないという。プレーヤーは、ミレナ、レインのいずれかの国家に所属して、終わりのない戦いに身を投じることになる、というのが基本的なバックグラウンドストーリーだ。

　ちなみに「デコオンライン」の“デコ”とは、現代美術の画法のひとつであるデカルコマニーから来ている。デカルコマニーとは、絵の具を紙に塗り、それを折り曲げてくっつけたり、別の紙を押しつけたりして、偶然的な模様や形態を得る画法を指すが、同作では、物質文明対精神文明、戦士対魔術師、リアル対幻想など、一種の対比的な概念としてデカルコマニーを使っている。

　同作の最大の特徴は、フィールドマップ内に自分の家のみならず、ギルド単位で都市を建設できるという「フロンティアシステム」が挙げられる。このシステムはまだ韓国でも未実装で、具体的な仕様は不明だが、既存のマイホームシステムをさらに一歩進めた都市建設システムは、同作の強味になりうる魅力的な要素だ。

上段が1次職のソードマン、アーチャー、マジシャン。下段が2次職のスレイヤー、スナイパー、プリースト

　今回実施されるクローズドβテストは、テクノブラッドのほうで開発されている日本語βクライアントによる、一種の負荷テストとしている。7,777名の募集で負荷テストとはいかにも物足りないが、同社では引き続き年明けにもより規模を拡大して2次βテストを実施する方針。5日間とかなり短いテストとなっているが、興味を覚えたオンラインゲームファンは参加してみるといいだろう。

※ クローズドβテスターへの応募データおよび抽選結果は、すべてGMOインターテインメントで管理されます。弊社では応募内容や当選確認についてはお答えできませんのであらかじめご了承ください。

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□GMOインターテインメントのホームページ
http://www.gmo.jp/

(2005年12月16日)

[Reported by 中村聖司]