東京ゲームショウ2005レポート
「TGS2005」ナムコブースイベントレポート
「やっぱり! テイルズ オブ ジ アビス」 豪華声優の生チャット・スキットを披露
9月16日~18日 開催(16日はビジネスデイ)
会場:幕張メッセ
入場料:1,200円(前売1,000円)
小学生以下無料
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格好はちっとも校長らしくないが滑舌の良い吉積氏 |
今年で10周年を迎えるナムコの「テイルズ オブ」シリーズ。TGS二日目の17日12時、ナムコブースにおいて恒例のファン感謝イベント「やっぱり! テイルズ オブ ジ アビス」が開催された。
今回のテーマはなぜか「学園風」、美術から始まり、ディスカッション、現代文、小テストという時間割でイベントが進行した。校長役はシリーズプロデューサーの吉積 信氏。
【1時間目 美術】
ここでは12月15日に発売されるPS2「テイルズ オブ ジ アビス」の登場人物とゲーム画像の紹介が行われた。吉積氏は今までにないタイプの主人公像を描くために「~アビス」の主人公ルークを「世間知らずなお坊っちゃんでダメ系」に設定したとコメント。
他にもジェイドは「美形で頭も良く地位もあるが性格が悪い」、アニスという少女は「トクナガという人形を戦わせる人形師」と設定的に一癖も二癖もある濃い目の味付けなキャラが紹介された。映像の会話シーンでは仲間内で言い争ってばかりいるパーティーであったが、吉積氏は「仲の悪そうな彼らが、旅を続けていくうちにどう成長していくのかも「~アビス」の見所」と説明していた。
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「~アビス」の映像は主人公ルークがフィールドを歩き回るシーンと、ルークとティアの出会い、ルークとジェイドの会話、アニスとティアの会話シーンが公開された |
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戦闘は「~シンフォニア」の「マルチライン リニアモーションバトルシステムの流れを汲む「フレックスレンジ リニアモーションバトルシステム」。操作キャラが画面内を自由に走りまわれるというシステムだ |
【2時間目 ディスカッション】
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「~アビス」の声優陣を招いてのトークイベント。ルーク役の鈴木千尋氏、アニス役の桃井はるこさん、ジェイド役の子安武人氏が収録秘話などを語ってくれた |
鈴木千尋氏は「台詞はすごいボリュームがあった。このゲームはルークの成長する姿を描く青春ドラマだと思います。楽しんでみてください!」とコメント |
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桃井さんは「シリーズ10周年記念作品に参加できたことがとてもうれしい。(吉積氏を観ながら)まだ収録は残っているんですけどね~。頑張ります!」と語る |
ベテラン子安氏は「参加者がスタジオに集まって収録したので、いい仕事ができて楽しかった。こんなにもキャラができているゲームは珍しいと思うのでプレイしてください」とコメント |
自分の担当キャラにツッコミを入れる「俺のキャラ、それはねえだろう」コーナーでは、桃井さんが「アニスは台本に“邪”と書かれる台詞があり、二面性がある」、鈴木氏が「ルークは主人公なのにやる気がない」、子安氏が「ジャニスは若さ皆無、性格が悪くて僕みたいだ」と指摘。吉積氏も自分でプロデュースしたにもかかわらず「主人公はやる気はないわ、女の子は二面性だわ……これ、どういうゲームだよ!?」と苦笑していた。
【3時間目 現代文】
ここでは引き続き声優さんたちが出演。会話の表現法として、ルーク、ジェイド、アニスによるチャット・スキットを実演した。「テイルズ」シリーズ伝統のチャット・スキットとは、キャラクタ同士の掛け合いが楽しめるイベント。ただ、「~アビス」製品版のものはネタバレになるため、脚本は「TGSスペシャルVer.」が採用された。
一本目の脚本は「東京ゲームショー」、三人がTGS会場に来たという設定だ。ルーク役の鈴木氏が公爵家の一人息子らしく「人が多くてめんどくせぇ。親父に会場ごと貸切にしてもらうぜ!」と世間知らずなコメントに対し、ジェイド役の子安氏が「それは無理ですね、ここは明後日には(展示物が)何もなくなってしまいますから」と冷静に話を落としていた。
