|
韓国では2002年8月にサービスが開始され、2004年4月に第2シーズンとなりタイトルに「II」の文字をつけた。日本でサービスされるのはこの第2シーズンからのもので、11月18日~11月27日まで2万人規模のクローズドβテストを実施している。12月上旬にはオープンβテストが開始される予定だ。 今回開催されたプレス向けイベントは、専用のアカウントによるダンジョンなどの名所を巡る「ツアー」という形で行なわれた。このツアーに参加するためのキャラクタはレベル355と最高レベルまで強化されており、鎧や武器も光り輝く派手なもの、さらに乗り物も炎をまとった虎や、ドラゴン、グリフォンといったものが用意されていた。ツアーは現在稼動しているサーバーで行なわれたため、テスト参加者は突然出現した派手なキャラクタの群れに驚きの声を上げていた。 筆者は、プレスツアーが始まる少し前にゲーム内に入り、街を少し歩いてみた。「WYD」では左クリックで移動先を指定、マウスのホイールボタンを押し込むことで視点移動、右クリックで選択したスキルを使用するという操作方法となっている。グラフィックスの質感は最近の韓国産MMORPGと比べると見える範囲が少し狭くて移動がしづらい。空を含めたグラフィックスは全体的に色使いがきつく、雰囲気もダークな感じで、「A3」や「ミュー 奇跡の大地」を彷彿させる質感である。全体的にちょっと古い感じを受けるグラフィックスである。 歩いていて面白かったのは、筆者達プレス関係者が派手な乗り物に乗って練り歩いている姿に刺激されたのか、イノシシにまたがって追いかけてくるプレーヤーが多かったところ。また、集まってくる見物人の頭上をグリフォンで飛び越えるのは独特の爽快感があった。ただ、空を飛べると言ってもそれほど高くは飛べないようで、城壁を飛び越えるなどの自由な飛行はできなかった。 プレスツアーは最初にスタート地点であるアルミアの街に集まり、フィールドに出て、それからダンジョン、そしてPvPエリアに移動するという流れとなった。最初にフィールドで基本的な戦闘のタイミングを学んでから、「暗黒のダンジョン」への挑戦となった。 このダンジョンでは、いかめしい鎧を着たダークナイトや、骨だけのドラゴンがプレスの一行を待ち受けた。見た目ではかなり難易度の高そうな場所に感じたが、ナビゲーター役のスタッフによると「初心者向けのダンジョンで、キャラクタの対象レベルは70くらい」とのことだ。筆者達はレベル355のキャラクタなため、モンスターの攻撃はまったく通じない。レベル70で初心者向け、というのは非常にユニークに感じたスケール感覚である。9日間のクローズドβテスト中に、テスターがキャラクタをどのくらいのレベルまで上げるのかは、興味のあるところだ。 次に移動したところは、アケロニア王国というマップ。PvPを行なうフィールドで、「攻城戦」の舞台となるところだという。しかし、ちょっと移動しただけで、フィールドにいるガーディアンに囲まれてあっと言う間に倒されてしまった。レベル355でも太刀打ちできないような強力なモンスターがひしめいているようだ。 この後スタッフから、「PvPエリアの場所となるところだ」という説明があり、「さあ、戦ってみましょう」といわれたのだが、まず、今いる場所がどこかわからない上に、一体何をしていいかわからない。スタッフの誘導で階段を上ると、玉座らしいところがあったが、そこには魔法攻撃をしてくる支柱があり、再び大ダメージを受けてあっと言う間に倒されてしまった。おそらくこの誘導された場所は城を取るための最終決戦地なのだろう。 今回は少人数での目的もマップもはっきと提示されていないところでの攻城戦体験ということでほとんど混乱だけで終わってしまったが、実際にオープンβテストが始まり、攻城戦のルールなどが明示されれば、この場所で激しい戦いが巻き起こりそうである。ちょっと気になったのが、決戦場所となる玉座の間が壁に囲まれていて、キャラクタが壁に隠れて見えなくなってしまいがちなところだ。最終決戦地となる場所で、この現象を解決するための工夫も必要だと感じた。
今回のプレスツアーは極めて断片的なもので、本作の魅力が明らかになるのはまだまだこれから、という感じである。クローズドβテストでテスター達がどんな世界を形成し、さらにオープンβテストでどう膨らんでいくか。何よりも本作はプレーヤーが個人で、ギルドで、2つの国家に分かれて戦うところに醍醐味がある。多くのプレーヤーが参加できるようになるオープンβテストの開始を一刻も早くお願いしたいところだ。
(c)2000-2005 JOYIMPACT Co.,Ltd./Published by Hanbit Ubiquitous Entertainment Co.,Ltd.
□ハンビットユビキタスエンターテインメントのホームページ (2005年11月22日) [Reported by 勝田哲也]
また、弊誌に掲載された写真、文章の転載、使用に関しましては一切お断わりいたします ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp Copyright (c) 2005 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved. |
|