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★GBAゲームレビュー★

太陽を使うアクションゲーム
第三弾は棺桶バイクで疾走する

「新・ボクらの太陽 逆襲のサバタ」

  • ジャンル:太陽アクションRPG
  • 発売元:コナミ株式会社
  • 価格:5,229円
  • プラットフォーム:ゲームボーイアドバンス
  • 発売日:発売中(7月28日)



【ストーリー】

 死の都イストラカンに続き、太陽の街サン・ミゲルでも闇の一族イモータルに勝利した太陽少年ジャンゴ。だが今、ジャンゴは何者かの手によって地下牢獄に埋葬、封印されていた。

 かつてその身に受けたヴァンパイアの血によって復活したジャンゴは、太陽の使者おてんこさまと共に、襲い来るアンデッドを退けて地下牢獄から脱出する。そしてイモータルの復活と彼らが主と崇める存在が、ジャンゴの兄であるサバタだと知る。サバタは大いなる災厄、破壊の獣ヴァナルガンドを復活させ、世界を崩壊に導こうとしている。しかし、本当にサバタがそんなことを? 最強の敵、兄サバタを相手に太陽を守り抜く戦いが始まる。




■ 夏になると恒例の太陽を使ったアクションゲーム

 「ボクらの太陽」シリーズは、太陽の光がゲームに大きな影響を及ぼすアクションゲーム。太陽の光を直接カートリッジのセンサーに当てると、その光の強さや角度によってリアルタイムにゲーム内の太陽ゲージが変動する。天気のいい日とそうでない日、あるいは時間帯によって得られる太陽エネルギーが変わるため、プレーヤー自身が太陽とうまく付き合うことを覚えていく。

 「新・ボクらの太陽 逆襲のサバタ」は、シリーズ3作目にあたるソフト。このシリーズはここ3年、室内に引きこもりがちな子供や筆者のような大人を日の当たらない部屋から太陽の光が降り注ぐ屋外へと引きずり出してくれている。

 カートリッジの太陽センサーが太陽の光を受けると太陽ゲージが上昇する。これは主人公の武器、太陽銃ガン・デル・ソルを使用するためのエネルギーとなる。主人公がダンジョンで屋外にいたり、屋内でも天窓など、光が射す場所に立っているとエナジーゲージが上昇、Aボタンを押すと急速にチャージできる。また、太陽の光が届かないダンジョン内でも、カートリッジのセンサーに太陽の光を当てているだけで太陽スタンドにエナジーがじわじわと蓄積され、ダンジョン内に設置された太陽スタンドを見つければチャージできるという仕組みになっている。

 主人公の武器は太陽銃とソード。太陽銃は攻撃属性を変更するレンズと、攻撃方法や威力を変更するフレームと呼ばれるパーツを付け替えることで、様々なショットを撃つことができる。反対属性で敵に効率よくダメージを与えたり、ダンジョンの仕掛けを解くのにも使用する。そしてソードはエネルギーの制約を受けないので、エネルギーを節約するためソードで進み、ここぞというときに太陽銃を使うなどエナジーの節約が攻略要素に絡んでくる。

プレイ前に太陽センサーの設定や地域の設定を行ない、日付けや時間も正しくセットするのが重要 庭やダンジョンの頂上など、屋外では太陽の光さえあればどこでもエナジーのチャージが可能 ダンジョンの中にいるときも、天窓から差し込む光があればその下に立ってチャージができる
太陽銃ガン・デル・ソルのレンズやフレームは、ダンジョンの宝箱の中から見つけてそろえていく アースレンズを使えば、元気を失った植物を蘇らせることができ、足場として使って先に進めるようになる フレイムは炎をつけ、氷を溶かす。フロスト属性の敵に有効なほか、ボロをまとった敵に着火させると自滅してくれる
扇状に広がる太陽ショットを撃つウィザードは多くの敵に万能。だが、飛んでくる小さい敵などには当てるのが難しい フラフラ飛びながら周囲に近付いてくるコウモリなどには、攻撃ボタンを押している間、回転スプレッドを撃つテンペストが有効 見た目がレーザーのようにも見える貫通ショットを放つサムライ。敵が重なっているときに効果を発揮する


