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ユークス、Xbox 360「レッスルキングダム」試遊イベント
~中邑真輔選手と棚橋弘至選手が来場~

10月8日 開催



 株式会社ユークスは、新日本プロレスリング株式会社が10月8日に開催した東京ドーム興行「闘魂創造」にあわせて、22番ゲート前広場にてXbox 360用プロレスゲーム「レッスルキングダム」先行試遊イベントを開催した。

 イベント当日、特設テントに設置された試遊台は計5台。パッと見、ややテントの作りが地味だったことから、15時の開始直後は若干まばらだった来場者も、スピーカー位置を変更して定期的に呼び込みをかけるなどスタッフ諸氏の地道な努力により「あれはなんだ?」と興味を惹かれた人々が続々集結。

 業界的には、東京ゲームショウを除きXbox 360用タイトルでは本邦初となる試遊イベントと喧伝されていたわけだが、そんなことは当然知る由も無い一般の来場者は、表情はもちろん肌の質感に至るまで丁寧にモデリングされた選手たちのグラフィックに「うわっ! 凄い!!」、「きゃー! 似てるぅー!(ハートマーク)」などと素直な反応を見せる。記者の横を通り過ぎるプロレスを知らない人たちも「何やってんの? プロレス? ゲーム? 最近のは随分とリアルだねぇ」などと足を止めて見入るほどで、その訴求力は強烈なものがある。長年プロレスファンをやっている筆者も、東京ゲームショウで初めて動く画面を見たときは驚きを通り越して思わず笑ってしまったほどで、こうした一般層の反応を目の当たりにすると、当事者でもないのになにやら嬉しい気持ちになってしまう。

 体験プレイの制限時間は10分。通常、こうした試遊イベントでは「ちょっと触って(コントローラーを)ポイ」する人の姿が必ず目に付くもの。というのも、特定層が集うゲームショウなどと異なり、屋外イベントには文字どおり「通りすがり」が少なからず含まれるからだ。だが、今回の試遊イベントでは(少なくとも筆者が見ていた範疇では)そうした人たちも10分間きっちり遊び倒していく。打撃と投げボタンがメインという直感的な操作系だから、だれでもすぐに遊べる。見た目とともに“わかりやすい”から、面白い。これは非常に大きい。

 プレイしている様子をうかがっていると、最初はおっかなびっくりだったのに、試合が進むにつれて大半の人が大技を繰り出せるようになっていく。ゲームマニアと思わしき人はヘルプ画面で操作系を確認して初っ端からエンジン全開でプレイするが、そうではない人も短時間ながら手探りで上達していけるあたりは、長年プロレスゲームを作り続けてきた同社のノウハウが存分に活かされていることの証左といえるだろう。

ひとりの人は熱心に、友だち連れは「凄ぇー!」などと驚きながらプレイしていたのが印象的。出展されていたのはTGSと同じバージョンで、棚橋選手、中邑選手、武藤選手、天龍選手の4人が使用可能。体験してアンケートに答えてくれた人には非売品ストラップ(上写真・最右)がプレゼントされた



 16時30分過ぎ、事前に告知されていたとおり、棚橋弘至選手と中邑真輔選手よるトークショウがスタート。テント開設直後からこの瞬間を心待ちにしていた熱心な女性ファンたちを筆頭に、ステージ前は物凄い人だかり。リングサイドよろしく最前列に設置された防護フェンス手前に身を潜めた筆者の背中に、その熱気がビシビシ伝わってくる。みんな、ふたりの勇姿が早く見たくてたまらないのだ。

 最初に登場したのは“太陽の天才児”こと棚橋弘至選手。その堂々とした体躯には、近くにいた男性ファンから思わず「やっぱりカッコイイなぁ」と感嘆の声。続いて登場した“選ばれし神の子”中邑真輔選手は、はにかんだ笑顔に女性ファンから「やーん、かわいい!」と母性本能をくすぐられている模様。兄貴肌の棚橋選手、独特の飄々とした立ち居振舞いが印象的な中邑選手の両選手はキャラクタこそ異なるが、その一挙手一投足からは「俺たちが日本のプロレス界を支えていく!」といった自信にも似たエネルギーがひしひしと感じられる。

 ここでは、当日行なわれたトークショウからメインパートを抜粋してご紹介しよう。


中邑選手(左)、棚橋選手(右)
―― おふたりが出演されているXbox 360「レッスルキングダム」の画面を見た印象は?

棚橋弘至選手(以下、棚橋) 動きが凄く滑らかで、画像も綺麗で、凄いなぁと思いますね。

中邑真輔選手(以下、中邑) そうスね。似すぎてて気持ち悪いですね(笑)

―― おふたりは普段ゲームをされるんですか?

棚橋 ボクはかなりやります。ゲーマーです。

―― 最近やったゲームは?

棚橋 え~、「三國無双」

―― ここは“ユークス”なんですけどもね(笑)

棚橋 配慮が足りなくてすいません(笑) あと「ファイナルファンタジー」とか「ドラゴンクエスト」とか。他社、他社で(一同笑)

―― ユークスのゲームは?

