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「メルヘヴン」オンリーイベント「メルフェス2005」を開催
約8,000人のファンが詰め掛け大盛況

10月16日 開催

場所:池袋サンシャイン 文化会館4階・展示ホールB

開場前から特別販売には長蛇の列
 メルフェス実行委員会主催による「メルヘヴン」のイベント「メルフェス2005」が、10月16日に東京・池袋サンシャイン文化会館にて開催された。

 朝から小雨模様というあいにくのお天気であったが、朝早くから大勢の「メル」ファンが駆けつけ、開場時刻の9時には隣接するワールドインポートマートの展示室を半分以上埋め尽くすほどの行列ができていた。とはいえ、このイベントは入場無料なので、入場待ち列ではなく、イベント限定カードなどの特別販売を待つ行列。開場から1時間以上経過しても、まだ行列がなくなる気配すらないほどの盛況ぶりだった。

 会場内では、この特別販売以外にも、「メルヘヴン」関連グッズの一般販売やパネル展示、景品の用意されたミニアトラクションコーナーなどを設置。さらに、カードゲーム「メルヘヴン ザ・アームバトル」の教室や大会、GBA版「メルヘヴン~ノッキン オン ヘヴンズドア~」のゲーム大会、PS2「メルヘヴン アーム ファイト ドリーム」の試遊コーナーなども用意され、いずれも多くのファンで賑わっていた。

 また、ステージでは、主題歌を歌うスパークリング☆ポイントのミニライブをはじめ、出演声優によるトークショウや原作者・安西信行氏のサイン会、そして当日がアニメの放送日で見られなかった来場者のために、放送予定の第29話を上映。午後からは会場内で開催されていたGBA版とカードゲームのゲーム大会の決勝戦がステージで行なわれた。

■ ステージイベントも「メルヘヴン」一色

ステージ横には巨大なギンタのバルーン
 ステージイベントは、アニメ版の新エンディングテーマ「毎日アドベンチャー」を歌うスパークリング☆ポイントによるミニライブから開幕。そしてアニメ第1話を上映した後、11月3日発売予定のPS2版「メルヘヴン アーム ファイト ドリーム」が紹介された。

 声優ステージには、虎水ギンタ役のくまいもとこさん、アルヴィス役の保志総一朗さん、スノウ役の清水愛さんと3人の声優さんが登場。それぞれのキャラクタの決め技の映像が流れたときには、アルヴィスの「13(サーティーン)トーテムポール」で保志さんが、「このセリフは言いづらくて、みんなに結構真似されるが、収録の際にはディレクターさんもこのセリフをうまく言えていなかった」というエピソードを披露。スノウの雪だるまのシーンでは、清水さんから「雪だるまはよく見ると毎回眉毛の角度とか形とか、口とかが少しずつ違う」という裏話をするも、そこは熱心なファンばかりだけに「知っていた人」と聞くと、ほとんどの人が手を挙げていた。

 会場に来られなかったほかの声優さんたちからのビデオメッセージでは、アニメに登場する、ほとんどのキャラクタの声優さんたちが揃って登場。その中では、出演声優さん同士で横槍を入れたり、最後にはみんな揃ってメッセージを送るなど、声優陣の仲の良さがとても感じられた。

 そして、“アーム”グッズの紹介に、ほかのキャラクタの“アーム”発動のシーンを流してトークを展開した後、一般のファンによるアフレコ体験コーナーが行なわれ、トークショウの第1部は終了した。

 原作者の安西信行氏のサイン会では、サインの前にステージに登場して、あいさつからちょっとしたトークを展開。仕事場や自らがフランスへ行って買ってきたお土産の置物、ソードやアックスなどの武器(レプリカ)、そしてシルバーアクセサリの数々を披露して意外(?)にもオシャレなところを見せるなど、普段はめったに知ることのない安西氏のプライベートな面を垣間見ることができた。

