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SCEI、PS2「ツーリスト・トロフィー」発表会を開催
東京モーターショウ2005に「GT4」とともに試遊台を出展

【東京モーターショウ2005】
10月22日~11月6日 開催
(10月19日~20日は招待日)

【ツーリスト・トロフィー】
今冬 発売予定
価格:未定


「GT」ブースにてプレイアブルで出展
 株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメントは、10月22日~11月6日の日程で開催される東京モーターショウ2005において、PS2「グランツーリスモ4」の試遊ブースを出展。そこに、今冬発売予定のリアルライディングシミュレーター「ツーリスト・トロフィー(TT)」が出展される。実機による試遊台が設置され、実際にプレイすることが可能。

 「TT」は、「GT」シリーズを開発した株式会社ポリフォニー・デジタルが手がけるオートバイをテーマとした新作。TGS 2005にも映像出展されていたが、その新作発表会が、19日、同ブースにて行なわれ、プロデューサーであるポリフォニーデジタル プレジデントの山内一典氏、そしてディレクターの七澤崇聖氏が出席した。

ポリフォニーデジタル プレジデント 山内一典氏 ディレクター 七澤崇聖氏


「TT」のプレイ画面。エンジンは「GT4」をチューニングしたもの?
 「TT」のキャッチフレーズは「オートバイに、乗ろう。」ということで、オートバイに今乗っている人、過去に乗っていた人、そして興味はあるが乗っていない人などをターゲットにした、「GT」と同じアプローチでスタートするプロダクトとなっている。2輪ならではの特性を「学ぶ」ことができ、そして「GT」と同じものを含めた30以上のコースを、80車種以上のバイクで「疾る」ことができる。また、ライダーの服装を選択できる「装う」楽しみや、自分の走りをリプレイで楽しむだけでなく、「GT4」同様に「撮る」楽しみも用意されている(収録車種、コースは10月19日現在のもの)。

 山内氏は「気が付けば東京モーターショウへの『GT』の出展はもう6年目になる。最初に出展した'97年当時、『GT』は、そこにマーケットがあって、そこに確信を持ってリリースしたわけでなく、結果としてユーザーの皆さんが反応してくださって、『GT』の歴史は成り立っている。今回、『TT』も、『GT』と同じアプローチ、グラフィッククオリティ、哲学でバイクのゲームを作ったらどうなるんだろう、というトライアルです。このタイトルも『GT』同様、この場から新しい歴史が始まったらいいなと思っている」と挨拶した。

 そして、七澤氏から、ゲームの具体的な内容が映像とともにプレゼンテーションされた。山内氏いわく「チーム一のクルマ好きが私なら、チーム一のバイク好きが彼です」とのことで、七澤氏は自らもバイクレースに参戦して10年以上ものキャリアを持っている。

■ これだけではない!! 多数のモードを紹介

●「アーケードモード」

 「GT」同様にすぐ走れる点がポイントのモード。「シングルレース」、「2プレイヤーバトル」の2つが選択可能。バイク、コースを選択したら、ヘルメット、グローブ、ウェア、ブーツがセットになった状態でライダーを選択する。選択したマシンによって、2台でのレースと4台でのレースが用意されている。

【スクリーンショット】
アーケードモードではヘルメット、グローブ、ウェア、ブーツがセットになっている
バイクの一部。メーカー別に排気量もカテゴリーも多彩なものが収録されている


● 「TouristTrophyワールド」

 バイクライフを楽しめるメインモード。

 「TTチャレンジ」では、80台以上の車種から好きなバイク(欲しいバイク)とカラーリングを選択、1対1のミッションレースに挑戦。ミッションレース中にはサインボードが掲出され、相手マシンとの間隔や残り秒数等の情報が表示されるのがポイント。プレイの進行状況に応じ、よりハイスペックなレーシングマシンにも挑戦できるようになるという。

【スクリーンショット】
様々なミッションにチャレンジする「TTチャレンジ」

初心者は基本から学べ、中~上級者には基礎を振り返るチャンス
 「ライセンススクール」では、「GT」同様、バイクの基本的な乗りこなしを学ぶことができる。4段階のライセンスレベルと多種多彩な課題があり、それぞれのレベルをクリアすると、ヘルメットやレーシングスーツなどの様々なライディングギアを獲得できる。「TTチャレンジ」で挑戦できるバイクも増えていく。

