【Watch記事検索】
最新ニュース
【11月30日】
【11月29日】
【11月28日】
【11月27日】
【11月26日】

「東京ゲームショウ2005」セガブース イベントレポート
次世代機の映像紹介から「ラブラビッツ」ライブまで

9月16日~18日 開催(16日はビジネスデイ)

会場:幕張メッセ

入場料:1,200円(前売1,000円)
    小学生以下無料


 セガは現行機の試遊台を並べだブース構成に対し、ステージイベントでは次世代機の映像を次々と披露。ほかにも新作のプレイステーション 2/Windows用RPG「ファンタシースターユニバース」のステージや、ニンテンドーDS用タッチアクション「赤ちゃんはどこからくるの?」のライブイベントなど、バラエティ豊かなイベントスケジュールが組まれた。



■ 「SEGA THE Future! SPECIAL」~中氏が次世代機のゲーム紹介

次世代機の映像を紹介する中裕司氏
 同社の次世代機向けのゲームを紹介する「SEGA THE Future! SPECIAL」では、R&Dクリエイティブオフィサー中裕司氏によるプレゼンテーションが行なわれた。次々と映像が流されたステージだったが、中氏は冒頭で、「このステージでお見せする映像は、全て実機で動いているもの、もしくは実機を想定した機材でリアルタイムに動かしているものです」と発言。次世代機向けのソフトも、既に高いレベルで制作しているという自信を伺わせた。

 公開された映像は、コンシューマでは、Xbox 360用「Full Auto」、Xbox 360用「CHROME HOUNDS」、プレイステーション 3用「Fifth Phantom Saga」、Xbox 360/PS3用「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」の4タイトル。さらに先日開催された「アミューズメントマシンショー」で公開された、最新のアーケードゲームも数タイトルが紹介された。

 中氏はこのうち、「Fifth Phantom Saga」と、「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」を取り上げ、実際にゲーム画面を見ながら紹介。「Fifth Phantom Saga」は、「セガで今までにありえなかったジャンルにチャレンジした」というFPSタイトル。湯田プロデューサーがステージ上で操作しながら、中氏が次世代機で実現できるシェーダー技術や、パワフルなAIなどを紹介した。かなり専門的な言葉が飛び交っていたが、映像のクオリティが非常に高いことは来場者にも一目瞭然。最後に「FPSに新たな風を吹き込む」という意気込みも述べていた。

 続けて紹介された「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」も、どちらかというと技術的な内容で、物理演算エンジン「HAVOC」により、物体の動きをリアルに再現していることなどが挙げられた。こちらは中村ディレクターがリアルタイムデモを実施。ソニックが壁を破壊するシーンを見せながら、「HAVOC」の効果がわかりやすく紹介された。映像の方向性としては、「もしソニックがこの世界にいたら」といったことを考え、比較的リアルなビジュアル表現をしているという。

 ステージの最後に中氏は、「2006年はソニック生誕15周年というメモリアルイヤーで、次世代機の発売という節目の年でもあります。本日ごらんいただいたものは、進行中のプロジェクトのごく一部。みなさんがあっと驚くタイトルも企画中です。今後にもご期待ください」と挨拶した。

「Fifth Phantom Saga」より。炎や青白い光の表現には、次世代機ならではのシェーダー技術が使われている 「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」では、「HAVOC」により自然な動きで崩れるオブジェクトを見せてくれた



■ Xbox 360「CHROME HOUNDS」~5対5のオンライン対戦を実施

フロム・ソフトウェアの鍋島氏(上)と、セガの下村氏(下)
 Xbox 360用ロボットアクション「CHROME HOUNDS(クロムハウンズ)」のステージイベントには、フロム・ソフトウェアの鍋島プロデューサーと、セガの下村氏が登場。下村氏は、「企画の段階からセガも立ち入らせていただいて、世界に通じる素晴らしいものを、お互いの力の全てを出し切って作っていきましょう、というプロジェクトです」と、両者が密接に協力して制作しているタイトルであることを強調した。

 ゲームの紹介では、まずロボットのカスタマイズ画面が紹介された。フロム・ソフトウェアのロボットゲームといえば「アーマード・コア」シリーズだが、本作ではさらに1歩踏み込んだカスタマイズシステムを搭載する。一言でいえば、兵装の装備場所が決まっていないというもので、肩に載せたマシンガンの上にさらに同型のマシンガンをいくつも積み上げる、といったことも可能なようだ。

 続けてステージでは、フロム・ソフトウェアの吉田プロデューサによる、5対5のオンライン対戦が行なわれた。戦闘シーンは現行機では考えられないほど多くの弾丸が飛び交うもので、複数の敵から集中砲火を受けると、まさに蜂の巣状態になりそうに見える。また、それだけ弾が出てもオンライン対戦には特に支障がないようで、ラグによるおかしな挙動なども見られなかった。ロボットの動きもなかなか素早く、対戦はかなりヒートアップしそうだ。

 Xbox Live対応タイトルということで、音声チャットにも対応。ステージでも実際に音声チャットで連絡を取り合い、「敵を発見しました」、「~~は援護に向かってください」といった会話をしていた。

カスタマイズ画面は「アーマード・コア」を彷彿とさせるデザインではあるが、ロボットの形状はまるで異質のもの 戦闘シーンは1対1でもこのとおりの弾幕が飛び交う。5対5にでもなれば画面中が弾幕で覆い尽くされそうな勢いだ



■ 「ファンタシースターユニバース」~ヒロイン役の田中理恵さんがゲームをプレイ

主に解説を担当した見吉氏(上)と、デモプレイなどを行なった酒井氏(下)
 「ファンタシースターユニバース」のステージには、見吉プロデューサーと酒井ディレクターのおふたりが登場。映像を見ながら、ゲームの世界観などを紹介した。