新エンディングテーマを歌うスパークリング☆ポイント PS2版ゲームの紹介。アニメのような派手な演出の必殺技が見ものだ トークショウの様子。左から司会進行の小阪さん、くまいさん、保志さん、清水さん
ビデオメッセージでは出演声優さんたちが揃って登場 “アーム”の紹介では、くまいさんから「香港の成金マフィアみたい」という危険な発言も 一般のファンがアフレコに挑戦。緊張しながらも嬉しそうだった
仕事場の写真を前に、自分の席を指し示す安西氏 安西氏所有のシルバーアクセサリの数々 一人ひとりにサインを書いて手渡す安西氏


 午後に入って、再び、ゲーム紹介ステージが行なわれたが、今度は最後に声優さんたちが登場して、声優さん同士で自身が演じているキャラクタを使っての対戦が始まった。初戦は、くまいさんがギンタを、保志さんがアルヴィスを選んで1対1の勝負。戦いは保志さんが13トーテムポールなどの大技を炸裂させてリードを奪うも、くまいさんがバッボでの遠距離攻撃やコンボを叩き込んで追いつくという大接戦となったが、最後には保志さんが見事にカウンターを決め勝利。続いて、くまいさんのギンタと、清水さんのスノウの戦い。清水さんの操作がおぼつかないながらも、2度必殺技を炸裂。しかしお互いに決め手を欠き、時間切れでライフの多く残っていたくまいさんの勝利となった。この対戦の最中、声優さんたちがキャラクタの声でセリフを言いながら戦い、また、観戦しているファンもひいきのキャラクタ(特にアルヴィス)が必殺技を決めたり、やられたりするたびに大歓声(と悲鳴)が響き渡り、大盛り上がりを見せた。

 そして、そのまま声優ステージAKT.2に突入。今度はあらかじめ用意された6種類のカードを引いて、そこに書かれているテーマを話すというカードトークコーナーから。「保志さんについて」を引いたくまいさんは、「保志くんは他の番組でもレギュラーを持っているんですが、だいたい保志くんのキャラはクールでかっこよくて結構静粛な系なんですよ。かたやオイラは、叫ぶ、わめく、しゃべる。ギャラを倍にしてほしいくらいなんですよ(笑)。でも、セリフって少ない方が難しいから、保志くんってかっこいいなぁって思います」と語った。

 続いて保志さんは、「大当たり!」を引いた。これはクイズを出し、ファンに答えてもらうというもので、問題は「最近好きになったことは?」として答えの選択肢は「お酒を飲むこと、運動すること、寝ること」の3択。どれも好きなので全部正解というサービス問題で単にしたいことを告白しただけだったが、多くの女性ファンが答えたくて大騒ぎとなった。そして清水さんは、またしても「保志さんについて」を引き、ひたすら保志さんについてのトークになってしまった。

 ファンからの質問に答える「Q&Aコーナー」では、「『メルヘヴン』の中で好きなキャラは?」という問いに、くまいさんは「もちろんギンタくんが一番好きです」と即答。保志さんは「役に入る込むタイプですから、アルヴィス好きですし、ギンタやっていればギンタが好きですし、スノウやっていればスノウが好き」という。清水さんは「キャラクタとしてはカノッチが好き。カノッチとかハロウィンみたいなああいう顔が好き。タイプとしてはギンタが好き」とコメント。

 次の質問は「ドロシーをどう思いますか?」。くまいさんは「格の高い魔女なんですが、最初のアフレコのときにディレクターから『女子大生と小学生』みたいにと言われ、ギンタから見たら女子大生のお姉さんって感じかな」と答えた。保志さんは「見た目もかわいらしいし、どちらかというと守ってあげたい感じと思いきや、実はあんなに強くて『なんだよいらねぇじゃん、1人で大丈夫じゃん』」という。清水さんは「私個人としては、いろっぽいし、すごくかわいい面もあるんだけど、憂いを含んだ表情がいろっぽい。まだまだ探せば影の部分が出てきそうな深みのあるキャラですごく魅力的」と答えていた。

 その後も「メルヘヴンクイズ」など、ファンも参加するコーナーなどで、ステージとファンが一緒になって大きく盛り上がり、声優ステージは終了となった。

アルヴィスが必殺技を決めると女性ファンから一斉に大歓声が上がった 初戦はアリヴィス(保志さん)の勝利。女性ファンも大喜びしていた
引いたカードに書かれたテーマでトーク スノウの雪だるまが2度炸裂するもギンタ(くまいさん)の勝利


