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[H.]初のライブハウス進出!
高円寺ライブに「龍が如く」つながりで藤原組長も緊急参戦!!

8月24日 開催

会場:高円寺ShowBoat

 8月24日、高円寺のライブハウス「高円寺ShowBoat」にてバンドグループの「四十雀(しじゅうから)」、「金谷ヒデユキ&JAF」、そしてセガのサウンドチームによる音楽ユニット[H.]が共演するイベント「Sun Scream~3すくみ~」が開催された。

 性質の異なる3バンドが共演するきっかけとなったのが、先日発表会があったばかりのPS2「龍が如く」。この「龍が如く」の声優として「四十雀」のボーカル水木竜司氏、「JAF」のボーカル金谷ヒデユキ氏が参加している。そして、今回のイベントを主催するウォーターオリオンの社長福島ゆりねさんも「龍が如く」に声優として出演。「龍が如く」が発端となり、今回のジョイント企画が立ち上がったというわけだ。

福島おりね社長は「シェンムー」の主人公「芭月涼」の子供時代の声優だったこともあり、セガ作品と縁が深い 「龍が如く」のサウンド制作には、[H.]にギターとして参加している庄司英徳氏が関わっている 「龍が如く」に情報屋として出演し、今回、ゲストMCとして登場した藤原“組長”喜明氏はなんと人生ではじめてのライブハウスイン。後ろでリハをしている「JAF」に「おめぇらうるせえよ!(笑)」と檄を飛ばしたり、宮沢賢治氏の「雨ニモ負ケズ」を藤原流に改良した作品を朗読するなど会場を沸かせた
ライブハウスだから今日は出ないなと思っていたら、ひょっこりと広報の西村ケンサク氏(30?)も登場 「龍が如く」に桐生一馬役で出演する黒田崇矢氏。西村ケンサク氏から「龍が如く」のアテレコの印象を聞かれると、「主人公の台詞自体は少ないのだが、それだけに深みのある印象的な台詞ばかりだった」と答えた



■ 3組のコントラストが会場を盛り上げる

 3すくみイベント本番は「四十雀」が先陣を切った。Vo.水木竜司氏、G.野島健太郎氏、B.Q(HOTSPiCE)氏、D.松川敬一氏で構成される「四十雀」は、楽曲「日本脱獄王伝説」や「威風堂々」といった独特の詞の世界を持ち、ダイナミックな演奏とボーカルを客席に叩きつける爆音パンクバンド。

 攻撃性の高い音楽に加え、水木氏の迫力のある声、そして威圧感のあるビジュアルに最前列で見ていた筆者は震え上がった。失礼かもしれないが、「龍が如く」では某組織の組長として出演しているのもうなづける。

 それぞれのバンドが他のバンドの曲をカバーする、というのが今回のイベントの特徴の一つ。四十雀はJAFの「メビウスの輪」をカバーした。

□「四十雀」演奏曲リスト□

1. 威風堂々
2. やってみてぇ!
3. 里帰り
4. メビウスの輪
5. 電光石火!
6.日本脱獄王伝説
7.見返り美人!

 続いて登場は「金谷ヒデユキ&邪道アコースティックファクトリー(JAF)」。メンバーはVo.兼G.金谷ヒデユキ氏、Vln.小澤修氏、Perc.えのっち氏で構成されている。バイオリンにギターにパーカッションという独自の編成で、邪道なアコースティックを追求する「JAF」。詞的にもメロディ的にもノリが良く、余韻の妙を感じる不思議な旋律が心地よかった。

 彼らがカバーしたのは[H.]の「conquista ciera」。[H.]Ver.とは異なり、「迫力はそのままに聴きやすくなった」という印象を受けた。

□「金谷ヒデユキ&邪道アコースティックファクトリー(JAF)」演奏曲リスト□

1. バイオリンの為の練習曲イ長調
2. バカライダー
3. 夏草
4. 愛のピンポンダッシュ
5. conquista ciera
6.メビウスの輪
7.カッコイイ俺

 ライブのトリを飾ったのはセガのサウンドチームによる音楽ユニット[H.]。VO.光吉猛修氏、TP.福山光晴氏、KB.Hiro師匠というレギュラーメンバーに「龍が如く」のサウンドスタッフとして多忙な日々を送る庄司英徳氏がギターとして参加した。

 ライブハウスでの演奏は初という事でやや緊張が見えるメンバーだったが、スタートナンバーに「VO」の「conquista ciera」を持ってくることで開幕からトップギア! 2曲目はバンド「四十雀」のカバー曲「電光石火」を光吉氏が太く、男らしく歌い上げる。三曲目は「アウトラン」より「Last Wave」、しっとりとしたバラードが静かに夏の終わりを告げているような気がした。

 続いての「Turbo Outrun」から「Who are you」はハネ系のラテン曲。やや演奏に乱れはあったものの、そこがライブ! ノリの良いリズムでインスト曲をきっちりと演奏しきった。続いての曲はなんと新曲。AMミュージックファンなら一発でそれとわかる名曲(というか新曲)なのだが、ライブに参加した人のお楽しみ、ということで、曲名と内容は明かすことはできない。申し訳ない。

 ラストナンバーは「カルテット」より「Quartet」。5曲1組のメドレー形式で演奏され、各曲のキメの部分では光吉氏の派手なアクションや照明のフラッシュが抜群の演出効果を上げていた。100人前後のキャパという会場だが、そこにいる全員が生み出すグルーヴはこの曲で最高潮に達していた。

MCは光吉氏に冷徹なツッコミを入れるHiro師匠 トランペットソロで会場を魅了した福山氏 MCで頬を叩いて渇を入れていた庄司英徳氏
汗を撒き散らしステージを動き回る光吉氏 光吉氏の汗


□[H.]演奏曲リスト□

1. conquista ciera
2. 電光石火
3. Last Wave
4. Who are you?
5. ????
6.Quartet


■ ラストは全メンバー+組長のアンコールでシメ

 アンコール(ちなみにアンコール20秒くらいで光吉氏が会場に復帰、ファンから「(戻ってくるのが)早い」とつっこまれていた)は3バンドの全メンバー+藤原組長がステージに上がるというスーパーセッション。1発目はなんと「ザ・ビートルズ」の名曲「レット・イット・ビー」。全バンドの音色が入り混じるカオティックな演奏の中、3人のボーカリストが肩を組み何十年来の友人のように実に気持ちよさそうに歌っていた。

 ラストは[H.]ライブ恒例のアニメ版「バーチャファイター」の主題歌「愛が足りないぜ」を熱唱。歌詞が……という部分はあったのだが、そんなことは微塵も感じさせないトリプルボーカルの疾走感が会場を揺らす。こうして、3時間にも及ぶライブは無事終了した。性質の異なるバンドが織り成すセッションは、ゲームファン、ライブファンにも聴き応えのあるステージングであったといえるだろう。

□セガのホームページ
http://sega.jp/
□ライブ主催ウォーターオリオンのホームページ
http://www.waterorion.com/
□「龍が如く」製品情報
http://sega.jp/ps2/ryuga/
□関連情報
【8月23日】セガ、PS2「龍が如く」制作発表会開催
渡哲也氏ら豪華キャストが勢ぞろい!
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20050823/ryu.htm

(2005年8月25日)

[Reported by 福田柵太郎]


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