棚橋 やってますよ。「エキサイティングプロレス」とか。

―― プロレスゲームで試合を研究することは?

棚橋 いや、あんまり勝てないんで、すぐ止めます。

―― 中邑選手は、あまりゲームをやらなそうな雰囲気なんですが……

中邑 そうですね。移動の時に少しやるくらいで。ひとりで桃鉄(桃太郎電鉄)やってますね(一同笑) これがまた……。

―― さみしいですね。(棚橋選手に)相手とかしてあげないんですか?

棚橋 (中邑選手に向かって)やるかぁ! 物件を買い占めるか!!(一同笑)

―― おふたりで対戦はされない? 普段は別々?

棚橋 そうですね。一緒にゲームやったら、ある意味気持ち悪いっていうか。

中邑 気持ち悪いっすよね、はい。やりません(笑)

―― おふたりは1カ月間メキシコに遠征されていたという話なんですけど、今回いきなりドームで試合するにあたり「メキシコで得てきたもの」、「ここを見てくれ」といったものは?

棚橋 ひとつの試合で出すには、覚えてきたものが多すぎてですね……年間、いや、生涯を通して出せたらいいな、と思っています。

中邑 (自分は)今、棚橋さんに言われたんで。そのとおりで(笑)

―― メキシコではルード(悪役)でしたが、観客の反応はいかがでした? 日本と全然違う?

棚橋 まず“日本vsメキシコ”っていう構図があるわけですよ。だからサッカーの応援に近い、サポーターみたいな感じ。ファンの人もプロフェッショナルで、凄く乗せられたという感じですね。

―― こんな技を身に付けたとか、そういうものはありますか?

中邑 そうですね。やっぱり“反則技”を……相手の股間をわからないように打ち付ける技とか、そういう技が多かったですね。さっき棚橋さんが言ったようにお客さんの反応が凄い良くて、悪いことをすればするほど色々なものが飛んできましたね。顔にツバをかけられたりとか。

―― 対戦カードがなかなか決まらなかったわけですが「フリーの選手でも誰でもいいからかかってこい」といった発言がありました。今回、その要望が通ったということでいいんでしょうか?

中邑 気持ちとしては、(メキシコで)学んできたものがダイレクトに出せる相手が良かったかなぁとは思うんですけども。もう、川田選手、安生選手と戦う気持ちになってますんで。それに問題はないスね。

―― 対戦相手に対する印象は?

中邑 ボクは川田選手と1回タッグで戦ったことがあります。結構前のことなんですけど、やはり1発1発が重たいですよね。スピード感はないんですけど、重たいっていうか“痛い”みたいな。

―― 安生選手とは、これまでからみが無かったと思うんですが……。

棚橋 川田選手とタッグで対決したとき、安生さんはセコンドでウロウロしてました。(直接肌を合わせるのは)初めてですね。

―― 試合目前なんですけど「レッスルキングダム」で実戦シミュレーションを考えている、ということは?

棚橋 まぁ、それは、あの……(ゲームは)リラックスしてるときに楽しんで。もうすぐ豹変しますんで(笑)

―― 今後チャレンジしたいゲームは? プロレスゲーム以外でもいいですよ。

中邑 そうスね……今年の年末に出る「桃鉄」とか(一同笑)

―― やっぱり「桃鉄」! それはやはり、おひとりで?

中邑 いや、まぁ……みんなで(笑)

―― 最後に、おふたりに今日(8日)の意気込みを語っていただきましょう。

棚橋 今日はメキシコと違って試合前にテキーラを飲んでいませんので(笑) 100パーセントの力が出せると思います。頑張ります! よろしくお願いします!!

中邑 そうスね。対戦相手が決まってないっていうことは、メキシコではザラにあったんで。今日は決まってますし、あとはもう戦うだけですね。気合入れて頑張りますんで、よろしくお願いします!!

棚橋選手 中邑選手



(C)2005 YUKE'S
(C)New Japan Prowrestling Inc.
(C)2005 All Japana Pro-Wrestling

□ユークスのホームページ
http://www.yukes.co.jp/
□新日本プロレスリングのホームページ
http://www.njpw.co.jp/
□「レッスルキングダム」のページ
http://www.yukes.co.jp/r_kingdom/
□関連情報
【10月5日】ユークス、新日本プロレスの東京ドーム大会にて
Xbox 360「レッスルキングダム」先行試遊イベントを実施
http://watch.impress.co.jp/docs/20051005/wrestle.htm
【9月16日】「東京ゲームショウ2005」マイクロソフトブースレポート
~プレイアブルタイトル・ファーストインプレッション~
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20050916/xbox2.htm
【7月27日】新日本プロレスリング、デジタルコンテンツに関する今後の展開を発表
ユークスがXbox 360用「レッスルキングダム」を早期に投入
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20050727/njp.htm

(2005年10月11日)

[Reported by 豊臣和孝]



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ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp

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