 そして、ダンジョンの仕掛けには太陽の光の影響を受けて作動するものもある。過去のシリーズにもあった、光が射すと現われて通れるようになる太陽床や、光に反応して風が発生するといった仕掛けがあり、光を当てるだけでなくわざと陰らせたりして、太陽をうまく味方につけて進んでいく。

 また太陽の光がゲーム内の環境にも影響し、寒い地方の路上の氷は太陽の光を当てると溶けて水たまりになったり、太陽の光が無い状態だと、雨が降り、太陽の光を当てると晴れ上がるといった要素もある。

 そして太陽スタンドに溜まったエネルギーを太陽バンクに預けることで、通貨・ソルとして街で買い物ができる。太陽バンクと暗黒ローンも健在だ。太陽バンクではエナジーを預けておくとその時の利率によってエナジーに利子を付けて増やすことができ、暗黒ローンは利率800%というすごい利率でエナジーを貸してくれる。ただし暗黒ローンに借りると3日後に太陽バンク(無ければ太陽スタンド)からエナジーが引き落とされ、返済できないとおしおき部屋に強制的に送り込まれる。

 普通に太陽のもとでプレイしていれば滅多にお世話になる必要は無いが、ゲームオーバー時のコンティニューでは暗黒ローンにソルを支払うため、熱くなって繰り返していると手持ちのソル以上のソルを借りてしまうことも……そうすると、あとで痛い目に遭うことになるだろう。

ひとつの建物に入っているバンクとローン。入り口が2カ所あり、光の射す色合いがあまりに対比的だったりするのがとても恐い 太陽スタンドに溜まったエナジーを太陽バンクに移し替えておけば、買い物するときに通貨・ソルとして使える ゲームオーバー時にコンティニューする際は、基本的にソルを支払う。ただし落下死のみ無料で復活させてくれるのは意外に良心的?



■ ダンジョンへは新要素の棺桶バイクで移動する

 本作から新しく、初めてのダンジョンへ移動するときは棺桶バイクに乗って移動することとなる。棺桶バイクというネーミングがこの上なく不吉だが、それはさておき、ダンジョン間の移動がレースゲームとなった。道中には敵もバイクで登場し、爆弾を投げたり体当たりして棺桶バイクを破壊しようとしてくる。よけたり、こちらも対抗してウェポンで攻撃しながら進み、ゴールすればダンジョンに潜入することができる。途中で棺桶バイクのHPがゼロになった場合はゲームオーバーとなるが、時間の経過でゲームオーバーになるといった要素は無い。

 棺桶バイクでの移動中は、斜め上から俯瞰した横画面スクロール画面となる。画面情報も通常時と変わり、エナジーゲージと太陽ゲージのほかに、棺桶バイクのスピードやHP、スタート地点からのタイム、コース上の位置が表示される。

 エナジーゲージを消費してウェポンで敵を攻撃したり、ブーストで加速して振り切ったり、またスペシャルウェポンでの攻撃ができる。エナジーゲージは太陽の光があれば走行中に徐々に回復していくが、通常時のようにAボタンで急速チャージできないため、そこそこ光が強い状態でプレイに臨みたい。回復アイテムも落ちてはいるが、敵に邪魔されると回収できないこともあり、アイテムだけを頼りにするのは心許ない。

 キャラの当たり判定は結構しっかりと大きく取ってあるので、最初のうちは避けたつもりで結構敵や障害物とぶつかったりすることが多かった。何度かやりなおして操作に慣れてくると、早めにアクセルやブーストを使って敵を引き離してかわしたり、攻撃を当てるときも近づきすぎずにヒットアンドアウェイで、ダメージを与えてすぐ離れることで安全に倒すことを覚えてきた。

 ただ、HPは数字で表示するよりも、すぐ下のエナジーゲージ同様、ゲージのほうが良かったように思う。敵と競り合っている際などは、どうしてもキャラに目がいきがちで、数字を読みとる余裕がない。HPもちらっと見ただけで確認できるエナジーゲージと同じであれば良かったなと、そこはちょっと残念に思う。

 ダンジョンで棺桶バイクのパーツを手に入れると、サン・ミゲルの棺桶屋に頼んでパーツを取り替えて性能アップを計れる。フロントやボディ、タイヤスペシャル(特殊機能)の部品を様々な性能のものと交換し、目指す目的地によって寒冷地仕様のタイヤに換えたり、より攻撃力あるウェポンに換えるなどして、ダンジョンへの道を切り開いていく。