 「ファンタシースターオンライン(PSO)」の続編という位置づけにある本作では、ストーリー性、キャラクタ性の強化を課題とし、シングルプレイの「ストーリーモード」と、マルチプレイの「ネットワークモード」の2本柱で開発されているという。「PSO」のファンには納得の続編として、また同時に「ファンタシースター」シリーズの新作として、ユーザーにアピールする狙いがあるようだ。

 もちろん「ネットワークモード」も全面的に強化されている。最大6人のパーティ、服装までカスタマイズできるキャラクタメイキング、ロビーより多数のプレーヤーが参加できるシティ、プレーヤーひとりひとりが持てるマイルーム、チャットにキャラクタの表情が合わせて表示される「カットインチャット」などなど、改良点は多数。またシステム面での大きな変更点として、モンスターの動きがホストとなるクライアントではなくサーバー側で管理されるという、MMORPGのような設計がなされている。

 ステージ上で行なわれたデモプレイには、ビジネスデイの16日には中裕司氏が、一般公開日の17日にはカレン・エラの声を担当している田中理恵さんが参加。いずれも最大人数の6人パーティで、ドラゴン系のボス「ディ・ラガン」に挑んでいった。田中さんはかなりの「PSO」ファンだそうで、初めてのプレイにも関わらず、操作方法を尋ねることもなくゲームをプレイ。通常はプレーヤーキャラクタとしては登場しないカレンを操作して戦った。

 ちなみに本作には田中さんのほかにも、主人公のイーサン・ウェーバー役の関智一さんなど、多数の人気声優が参加している。

初日は中氏がデモプレイに参加。真剣な表情でプレイしているが、実は「プレーヤーの方」としか紹介されていない…… ステージでは画面を見ながら見吉氏が解説
2日目はカレン・エラ役の田中理恵さんが、カレンの衣装でステージに登場。自らが演じるカレンを特別にプレーヤーキャラクタとして操作した。「PSO」ファンでもある田中さんは「オンラインで会いましょう!」と既にやる気満々な様子



■ 「赤ちゃんはどこからくるの?」~ラブラビッツが久々のライブを実施

 「赤ちゃんはどこからくるの?」のステージでは、ゲームの紹介は一切なし。開幕から光吉氏ら3人のバンドメンバーと、12人のラブラビッツが登場した。前作「きみのためなら死ねる」の発売時に新宿駅前で実施したライブの「赤どこバージョン」といったイベントだ。

 演奏された曲は順に、「きみのためなら死ねる」、「天国と地獄」、「赤ちゃんはどこからくるの?」の3曲。1曲目から「ラヴィ!」の掛け声とともに何度もハイジャンプを決める光吉氏に観客も大興奮、大合唱で答えた。歌い上げた光吉氏は既に汗だくで、いきなりミネラルウォーターのペットボトルに口をつける飛ばしっぷり。

 続く「天国と地獄」は、誰もが知っているクラシック曲のアレンジ版。「赤ちゃんはどこからくるの?」でも流れる曲だそうだが、さすがにゲーム中では歌わない。この曲では光吉氏が歌わず、ラブラビッツの面々だけが歌うパートが多数あり、リーダーの中氏がソロで歌うパートまで用意されていた。いろんな意味でかなりレアな一曲だ。

 最後の「赤ちゃんはどこからくるの?」は、公式サイトでも流れているテーマソング。「ラヴィ!」のようなキャッチーなポイントがあったかな……と思っていると、途中で光吉氏がYMCAならぬ「AKADOKO」ダンスを指示。「A! K!」とひとつずつ手の動きで文字を作っていった。どうやら今後はこの線で行くようだ。

 無事に3曲を歌い終えた光吉氏とラブラビッツは、「赤ちゃんは?」、「どこからくるの!」(観客)、「どこなんだー!」という光吉氏の絶叫とともにステージを去ったが、最後にぼそっと「また明日」のひとことが。最終日の18日には[H.]のライブが予定されているが、ここにもラブラビッツが乱入して何かをするようだ。TGS2005を締めくくるにふさわしいイベントとなるかどうか、来場される方は是非とも注目していただきたい。

ステージ右から降りてくる、ゴーグルをかけた人が光吉氏 そして左側の先頭はラブラビッツのリーダーこと中裕司氏 1曲目から快調に飛ばす光吉氏
「ラヴィ!」でジャンプ! 見事な高さと反りっぷり 2曲目の「天国と地獄」はこんな感じで軽快にダンス 「ラヴィ」しか言えないリーダーも熱唱。唇まできっちり真っ黒
他のラブラビッツメンバーも負けじと熱唱。この間、光吉氏は休憩中 「赤ちゃんはどこからくるの?」では「AKADOKO」ダンスで観客も参加 たった3曲でもやっぱり汗だくの光吉氏。明日のフィナーレにも期待


□セガのホームページ
http://sega.jp/
□「東京ゲームショウ2005」のページ
http://tgs.cesa.or.jp/
□関連情報
【9月16日】「東京ゲームショウ2005」セガブースレポート その1
PS2「龍が如く」試遊台を18歳以上限定で公開
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20050916/sega1.htm
【9月9日】セガ、「コンシューマ事業戦略発表会2005」開催
「PSU」Windows版発売決定など新情報続々
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20050909/sega_1.htm

(2005年9月17日)

[Reported by 石田賀津男]


Q&A、ゲームの攻略などに関する質問はお受けしておりません
また、弊誌に掲載された写真、文章の転載、使用に関しましては一切お断わりいたします

ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp

Copyright (c)2005 Impress Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.