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WPC EXPO 2005が本日より開幕
マイクロソフトが「Age of Empires III 日本語版」や新型マウスを出展

10月26日~29日開催

会場:東京ビッグサイト

 株式会社日経BPが主催するIT関連の総合展示会WPC EXPO 2005が、東京ビッグサイトを会場に本日より開幕した。今年は「PC/ネットゾーン」と「デジタル・メディアゾーン」の2つのカテゴリに分け、6ホールで展開。展示会は29日まで開催される。本稿では、PCゲーム関連に情報をまとめてみたい。

マザーボードメーカーのASUSは、Pentium Extreme Edition 840にGeForce 7800 GTを2枚というデモ機を出展。サンプルゲームは「Quake 4」。ぬるぬる動いているのを見ると新しいマシンがほしくなる
パソコン工房のブースでは、パートナーのフェイスが「ローズオンライン」を出展している。28日からは、同作イメージキャラクタである小倉優子さんが出演するステージイベントも実施される
 WPC EXPOは、PCによる新しいデジタルエンターテインメント、あるいは新しいビジネススタイルの提案を目的とした展示会。近年では、家電との直結に代表されるPCというハードウェアの再定義、またはPC周辺機器の拡張利用にシフトしつつある印象で、かつてのPCと周辺機器とビジネスアプリケーションで構成された堅めの展示会という面影は消え失せ、すっかり家電との融和を果たしつつある。

 そんな家電とPCパーツに埋め尽くされた会場で異彩を放っていたのがソフトウェア最大手マイクロソフト。リビングPC向けOS Windows Media Center Editionを筆頭に、様々なソフトウェアを出展していた。

 PCゲームは事前告知通り、「Age of Empires III」と「Fable : The Lost Chapters」の2タイトルをプレイアブルで出展。いずれもマスターに近いバージョンの日本語版で、係員による説明を受けながら、試遊することができる。

 「Age of Empires III」は、期待された発売日の発表は見送られ、代わりに日本語版で起用した声優が発表された。総勢27名にも及ぶので主役級だけ紹介しておくと、モーガン・ブラック役が小山力也氏(「24」ジャックバウアー役、「マトリックス」ネオ役など)、ジョン・ブラック役が咲野俊介氏(「チェンジング・レーン」、「デアデビル」など)、アメリア・ブラック役が佐藤あかり氏(「サンドゥ、学校へ行こう!」ハンセラ役など)となっている。

 役名の名字を見ればわかるが、「Age of Empires III」のシングルプレイキャンペーンはブラック一族の親子三代に渡る、アメリカ大陸入植の歴史が綴られる。ボイスの多くはシナリオのプロローグとエピローグのゲーム内イベントで聞くことになるが、「Age of Empires III」ではキャンペーン中だけでなく、マルチプレイ中にもたびたびボイスを耳にする。それらが著名な声優達によって吹き替えられているのは嬉しいニュースだろう。

 会場では「Age of Empires III」の開発の進捗も聞くことができた。日本語版は、すでに全テキストと全ボイスの実装を終えており、テキスト差し替えによるはみ出しやイベント時のボイスのチェックなど、ローカライズ作業は最終段階に入っている模様だ。発売日がなかなか発表されない理由は、Xbox 360との兼ね合いが一番大きいという。現状で有力な発売時期は12月末から1月。12月初旬にも発売時期が発表される見込みだ。

 今回の出展での見所は、ゲームそのものもさることながら、優秀なマップエディタにも注目したい。オマケ的存在であるため、マニュアルなし、サポート対象外のコンテンツだが、インターフェイスはしっかり日本語化されており、簡単なマウス操作だけで、先端の3Dエンジンによるリアルな3Dマップを作ることができる。高度の上げ下げ、植物や建物の設置などはクリックひとつで行なえ、その都度、ライティングと影がリアルタイムで再計算される。同作のポテンシャルを測る意味でも、なかなか優れたコンテンツだ。

【Age of Empires III 日本語版】
「Age of Empires III 日本語版」の出来をチェック。すでにインターフェイスは日本語化されており、ボイスも日本語吹き替えで、ほとんど製品版のようだ

【マップエディタ】
「Age of Empires III」のマップエディタの凄さは、自動生成機能だ。ジオラマのようにパーツをひとつずつ積み上げていく必要はなく、森を構築したいなら、森林でタイプを選択してマウスドラッグすれば、地面から、フォグのような演出、影までワンセットで処理してくれる。実際にやってみるとその凄さを実感するはずだ