 このほか新しい要素として、ストーリーを進めていくと、スペシャルアクションとして太陽の化身ソルジャンゴと、ヴァンパイアの姿となるダークジャンゴにトランス(変身)できるようになり、トランス中はアクションが専用のものに変化する。エナジーゲージの下に、感情の高ぶりを表すトランスゲージが表示され、満タンになるとどちらかを選んで変身できる。トランスゲージは、敵に攻撃するなどして感情が高ぶると溜まっていく。

 太陽の化身ソルジャンゴに変身すれば、アンデッドに対する攻撃で圧倒的なダメージを与えるだけでなく、プレーヤーのエナジーが自動でみるみる回復する。反対にダークジャンゴになると、敵に噛みついてダメージを与えながら自身の体力を回復できるが、太陽の光を浴びたり雨を受けている間はダメージを受ける。

敵もバイクを駆ってジャンゴを背後から追ってきたり、爆弾を投げてきたりする。敵も敵の爆弾も、大き目によけないと当たってしまう 敵もプレーヤーも、ブーストを使えば一定時間加速できる。タイムを縮められるがエナジーを著しく消費し、攻撃回数が減るので結構危険 牙をむくダークジャンゴ。トランスゲージが満タンになれば、スペシャルアクションでソルジャンゴかダークジャンゴに変身する。攻撃力は絶大



■ ゲームの一連の流れはシリーズに共通。些細な変更点がいい感触を加味している

 ゲームの一連の流れは、シリーズを通して変わらない。まずはダンジョンの奥深くに潜む闇の一族イモータルを探すため、敵モンスターやダンジョンに仕掛けられたトラップをクリアして奥深くへと侵入していく。見つけたボスのイモータルを倒すと棺桶に封じ込める事ができるが、ダンジョンの中ではイモータルを完全に浄化することはできないので、次に待つのは棺桶をダンジョンの外まで運び出すという作業。そしてパイルドライバーという浄化装置を使って浄化するのだが、このときは太陽の光が必須となる。

 そして、パイルドライバーの4つのジェネレーターから照射される太陽パイルでイモータルを焼却する。イモータルもエクトプラズムを使って最後の抵抗を試みるので、太陽銃ガン・デル・ソルでエクトプラズムを棺桶に押し戻し続け、ボスの体力が尽きれば浄化は成功となる。浄化を終えると、また次のダンジョンへと棺桶バイクで移動するという流れになる。

イモータル浄化の流れは、まずダンジョンの奥に潜むボスのイモータルを発見して倒すことから始まる ボスを封じ込めた棺桶を引きずってダンジョンの外へと向かう 画面中央のカウントがゼロになるまでに、太陽結界へ運べばタイムがリセットされる。このマークを中継して出口を目指す
パイルドライバーにセットして、太陽が出ていれば写真の場所でAボタンを押して浄化開始 ボスのエクトプラズムが太陽パイルを押し戻してくるので、太陽銃でこちらも対抗する ボスの体力がなくなれば浄化は成功。ボスクラスのイモータルはこうやって浄化していく


 ダンジョン内には様々な敵が徘徊し、トラップが用意されている。敵に対しては、見つからずに背後から近付いて倒すというのがポイントとなっているのもシリーズに共通。敵の状態は、効果音と共に敵の頭上に現れる「!」マークの色によって、赤だと発見、白だと気配を感じただけなど判別がつくようになっていて、背後に回り込んで攻撃すれば通常よりも大きなダメージを与えられる。

 序盤のトラップは比較的簡単で、これは前作より意識的に難易度を下げてあると感じられた。シリーズを初めてプレイする人にとっては、本作の基本のシステムである太陽を使ったアクションに慣れることがまず先決で、本作なら序盤はアクションに慣れながらするする進んでいける難易度になっているので、かなりオススメ。

