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価格:7,140円
PS2用「ワンダと巨像」は、同社が発売しているPS2用「ICO」の開発チームが制作しているアクションアドベンチャー。美しい自然やファンタジックな建物など、独特な美しさを持った映像は「ICO」に通じるものがある。しかしゲームは主人公の青年を操作して、圧倒的に巨大な「巨像」を相手に戦うという、「ICO」とは全く異なる内容になっている。
主人公の青年ワンダは、魂を失った少女を生き返らせるため、言い伝えに聞く蘇生術を行なおうとする。そこに雷鳴とともに、「少女を助けたければ、この地にいる全ての巨像と戦い、倒せ」と天からの声が響く。ワンダはこの声に従い、巨像との戦いに挑む。
■ 巨像相手に剣と弓だけで立ち向かう主人公 スクリーンショットを見ていただければ一目瞭然だが、巨像はその名のとおり、巨大のひとこと。巨像の中にも大小さまざまあるようだが、とても力技では渡り合えないのは明白だ。さらにワンダが使える武器は、近寄って振るう剣と、遠くから射る弓の2種類しかない。
ワンダが巨像を倒すには、巨像の弱点を突く以外にない。弱点は近寄ればわかるものもあるが、ときには見つけにくいこともある。そのようなときは、剣をかざし、太陽の光を反射して巨像を照らすと、巨像の体のどこかが青白く光り、弱点が示される。場所は巨像によって異なるが、例えば巨像の頭部が弱点の場合は、巨像の頭部までよじ登り、剣を突き立てなければならない。
もちろん巨像は動きが止まっているわけではなく、それどころか主人公を襲ってくる。ワンダ、巨像の双方には体力ゲージが用意されているが、ワンダは普通の人間なので、巨人の攻撃に2度、3度とは耐えられない。まずは巨像の動きをかいくぐり、その隙を見つけることになる。
巨像の隙を見つけるのがそう簡単でないことは容易に想像できるが、ワンダも単身ではなく、愛馬のアグロを連れている。アグロ自身は攻撃できないが、その背に乗ればワンダが走るよりもはるかに早く移動できる。アグロに乗って巨像の背に回りこめば、取り付くチャンスも増えるだろう。
うまく巨像に取り付けたら、今度は巨像の体にしがみつき、よじ登っていく。登っている間も当然ながら安全というわけではないし、加えてワンダには腕力の限界がある。これは「腕力ゲージ」で示され、巨像にしがみついている間は徐々に減っていく(途中で休めば回復する)。これがなくなると、巨像から振り落とされてしまう。しがみついたら、巨像に振り落とされないように移動しつつ、手を休めながらも素早く弱点を突けるルートを探さなくてはならない。
これでようやく、ワンダが巨像を倒せる可能性が出てくるのである。一連のアクションにさりげなくパズル的な手続きが含まれているところにも、前作の「ICO」らしさが感じられる。なかなかゲームの内容がイメージしにくいと思うが、あとは実際に触れて感覚を確かめていただきたい。
(C)Sony Computer Entertainment Inc.
□ソニー・コンピュータエンタテインメントのホームページ (2005年10月20日) [Reported by 石田賀津男]
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