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この発表会では、これまでの「牧場物語」シリーズとは異なる新シリーズ作品、「新牧場物語」が2本発表された。発表会の進行を務めたのは、マーベラスインタラクティブ代表取締役社長で、「牧場物語」シリーズの統括プロデューサーを務める和田康宏氏。
会場で先に流された映像では、「牧場物語」の雰囲気を残しつつも、かなりクオリティの高いグラフィックスで表現されていた。また世界観では、主人公がとある博士に“創られた”少年であることや、「未来のスローライフ」というキャッチコピーも見られ、自然をテーマにしつつ、未来的なイメージが加えられたものになるようだ。発売時期は2006年春と発表されている。 映像を見終えた後に和田氏は、「今までのシリーズはグラフィックスが弱かった」とした上で、「『イノセントライフ』には全く違った美しさがある」と賛辞を送った。
眞島氏は、「アルテピアッツァでは、ゲームとして伝えなくてはならない情報をきちんと乗せる、わかりやすく表現するということを非常に丁寧に考えています。この仕事を始める前に、手持ちのグラフィックス素材をいじって季節の風景を作ってみたことがあるのですが、豊かな自然といったものを前面に出した作品や企画はなかなか出てきません。『牧場物語』のシステムを、豊かな自然を表現した上にどれだけ乗せていけるか、そこを一生懸命に作っています」と、現在の制作方針について語った。おぐら氏も、「今までのシリーズとは一線を画した、全く新しい世界の作品になると確信しています」と意気込みを語っていた。
現在はまだ動いている画面が見せられないとのことで、会場では数点のスクリーンショットのみ公開された。しかしこの画面には、さまざまなモンスターのようなものが写っており、辛うじて野菜畑が写っている以外には「牧場物語」らしさは見当たらない。過去のシリーズをプレイした人には、これがシリーズの新作だと言われても、にわかには信じられないだろう。 これについて高田氏は、「RPG仕立てにしてくれという話があり、剣を振れる『牧場物語』として作っています」と基本コンセプトを説明。具体的なゲームの内容については、モンスターの好むもので釣って捕まえ、牧場で飼うことで、パーティの一員として連れて行ける、といった要素も盛り込まれるという。 続けて、はしもと氏は、「私自身、ファンタジーが好きなのですが、勇者がいて、最後までストーリーを進めて……というゲームではなくて、ずっとその世界の中で暮らしていくゲームを作りたいと思って制作をお願いしました。ファンタジーの世界の中でどう生き抜いていくか、という概念は『牧場物語』と同じです。『牧場物語』が好きな方にも、知らない方にも楽しんでいただきたいと思います」と開発に至る経緯を語った。
「新牧場物語」というタイトルはついているものの、「イノセントライフ」とはかなり毛色の異なるゲームになりそうだ。発売は2006年の予定。
ここでもプロデューサーを務めるはしもと氏は、「うちとしてもオンラインに手をつけるのは初めてのことなので、どういうハードに向いていて、どういうゲームになるのか、勉強しながら作って行きたいと思います」と慎重なコメントを残した。来年にかけては次世代機の発売も予定されているが、まずはどのプラットフォームで発売されるのかが気になるところ。続報に期待したい。
また会場では、12月8日発売予定のDS用「牧場物語 コロボックルステーション for ガール」も紹介された。「for ガール」というのは、女性プレーヤー向けに主人公の性別を変えたものだが、和田氏は「今後は『for ガール』は出さないようにしたい」と発言。これは女性向けのゲームを出さないということではなく、最初から1本で男女どちらも選べるものを出していくという方針のようだ。特に女性ファンには朗報といえるだろう。
成海さんはなかなかゲーム好きなようで、「撮影中もずっと『牧場物語』を夢中で遊んでいました。家でも熱中すると時間を忘れてしまって、お母さんに怒られます」と年相応なコメントも。今回、イメージガールに選ばれたことについては、「ゲームのイメージキャラクタになるのは初めてですが、ゲーム好きの弟が喜んでくれて、私もすごく嬉しいです」と話していた。
(C)ArtePiazza / Marvelous Interactive Inc. Character & Logo Design: Shintaro Majima / World Map Illustration: Masahiko Murata (ArtePiazza) (C)2006 Marvelous Interactive Inc.
□マーベラスインタラクティブのホームページ (2005年11月1日) [Reported by 石田賀津男]
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