 ダンジョンにはさまざまなトラップがあり、足を踏み入れると扉が閉まってしまい、室内の敵を全て倒すなり中ボスクラスの敵を倒すなりしないと出られない部屋もある。また今作では、鍵付きの扉を見つけると、鍵を見つけるミッションがスタートとなる。一旦区切りができて、その時点からとりあえず鍵を見つけることが目的となり、これが意外にいいアクセントになっていると感じられた。一定の緊張感を保って進み続けてちょっとだれてきたところへ、ミッションという形ですぐ目の前の目的を設定してくれるため、またしゃきっとしてダンジョンを探索できる。そして、入り組んだダンジョンをうろついているとだんだん不安にかられてくるが、変化が起こることで、とりあえずここまでは進んできたぞという自信も生まれる。

 本シリーズでは宝箱からマップを見つけない限り、ダンジョンの全景がわからないというのもあって、過去のシリーズでは広く入り組んだダンジョンで迷子になっている率が高かったような記憶がある。今作でも多少迷ったり行き詰まったりしたが、どうしようもなく困らされたという印象は無かった。

 また前作からの細かい差異として、壁に接着すると壁に沿って移動する際の入力方向が矢印で表示されるようになった。写真の通り、画面は斜め上から俯瞰して角度をつけてあるので、斜めに入力しがちだが、上下左右どれか1方向の入力で壁に接着したまま確実な移動が可能となることがわかる。壁からせり出した細い足場を渡る場面など、多岐に渡って使用するので、これも意外にありがたい。

レバーやスイッチ、押して移動させる足場など、以前と同じく多彩な仕掛けがある 大胆な行動は慎み、できる限り敵に発見されることなく進むことが重要 足場を渡るときは矢印によって入力方向がはっきりわかるので、かなり安心になった


 行動の拠点となるのは、太陽の街「サン・ミゲル」。ここを中心に、ワールドマップを移動して行き先を決定する。初めて訪れるダンジョンへは、棺桶バイクで完走しなければならないが、一度完走すれば次からの移動は直接行なえる。過去のシリーズではダンジョン間の移動も、キャラクタを操作して散在する敵を倒しながらの移動だったが、今作は1度訪れたダンジョンへは全体マップ上で指定すれば簡単に移動できるため、ひとつのダンジョンを攻略中に街に戻って態勢を整え直すにも、無駄な手間がいらない。

 サン・ミゲルの中で施設を移動するのも、直接キャラクタを操作して移動するのではなく、街のマップ上で建物を選択して移動するようになった。単純に移動の手間が省けるというありがたさもあるが、とくにこのゲームでは時間の経過と太陽の光がゲームに大きく関わっていて、消費アイテムの多くが生果であるため、太陽の光を浴びていると時間の経過に伴って腐ってしまう。ダンジョンと関係ない場所で無駄な移動をしなくて済むのは、プレーヤーに対して親切になったと感じられる。

ワールドマップで行き先を選べば移動できる。一度出たダンジョンも、簡単に移動できるのがとても嬉しい サン・ミゲルの街も全体マップで表され、カーソルで選択して目的の施設に移動する
道具屋、武器屋、アクセサリー屋などのショップが存在し、宿屋ではライフや太陽エネルギーを回復できる。各施設にいるキャラクタは、みんな前作で助けたり、力を貸してくれたキャラクタたち。それぞれの個性も相変わらずで懐かしい 図書館では、依頼を受けてダンジョンに潜り、サブミッション的な遊びにトライできる。制限時間内で敵を殲滅する殲滅任務や、ダンジョン内に散らばった3つの女神像を見つける探索任務など、ちょうどいい経験値稼ぎになる。また、集めたブロマイドや戦った敵の情報を魔物図鑑で、合成した武器を鍛冶図鑑で閲覧できる 主人公の家では、倉庫にアイテムを保存したり、部屋に飾るぬいぐるみを入れ替えたりできる。ダンジョンで見つけたぬいぐるみは、部屋に飾ればさまざまな効果を発揮する。またここには棺桶屋がいて、棺桶バイクをカスタマイズしてくれる
ソードとアクセサリーを合成して新たなソードを作り出す、太陽鍛冶のスミスも健在。鍛冶は2段階あって、まずソードを熱する炉の温度を調節する。Aボタンを連打して炉の温度を表すゲージを上げて、ゲージ外側に示された目標温度に合わせて保つ 次は炉から取り出したソードを打って鍛える。左右に移動するゲージが目標に合ったところでタイミングよくAボタンを押す。2つの段階を交互に1分間繰り返せば合成は完了。ベストタイミングの回数と太陽の光の量によって、武器屋で買えないソードが作り出せる ガレージに行けば、熱血コーチのもとで棺桶バイクレースのみを思い切り堪能でき、ポイントを貯めてレアアイテムを手に入れることもできる。しかも、前作で活躍した棺桶獣エレファンが、マネージャーとしてアイテム交換を仕切っているぞ。「パオ!」



