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SCEJ、PSP「バイトヘル2000」体験会を開催
「ジゴク・サカバ」にピエール瀧氏も来場

12月13日 開催

【バイトヘル2000】
12月22日 発売予定

価格:5,040円

「バイトヘル2000」の入ったPSPがあちこちに置かれ、壁面は一面ゲーム画面
 株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメントは、12月22日発売予定のプレイステーション 2用ポケット・ゲームセンター「バイトヘル2000」のメディア向け体験会を12月13日に実施した。

 会場は、渋谷にあるDJ&VJ BAR ON@OFF(オノフ)。名前のとおり、音楽や映像などのイベントが可能な洒落たバーである。しかしこの日は「ゲームラウンジ『ジゴク・サカバ』」として営業。店内には多数のPSPが設置されており、全て「バイトヘル2000」が動いていた。

 カウンターのほうに目をやると、神戸牛のローストビーフやフォアグラムース、キャビアのタルトレットなど、高級食材を使った料理がずらりと並べられていた。メディア向けにしては随分とサービスがいいなあ……と思いきや、これらの料理は「バイトヘル2000」をプレイして、バイト代を稼がなければ食べさせてもらえないという。机の上のほうを見ると「500」の文字が。つまり「バイトヘル2000」のゲームでバイトをして、500円貯めたら食べさせてあげるよ、ということだ。なるほど、これが「ジゴク・サカバ」のルールらしい。

 高級食材をいただくため、体験会という本来の趣旨はひとまず忘れて「バイトヘル2000」を試遊開始。「バイトアッセンジョ」でランダムに表示されるバイトから1つを選ぶ。最初に選んだ「リフティング地獄」は、ひたすらリフティングをして、そのテクニックや芸術性でお金をもらうもの。いわば見せ物としてのリフティングで、ボタンの組み合わせで華麗なキックも出せる。

 いち早くバイト代を稼ぎたい記者は、いきなり華麗なキックを披露。左に大きく足を蹴り出し、ぐるりと回す大技だ。しかしボールは足に当たることなく、地味に地面に落下。2度3度と挑戦するものの、なかなかうまくいかず、あっという間に規定の3球が終了してしまった。バイト代は……10円。キャビア一粒分にもならない。

 気を取り直して、今度は「ボールペン工場2」を選択。横から流れてくるボールペンの上下を合わせ、キャップをはめていくというシンプルな内容だ。こちらはじっくりやれば失敗することもなく、慣れてくるとかなりスピードも上げていけた。そして、ひたすらプレイする。

 今度は、いつまでも終わらない。10分ほど経過し、600本あまりのボールペンにキャップをはめ終わったところでスタッフに尋ねると、「スタートボタンを押して『セイサン』すれば終わります。ええ、そのままやっていても終わらないですよ」と一言。事前にもらった案内を見ると、「適度なところで切り上げてください」とあった。ゲームをやる前には、マニュアルをちゃんと読まねば、と反省する。ただし、このおかげで約2,000円のバイト代を稼ぎ出し、色々な料理を美味しくいただくことには成功した。

 なお、バイト代で料理を食べられるのはこのイベントだけ。実際はもちろんゲーム中で使えるだけで、料理を食べたり換金したりできないのであしからず。

こちらが最高級食材を扱った500円の料理たち 100円でも合鴨やラザニアが食べられる 10円でも駄菓子の盛り合わせが……
ひたすらボールペン工場で働いた後の図。「セイサン」しないと終わらない 「セイサン」するとバイト代が支払われる。これはやりすぎ 21,000円の賞品は、稼げば本当に届けてくれたらしい……が、これはさすがに無理


ビールと「バイトヘル2000」を二刀流で構えるピエール瀧氏
 料理を堪能しながら他のバイトで遊んでいると、ゲームディレクターのピエール瀧氏が突然来場。会場入口でマイクを渡され、「僕は最近家でガツガツやってます。『心霊写真』ばっかりですが。今日はもらったお金で飲食できるんでしたっけ? 『交通量調査』を最後までやれば、3,200円ぐらい入りますよ」とアドバイスのような挨拶をしていた。

 せっかく会場に来られているのだからと、ピエール瀧氏にコメントを求めてみた。変わったテイストのゲームなので、どういった遊び方をするといいのか尋ねてみたところ、「始まりと終わりがあるようなゲームではないので、ローカルルールを作って遊んでみるとか。『誰か買出しにいく?』というときに、負けた奴に行かせるでもいいし。遊び方は好きにしてください。……というかそれくらい自分で考えろ!」と最後はなぜか一喝されてしまった。モノはPSPで持ち歩けるので、何かの拍子にパッと出せるぐらいの準備をしておけば、何か面白い使い方も思いつくのではないだろうか。

 発売を待っているユーザーへのメッセージとしては、「発売がどうにか年末に間に合ったわけですが、年末年始に『親も寝たしなあ、どうする?』といった深夜にやるには、丁度いいユルさとショボさだと思います。1年の最後と始まりにこんなゲームをやるのも一興なんじゃないかと。ぜひ年末年始は『バイトヘル2000』で暇を潰してください」と、ピエール瀧氏らしいコメントが。確かに短時間でも遊べるので暇つぶしには丁度いいと思うが、熱中しすぎて初日の出を見逃した、といったことのないように注意していただきたい。

来場者たちに混じって、普通に「バイトヘル2000」で遊ぶピエール瀧氏 「スペシャルジゴクパック」もさりげなく展示されていた。豪快なTシャツのデザインが素敵


□ソニー・コンピュータエンタテインメントのホームページ
http://www.playstation.jp/
□「バイトヘル2000」のページ
http://www.playstation.jp/scej/title/bh2000/
□関連情報
【9月16日】東京ゲームショウ2005、ソニー・コンピュータエンタテインメントブースレポート 充実したPS2・PSPラインナップ、PS3は残念ながら映像出展のみ
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20050916/scej.htm

(2005年12月13日)

[Reported by 石田賀津男]



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