二本目のネタは「自己紹介」。ルークはぶっきらぼうに「趣味は剣術」と答えるが、すかさずアニスが「はわ~、ルーク様たったそれだけですか~?」とツッコむ。ジェイドの自己紹介はシリアスなトーンで「趣味が解剖、将来の夢は監察医です」。真面目な受け答えがオモシロコメントになる、という美形キャラならではの飛び道具で会場の笑いを誘った。テイルズシリーズのチャット・スキットらしく、短い尺で話をしっかりまとめているのが素晴らしい。
【4時間目 小テスト】
イベントのラストは恒例のプレゼント大会。シリーズ10周年記念にふさわしく、今回の賞品には作品に出演した声優の色紙が用意された。色紙のプレゼントは歴代「テイルズ オブ」シリーズに関するクイズ大会。もちろんファンにとってはどれも簡単すぎる問題ばかり、色紙がかかっているため全員ガチ。ボケ回答をする人が1名だったのは残念だが仕方がない。賞品は人を狂わせる。
エンディングは開発者とファンでコール・アンド・レスポンスするという魂のキャッチボールが行なわれた。
吉積P「テイルズ」
客「オブ」
吉積P「ジ」
客「アビス!」
という交信が行なわれ興奮のステージは幕を閉じた。明日18日12時にも「やっぱり! テイルズ オブ ジ アビス」イベントが予定されているので、興味のある方はナムコブースに足を運んではいかがだろうか。
【休み時間】
授業の合間には各作品に出演した声優たちによる10周年祝賀メッセージが放映された。
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「~ディスティニー2」からロニ役の関俊彦氏とカイル役の福山潤氏。関氏「ロニのような長い台詞はゲームの仕事では初めてだった」、福山氏「ディスティニー2の収録を通して、自分自身も成長できた」と当時を振り返る |
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「~レジェンディア」からセネル役の鈴村健一氏。「10年前はゲームショップで店員として一作目を売っていた(笑)」とコメント |
「~シンフォニア」からクラトス役の立木文彦氏。10周年を祝福しつつ、「~シンフォニア」の新作を切に願うとコメント |
「~ファンタジア」からミント役の岩男潤子さん。OVA「~ファンタジア」の収録現場では声優仲間で「動いてるね~!」とはしゃいだと言う |
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「~リバース」からヴェイグ役の檜山修之氏。「10年も続く人気シリーズに参加できて光栄です。おめでとうございます」とメッセージを送った |
「~エターニア」からリッド役の石田彰氏。「~エターニア」10周年まで「テイルズ オブ」シリーズが続いていてほしい、とコメント |
「~ディスティニー」からスタン役の関智一氏。「シリーズの一ファンとして嬉しい限り。「~ディスティニー3」があればおじいちゃんとして出たい(笑)」と抱負を語る |
(C) 藤島康介 (C) 2005 NAMCO LTD., ALL RIGHTS RESERVED.
※画面は開発中のものです。
□ナムコのホームページ
http://www.namco.co.jp/
□ナムコチャンネルのページ
http://namco-ch.net/
□「テイルズ オブ ジ アビス」のページ
http://namco-ch.net/talesoftheabyss/
□関連情報
【9月6日】ナムコ、「テイルズ オブ ジ アビス」を年末商戦に投入
シリーズ10周年記念日12月15日に発売
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20050906/toa.htm
【8月9日】ナムコ、「テイルズ オブ レジェンディア」予約特典に
「テイルズ オブ ジ アビス」の映像を納めたプレミアムDVDをプレゼント
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20050809/tol.htm
【8月5日】ナムコ、「テイルズ オブ」シリーズ10周年記念作品
PS2「テイルズ オブ ジ アビス」
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20050805/toa.htm
(2005年9月17日)
[Reported by 福田柵太郎]
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