 今作では、過去にもシリーズに登場したジャンゴの兄、サバタが物語の重要な役どころとなり、過去にも戦った実の兄と不幸な形で再び切っ先を交えることとなる。暗く落ち込みがちなストーリーを中和する存在として輝きを放つのが、今作初登場の、自称トレジャーハンターのトリニティというキャラ。年の頃はジャンゴと同じ程度の元気な男の子で、ダンジョンでお宝を漁っている途中ジャンゴと偶然出会い、それ以来付かず離れず付いてくる。おっちょこちょいのくせに先輩面をして威張り散らしては、早とちりで失敗するという憎めないキャラだ。しかしトリニティは未来世紀からやってきた少年で、その時代世界は闇に包まれ、今のジャンゴの活躍が未来に大きな影響を及ぼすのでは……ということがわかってくる。

 シリーズ物の定めか、ストーリーの中には過去のシリーズを遊んでいないとピンとこない部分も多い。街の主要な登場人物は前作でジャンゴが助けたり、力を貸してくれた面々が勢揃いしている。前作をプレイした記憶があれば、ちょっとしたセリフの端々にもより愛着をもってプレイできることは確かだ。

 しかし、序盤から入り組んだダンジョンとトリッキーな仕掛けで、かなり重かった印象の前作に比べると、純粋に太陽を使ったアクションを気持ちよく遊ばせるところがいい感触だ。これは単に簡単になったというのではなく、棺桶バイクレースなど新しい要素も盛り込んであるし、先へと進めば歯ごたえのある仕掛けが行く手を阻み、難易度のメリハリが利いていると感じる。そういう点では「今作から始めてみようかな?」と迷っている人にはもってこいなんじゃないだろうか。そういう人は、気に入れば1作目から遊んでみても面白いと思う。

 最後に、これまでのシリーズのプレーヤーにも、飽きずに遊び込める要素もたくさん用意されているので安心していただきたい。今作初の要素である棺桶バイクのレースでポイントを貯め、アイテムを集めるといった要素もあるし、部屋に飾るぬいぐるみをダンジョン内で見つけだすといった要素もある。これまで同様、強いソードを合成する楽しみもあるし、1度クリアしたダンジョンは図書館の手配書に従って何度も別の目的を達成する楽しみもある。キャラクタのブロマイド集めを始め図書館の図鑑を埋める要素もあり、これはクリア時に与えられる称号まで埋めようとすると、残暑が終わって秋を越えても「シンボク」で遊べるだろう。

 本来の対象年齢よりも遙かに上の人に言いたいのは、屋外でゲームで遊び、運動もせずに立っているだけで気持ちいい汗をかけてしまうなんて、素晴らしいと思いませんか(ズボラと言われればその通りですが)? 夏の遊びの選択肢として、是非オススメしたい作品である。

(C)2003 2005 KONAMI

□コナミのホームページ
http://www.konami.co.jp/
□「新・ボクらの太陽 ~逆襲のサバタ~」のページ
http://www.konami.jp/gs/game/shinbok/
□関連情報
【7月25日】コナミ、ジャンゴとガリガリ君が電車をジャック!
「ジャン☆ガリ トレイン」を山手線と名鉄線で運行
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20050725/boktai.htm
【7月1日】コナミ、GBA「新・ボクらの太陽」とのコラボ企画
「ガリガリ君」の着信メロディを無料配信
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20050701/boktai.htm
【5月11日】コナミ、赤城乳業とコラボレーション展開
GBA「新・ボクらの太陽」に「ガリガリ君」が登場
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20050511/sintai.htm
【2004年8月18日】GBAゲームレビュー「続・ボクらの太陽 太陽少年ジャンゴ」
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040818/boku.htm

(2005年8月24日)

[Reported by 河本茉澄]



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