 また、ライディングフォームをエディットできる「ライディングフォームエディター」も用意。頭の位置や、腰のずらし具合、ヒザの出し方を調整できる。上体を低く構えれば空気抵抗を減らす効果も得られるという。重心位置が変わるので、バイク操作への影響も忠実にシミュレートされているという。

【スクリーンショット】
リーンアウト リーンイン リーンウィズ


多数用意されているのはバイクやコースだけではない。ライディングギアも豊富に用意される
 さらに、「GT4」でおなじみの「フォトモード」もある。獲得したライディングギアを収める「クローゼット」では、レーシングウェアだけではなく、様々な種類のウェアが用意され、試着もできる。

【スクリーンショット】
所有マシンを確認できる「ガレージ」 ライディングギアの収納庫「クローゼット」 「GT4」でもあった「フォトモード」も搭載

 そして、このモードでは、「シリーズ戦(RACE)」も用意されている。マシンの中には4台で競うレースに参加できるものもあり、レギュレーションに応じてシリーズ戦が組まれている。多種多彩なコースを転戦する形となる。成績によっては、さらに未体験のマシンを獲得するチャンスもあるかも?

 もう1つ用意されているのが「タイムトライアル」。お気に入りのバイクで任意のコースを選んでタイムアタックを行なうものだ。

【スクリーンショット】
「シリーズ戦」ではレギュレーションの異なる多数のレースが楽しめる


■ モーターショウバージョンを走ってみました

 「GT」と同じくリアルな走行感覚を味わえる「TT」。「東京モーターショウ2005」に実際に出展されているバージョンを遊んでみることにした。2輪と4輪の違いはどうなの? という点を中心に何回かプレイしてみた。

 まず、「1on1」をプレイ。ライバル車が1台という設定なので、最初はライン取りなどをコピーしながら走ってみる。バイクはスズキのGSX1100S「刀」を選択(趣味)。ライディングフォームはリーンウィズをチョイスしてみた。

 鈴鹿サーキットを数週周回。操作系は、×がアクセル、□がブレーキ、セレクトで視点変更(バイク視点、ライダー視点、背後視点の3つ)という感じで「GT」を踏襲しているが、L2で「カウルに伏せる」、R2でリアブレーキという「TT」ならではのボタンも用意されていた。

 走ってみると、「ブレーキを踏んだままコーナリングすると曲がりにくくなる」という点などは「GT」と共通したリアルさを感じる。ストレートエンドでは十分減速しないと、オーバーランした状態でバイクが傾いていると、コースアウトした後転倒、というパターンである。ただ、バンクしている際、ハンドル感覚は結構クイックで、バイクらしい感じでどんどん切れ込んでいく。それでもスピードを高めていくと限界が訪れ、倒しすぎるとスコーンとバイクが吹き飛んでいく様はなかなか堂に入っていた。ステップがガリガリと削れて火花が散るのは「悔しい~」と思うと同時に、「今のはちょっと(アクセルを)開けすぎたな」とか、「寝かしすぎたな」とか、そういうところに納得感は感じられた。

 転倒後に、ラインをすぐに取ろうとハンドルを傾けたままアクセルをオンにすると「早っ!」と思うまもなく転倒する。この転び方がなかなか過敏な感じで2輪らしくてうれしい。

 マシンを変えたりコースを変えたりして走ってみたが、基本的にきちんとバイクの性能、ライディングスタイルに合わせて特性が変化しているのを感じた。また、ド派手に転んだりすると、「GT」にはないバイクとライダーのアクションが見られ、「TT」、そしてバイクらしさが随所に感じられたのは面白かった。

【スクリーンショット】


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□プレイステーションのページ
http://www.playstation.jp/
□東京モーターショウのページ
http://www.tokyo-motorshow.com/
□製品情報
http://www.playstation.jp/scej/title/tt/
□関連情報
【9月16日】東京ゲームショウ2005、ソニー・コンピュータエンタテインメントブースレポート
充実したPS2・PSPラインナップ、PS3は残念ながら映像出展のみ
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20050916/scej.htm

(2005年10月19日)

[Reported by 佐伯憲司]



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