■ 白熱したゲーム大会決勝

 GBA「メルヘヴン~ノッキン オン ヘヴンズドア~」のゲーム大会は、準々決勝以上がステージで行なわれた。予選大会を勝ち抜いた8人がトーナメント形式で戦い、中村りょうこさんと、太田としゆきさんが決勝に進出。決勝では、中村さんはアルヴィス、太田さんはスノウでバトルスタートされたが、開始十数秒で鳥かごに捕らえた中村さんが一気に押し切って圧勝した。ただし、これは実力差が大きいわけではなく、“アーム”を選ぶポーズをどっちが先にできるかが勝負に影響を与えるだけに、最初の1手の差だったように見えた。

 カードゲーム「メルヘヴン ザ・アームバトル」の大会は、エキスパートと14歳以下のビギナーの2つの部門に分けて行なわれた。エキスパートの決勝戦は、当日大会の勝者・佐伯さんと、全国ランキングの上位同士によるトーナメントを勝ち上がった上野さんの組み合わせ。序盤は静かな立ち上がりも中盤にさしかかったあたりで上野さんの攻撃が成功し1,100ダメージ。その後は双方ともにカード構築に終始し、20分の制限時間終了間際にようやく佐伯さんが反撃を仕掛けるも1,000ダメージに終わり、わずか100ポイントの差で上野さんの優勝となった。

 続いてビギナー部門は、宍倉さんと佐々木さんの組み合わせ。こちらは中盤から終盤にかけてお互いに攻撃の応酬を繰り広げ、最終的に残りライフが400ポイント対800ポイントで佐々木さんが勝利した。どちらの決勝戦も、ステージ上という緊張感に、20分という制限時間が重なって焦りを呼んでいたように感じられたが、いずれも緊迫したいい勝負を見せてくれた。

 「メルヘヴン」としては初のオンリーイベントということで、どれくらいの人が集まるか注目されたが、あいにくの天気にもかかわらず、来場者数は約8,000人ということで、イベントとしては大成功といえるだろう。ただし、特別販売の待ち時間が長くて、午前中のステージイベントを見られなかったファンも多かったのは改善すべきポイントと思われる。

 今回のイベントを見ていて興味深かったのは、カードゲームは小学生から20代の男性がメインで、女性ファンはもっぱらグッズやステージイベントに集まっていたこと。ファン層によって、同作への接し方の違いが現れていたように感じられた。会場の各所でカードを広げてチェックしている人々も多く、熱心なファンが多いコンテンツであることを改めて実感した1日だった。

GBA版ゲーム大会の模様 決勝に残った2人。太田さんと中村さん
エキスパート部門の決勝戦 ビギナー部門の決勝戦 各部門の優勝、準優勝者

PS2版「メルヘヴン」の試遊コーナー GBA版の試遊コーナー イベント限定商品は売り切れるまで人が途切れることはなかった
一般販売コーナーも人だかり 記念撮影コーナーもあったが行列に埋もれてしまいあまり活用されていなかった バッボターゲットなどのミニゲーム
カードゲームの当日大会にも多くの参加者が詰め掛けた フリー対戦コーナーでは自由にカードゲームを楽しんでいた カードゲーム初心者のためにルールのレクチャーも行なわれた


(C)安西信行/小学館・ShoPro・TV Tokyo (C)2005 KONAMI

□コナミのホームページ
http://www.konami.co.jp/
□「メルヘヴン」ゲームソフトのページ
http://www.konami.jp/gs/game/mar/
□「メルフェス2005」のページ
http://www.konami.jp/gs/game/mar/info/
□関連情報
【10月6日】コナミ、「メルヘヴン」の祭典「メルフェス 2005」開催
ゲーム大会やトークショウ、サイン会など
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20051006/mel.htm
【9月14日】コナミ、「メルヘヴン」のキャラクタが3Dになって登場
PS2「メルヘヴン ÄRM FIGHT DREAM」
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20050914/mar.htm

(2005年10月17日)

[Reported by 滝沢修]



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