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株式会社シマンテックは、株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCEI)の携帯ゲーム機「PSP」を標的としたトロイの木馬「Trojan PSPBrick」を確認したと発表した。 このトロイの木馬は、一般ユーザーがSCEIの認可を受けずに公開しているハックツールに潜んでいたもの。これがインストールされると、自動的にシステムファイルが削除され、PSPが動作しなくなる。 このトロイの木馬に他のPSPへの感染力はなく、SCEIが提供しているゲームソフトや関連ソフトウェアから侵入することはない。またPCなど他のプラットフォームにも影響はなく、あくまでPSPだけを標的にしている。これらの結果からシマンテックでは、危険度1の脅威という、最も低い危険度であると評価している。同社は現在、さらに詳細な分析を進めているという。 危険度は低いとされているものの、PSPに侵入した場合は動作不能に陥るという、最悪の被害が出ることになる。SCEIから認可を受けていない、不確かなプログラムを実行しなければ侵入することはないので、くれぐれもこれらのソフトを使用しないよう注意していただきたい。 【15時20分 追加情報】 SCEIに本件について電話で問い合わせたところ、いくつかの回答が得られた。このトロイの木馬の存在はSCEIも既に認識しており、先日公開されたシステムソフトウェア バージョン 2.01で既に対応を済ませているという。 また、このトロイの木馬によってPSPが動作しなくなったユーザーへの対応としては、正規の使用方法から逸れる行為でのみ発生する問題であるため、一切サポートは行なわないとしている。
「Trojan PSPBrick」に関しては対応済みということだが、悪意のあるプログラムは今後も現われる可能性がある。またこういったトラブルに関しては、今後もサポートを受けられない可能性が高いので、無認可のプログラムを使用しないことが何よりの防御策となるだろう。
□シマンテックのホームページ (2005年10月7日) [Reported by 石田賀津男]
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