【用語集】
用語集もすべて日本語化されている。収録用語は、歴史、軍人、建物など7カテゴリ100項目以上にもおよび、テキストもウンチクなども含めかなりこだわっている。通読すればかなり新大陸の歴史に詳しくなりそうだ

マイクロソフトのハードウェア製品。キーボードは、Media Center Edition向けを覗けばすべてエルゴノミクスデザイン。マウス同様ゲーマーを意識したキーボードの開発も期待したいところだ
 一方、「Fable : The Lost Chapters」は、11月11日の発売を間近に控え、ほぼ製品同等のバージョンを出展していた。ジオメトリデータやテクスチャデータ、そしてテキストデータ、並びにフォントはXbox版と変わらないため、見た目の上では劇的な変化はない。

 ただ、実際にプレイしてみると、Xboxコントローラにフルチューンされた操作体系が、完全にマウスとキーボードに置き換わっているため、感触はまったく異なる。マウスとキーボードによる操作は、意外に良好な印象で、システム的に新しいのは、ファンクションキーによるショートカットを設定できるところ。マウスとキーボードによる新しいプレイスタイルはXbox版ユーザーにぜひ体験してほしい部分だ。

 「The Lost Chapters」の部分は、全体の3割ほどで、この部分はXbox版からの流用はなく、テキスト、ボイス共にすべて新規で収録し直されている。グラフィックスに関しては、新たにグラフィックスオプションが追加され、解像度の変更のほか、アンチエイリアス、影、メッシュの有無などが設定できる。試しにグラフィックスオプションを最大にしてプレイしてみたが、それほど重い印象はない。注意点はスペックよりむしろ、もともとXboxのゲームであるだけに、NVIDIAのビデオカードを強く推奨しているところだろう。

 PCゲームコーナーの隣には、年末に発売を予定しているマウスやキーボードなどのハードウェア製品も出展されていた。マウスは全7種、キーボードは全4種で、価格については未定としているが、マウスについては2,000円台から7,000円台まで想定しているという。

 このうちゲーマー向けの製品は、同社製マウスとしては最高スペックとなる1,000dpiを実現した「レーザーマウス6000」シリーズ。ケーブルタイプ、ワイヤレスタイプに加え、ひとまわり小ぶりのモバイルモデルも用意されている。北米ではいずれも単色展開だが、日本ではカラーバリエーションを複数用意し、選ぶ楽しさがある。日本らしい展開の仕方だ。

 中でも個人的に強く興味をひかれたのが、「レーザーマウス6000」シリーズのモバイルタイプ「ワイヤレス ノートブック レーザーマウス 6000」。小ぶりながら、ハードウェア的なスペックは他の6000シリーズと同等で、携帯する際はUSBレシーバを底面に収納できる。収納すると電源がオフになる省電力設計で、単三アルカリ1本で6カ月持つ(1日4時間程度使用時)という、極めて機能的なマウスになっている。日頃、ノートでPCゲームを楽しむというゲーマーにお勧めしたい製品である。

【ワイヤレス ノートブック レーザーマウス 6000】
個人的にお勧めのマウス「ワイヤレス ノートブック レーザーマウス 6000」。シンプルかつ洗練されたそのフォルムのみならず、電源と連動したUSBレシーバの収納機能、意外なところにある電池挿入口など、細部にちりばめられたガジェット的なギミックが物欲をそそる

【BIGLAN Socket2】
BIGLAN実行委員会はサーマルテイクブースで第2回LANパーティーを発表。次回は2006年1月7日から9日まで。会場は前回と同じ東京お台場TIME24

【サーマルテイク】
サーマルテイクにBIGLAN実行委員会が協力しているのは、第2回の協賛メーカーという繋がりがあるからだが、それもサーマルテイクのヒカリモノとLANパーティーというイベントの相性が抜群だからに他ならない

□マイクロソフトのホームページ
http://www.microsoft.com/japan/
□WPC EXPOのホームページ
http://expo.nikkeibp.co.jp/wpc/
□関連情報
【10月26日】マイクロソフト、WPC EXPOにXbox 360を出展
Xbox Liveの新機能やPC等との連携機能を体験
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20051026/xbox.htm
【10月12日】フェイス、「ローズオンライン」大会をWPC EXPO 2005で実施
イメージキャラクタの小倉優子さんも登場予定
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20051012/rose.htm
【10月7日】マイクロソフト、WPC EXPOに新作PCタイトルとXbox 360を出展
PCは「AoE III」と「FABLE」の日本語版をプレイアブル出展
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20051007/mswpc.htm

(2005年10月26日)

[Reported by 中村聖司]



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