|
価格:未定
中国史といえば「水滸伝」や「西遊記」など、日本でも有名な作品が多数あるが、日本人にもっとも好まれている作品といえば「三国志」ではないだろうか。「中原の覇者(仮称)」は、そんな三国志をモチーフにしたシミュレーションゲーム。三国志といえば数多くの人物が登場することで有名だが、名言の類も歴史に残るものが多い。そこで、初報となる今回は三国志から生まれた言葉を使い本作の魅力を紹介していきたい。 ナムコは、ファミコン時代に三国志をモチーフにした「三国志~中原の覇者」、「三国志~覇王の大陸」を発売している。この2作品は、誰でも手軽に三国志の世界を楽しめるものとして好評を博した。本作はその意思を継ぎ、PSPならではの手軽さを取り入れ、万人がプレイできる三国志をコンセプトに製作されている。「三顧の礼」は、ファミコン版「三国志~中原の覇者」、「三国志~覇王の大陸」、PSP版「中原の覇者(仮称)」の3回目の礼をもってプレイを楽しんでもらうという意図。
数多くの武将が登場する三国志だが、本作では各武将ごとに個別のコマンドを持たせて、全ての武将を軸とした新ゲームシステムを構築。これによって「武将を集める楽しさ」を強化し、過去の作品との差別化を図ることに成功している。
■■天に二日なく、民に二王無し■■ プレーヤーは劉備、曹操、孫権など、おなじみの君主を選択し、配下の武将と共に大陸統一を目指す。配下の武将は総勢400人以上。武将はもちろん君主さえも、選択するシナリオ(時代)によって国力が異なるため、難易度や戦略が大きく変わってくる。 君主を決めたら、まずは国力を蓄えるために、国土開発、軍備増強などの内政に力をいれつつ、他国への計略を進めながら、中国統一の下準備を行なっていく。そして、準備が整ったら他国へ侵攻し戦争となる。戦争は兵士を戦わせるだけでなく、計略や一騎打ちなどを駆使して、総大将を打ち負かすのが目的。
他国へ攻め込み勝利を収めることで、その国は自分の領土となり、捕らえた武将は新たなる部下として仲間に加えることができる。内政と戦争は従来のターン制で進行。PSPのハード性能を生かした、サスペンド&レジューム機能を搭載したことで、気軽に中断・再開が可能となっている。「天に二日なく、民に二王無し」とは、太陽が2つないように、民にも王は2人いないという意味。この言葉は本作にも当てはまる言葉で、中国大陸統一の君主はひとりしか存在しない。
■■草船借箭■■ 「草船借箭」とは、孔明の10万本の矢を得る時に船を借りて、敵から矢を得て船に矢を満載して帰ってきたエピソード。この言葉の意味のように本作には多彩なモードが用意されて戻ってきたようだ。メインとなる「シナリオモード」では、三国志の歴史をいくつかのシナリオに分割化し、時代別のシナリオをプレイすることができる。 例えば、黄巾賊とそれを迎え撃つ英雄達の誕生を描いたシナリオ1・184年「黄巾賊の乱-序章-」、暴君・董卓と諸国連合の戦いを描いたシナリオ2・184年「黄巾の乱」、暴君・董卓と諸国連合の戦いを描いたシナリオ3・189年の「反董卓連合」など、時代別に用意されたシナリオを、好みの時代・勢力を選択してプレイすることができる。 そして、育てた武将や部隊を使い他のプレーヤーと対戦する「通信対戦モード」も収録。対戦時は、内政パートは無く戦闘シーンのみで勝敗を決めるというルール。戦場となる舞台は平野や山岳地帯など、様々なシチュエーションが用意されているので、部隊の特色を生かしながら戦闘の駆け引きを楽しむことができるという。
「シナリオモード」と「通信対戦モード」の他にも、多数のモードが用意されている。
■■人中の呂布、馬中の赤兎■■ 本作の最大の特徴は命令コマンドが「武将の能力」に対応したこと。これにより、国の政(まつりごと)は全て武将の手にかかっていると言っても過言ではない。そのために有能な人材確保がゲームの進展に大きく関わってくる。各武将の能力はレベルが上がることで効率化を図るため、低コストで高い効果が得られるようになる。
能力は月並みだが特殊な命令コマンドを持った武将も登場する。「人中の呂布、馬中の赤兎」とは、戦の中の呂布と赤兎を褒め称えた言葉で、呂布と赤兎のような優れた人材(馬)を探し出し、育て上げることができるか、それはプレーヤーの腕にかかっている。
■■彼を知り、己を知れば百戦百勝■■ 孫子の兵法にもある通り、自分のことを知り、相手のことを知っていれば、全ての戦いに勝てるとあるように、戦闘システムを理解していれば中国大陸統一は必ず実現する。戦闘には、状況に応じて「戦術」、「戦闘」、「一騎打ち」の3つのモードに切り替わる。戦闘モードはマップ上に部隊を配置し、コマンドで操作する。戦闘モードは戦術モードで敵味方の部隊が隣接した状態で「攻撃」コマンドを使用すると、戦闘モードに入り武将や兵隊ユニット同士が激突する。一騎打ちモードは戦闘モード中に武将同士がぶつかると発生する。 部隊にはそれぞれ「平軍」、「水軍」、「山軍」といった属性があり、戦術モードでの機動力はもちろん、戦闘に突入した時のパラメータにも影響する。特に戦闘突入時の足元の地形次第で戦局が大きく変ってくることから、戦術モードでの位置取りは非常に重要な要素となってくる。また、マップには高低差の概念を導入している。
戦争が起こると通常は野戦マップから攻城戦マップという流れで進行するが、戦争突入時に防御側の選択によっては攻城戦のみで戦うこともできる。これは、防御側は計略戦が得意な地形に応じた罠で敵を翻弄するために野戦へ。食料も備蓄も多く、長期の篭城に耐えれるのであるば攻城戦。といった選択ができるということになる。
■■臥龍雛鳳■■ 劉備がよき賢人を求めていた時に、紹介された2人の賢人が眠れる龍(臥龍)と幼い鳳凰(雛鳳)であった。本作にもこの言葉通り、まだまだ隠された秘密が用意されている。 ゲーム中に特定の条件を満たすことで発生するサブイベントが発生する。例えば、劉備が義兄弟の死で我を忘れて大暴走を行なったり、曹操が「呉の二喬を狙っている……」の一言で周瑜が激怒する、呂布との恋のもつれで殺される董卓……など、様々なイベントが用意されている。また、これらのイベントの発生は武将の隠し能力覚醒に繋がることもあるという。
また、ゲーム進行途中で、突如「隠し戦場」が発見され、謎の敵集団と戦うことが可能になる裏イベントも存在している。謎の敵集団は三国志の世界にこだわらず何でもアリという……。強敵を蹴散らすことで、レアな武器や能力を習得することもある。
□ナムコのホームページ (2005年9月16日) [Reported by 志賀康紀]
また、弊誌に掲載された写真、文章の転載、使用に関しましては一切お断わりいたします ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp Copyright (c)2005 Impress Corporation, an Impress Group company. All rights reserved. |
|